FOMCは、毎年8回開催されている。これまでは主に1月、3月、4月、6月、8月、9月、10月、12月の開催となっていた。このうち3月、8月、9月、12月の開催については1日開催の場合が多かったが、これが2日間の開催予定となる。
2009年には金融危機の影響などから、すべてのFOMCを2日間にするという異例の措置をとった。ただし、2010年にはこれまで通りの2日開催と1日開催の組み合わせに戻していた(日経新聞ネット版ネット)、しかし、2011年9月のFOMCについては、より十分な議論を可能にするためとの理由で、1日開催の予定が2日間に変更されていた。
また、FRB議長の記者会見のスケジュールについても今回あらためて発表された。2011年4月から開始されたFRB議長による記者会見は、これまで最新の経済見通しを示す年4回の会合後に行われる予定となっていたが、今後は四半期末の会合、つまり3月、6月、9月、12月の会合後に行われることとなった。
ちなみに日銀の金融政策決定会合は、原則として2日間の開催となる。ただし、4月と10月は月2回の開催となることで、それぞれ2回目の会合は1日開催となっている。日銀総裁の会見は毎回行われている。
今後のFOMCと日銀の金融政策決定会合のスケジュールを確認してみたい。
5月は22日から23日が日銀、FOMCはなし。
6月は14日から15日が日銀、19日から20日がFOMC。
7月は11日から12日が日銀、7月31日から8月1日がFOMC。
8月は8日から9日が日銀、FOMCはなし。
9月は18日から19日が日銀、12日から13日がFOMC。
10月は4日から5日と30日が日銀、23日から24日がFOMC。
11月は19日から20日が日銀、FOMCはなし。
12月は19日から20日が日銀、11日から12日がFOMCとなっている。
この間に果たして日米の中央銀行はどのような金融政策を決定してくるのか。FOMCの日程がすべて2日としたのは、2009年に金融危機に備えていたように、今後の世界的な金融危機の可能性を意識したものかどうかは不明ではあるが、そのリスクに備えた動きであろうとも推測される。これにより日銀が決定会合のスケジュール等をすぐに変更するような可能性は少ないと思われるが、危機対応として何らかのかたちで今後、スケジュールを含め見直される可能性もありそうである。
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