牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

<   2008年 09月 ( 29 )   > この月の画像一覧

「FRBはAIGに対し850億ドルを融資し株式の80%を取得か」


 米大手証券リーマンブラザーズは、15日に連邦破産法11条(日本での民事再生法)の適用を申請した。財務省やFRBなどリーマンの大手金融機関への身売りを模索してきたものの、バンク・オブ・アメリカやバークレイズが、リーマンを買収する交渉から撤退し、結局、1990年にドレクセル・バーナム・ランベールが破産法11条を申請して以来の米大手金融機関の破産法申請という異常な事態となった。ポールソン米財務長官は、リーマンブラザーズの公的救済は一度も考えなかったと発言。さらに、バンク・オブ・アメリカは、リーマンではなくメリルリンチの買収で合意したと発表した。

 15日の米国市場では、このリーマン・ショックを受けて株式市場は大幅に下落し、債券は利回りが大きく低下した。破産法の適用を申請したリーマンブラザーズや、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなどの株が下落し、メリルリンチの買収合意を発表したバンク・オブ・アメリカも急落。また、保険最大手のAIGも資金調達が難航しているとの報道などを受けて急落した。AIGへの対応に、ニューヨーク連銀が財務省や大手銀行幹部を招集して会合を開催しているとの報道も。15日のダウは504.48ドル安の10917.51ドルと2001年9月17日の684ドル安以来の下げ幅となった。

 FRBは14日に、資金供給時に金融機関から受け取る担保拡大などの流動性供給制度の拡充を発表していたが、16日に開催されるFOMCでの利下げもあるのではないかとの思惑も加わり、質への逃避の動きも手伝って15日の米国債券市場では中短期債主体に大幅に利回りが低下し、2年債利回りは1.71%、10年債利回りは3.38%に低下して引けた。

 16日の東京市場では、日経平均先物の寄り付きが先週末比600円安の11570円となるなど大幅に下落してのスタートとなった。債券先物は買い気配スタートとなり、気配値を切り上げ先週末比1円72銭高の139円07銭で寄り付いた。寄り付き後も買い戻し圧力強まり、先週末2円高の139円35銭つけ、サーキットブレーカーが発動され139円36銭で売買停止となった。15分後の午前9時36分から売買が再開され買い気配となり、139円76銭で出合い後、一時先週末比3円高の140円35銭とサーキットブレーカー導入後、初めてのストップ高をつけたのである。16日の引けは前日比2円10銭高の139円45銭となったが、これは1987年10月19日に前日比2円10銭高の105円80銭をつけて以来の上昇幅となった。

 現物10年296回も1.375%まで買われあっさりと1.4%割を割り込み、中期はさらに買われ5年75回一時0.895%と0.9%を割れに。2年272回利回りも先週末比-0.125%の0.615%にまで低下した。
[PR]
by nihonkokusai | 2008-09-17 09:37 | 債券市場 | Comments(0)

「リーマン破綻を受け、債券先物一時ストップ高」


 米大手証券リーマンブラザーズは、15日に連邦破産法11条(日本での民事再生法)の適用を申請した。財務省やFRBなどリーマンの大手金融機関への身売りを模索してきたものの、バンク・オブ・アメリカやバークレイズが、リーマンを買収する交渉から撤退し、結局、1990年にドレクセル・バーナム・ランベールが破産法11条を申請して以来の米大手金融機関の破産法申請という異常な事態となった。ポールソン米財務長官は、リーマンブラザーズの公的救済は一度も考えなかったと発言。さらに、バンク・オブ・アメリカは、リーマンではなくメリルリンチの買収で合意したと発表した。

 15日の米国市場では、このリーマン・ショックを受けて株式市場は大幅に下落し、債券は利回りが大きく低下した。破産法の適用を申請したリーマンブラザーズや、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなどの株が下落し、メリルリンチの買収合意を発表したバンク・オブ・アメリカも急落。また、保険最大手のAIGも資金調達が難航しているとの報道などを受けて急落した。AIGへの対応に、ニューヨーク連銀が財務省や大手銀行幹部を招集して会合を開催しているとの報道も。15日のダウは504.48ドル安の10917.51ドルと2001年9月17日の684ドル安以来の下げ幅となった。

 FRBは14日に、資金供給時に金融機関から受け取る担保拡大などの流動性供給制度の拡充を発表していたが、16日に開催されるFOMCでの利下げもあるのではないかとの思惑も加わり、質への逃避の動きも手伝って15日の米国債券市場では中短期債主体に大幅に利回りが低下し、2年債利回りは1.71%、10年債利回りは3.38%に低下して引けた。

 16日の東京市場では、日経平均先物の寄り付きが先週末比600円安の11570円となるなど大幅に下落してのスタートとなった。債券先物は買い気配スタートとなり、気配値を切り上げ先週末比1円72銭高の139円07銭で寄り付いた。寄り付き後も買い戻し圧力強まり、先週末2円高の139円35銭つけ、サーキットブレーカーが発動され139円36銭で売買停止となった。15分後の午前9時36分から売買が再開され買い気配となり、139円76銭で出合い後、一時先週末比3円高の140円35銭とサーキットブレーカー導入後、初めてのストップ高をつけたのである。

 現物10年296回も1.375%まで買われあっさりと1.4%割を割り込み、中期はさらに買われ5年75回一時0.895%と0.9%を割れに。2年272回利回りも先週末比-0.125%の0.615%にまで低下した。
[PR]
by nihonkokusai | 2008-09-16 10:12 | 債券市場 | Comments(0)

「債券先物とは」


 債券先物に投機的な大口売買が入り、相場のかく乱要因ともなっているが、今回はこの債券先物取引とはどのようなものであるのか、振り返ってみたい。

 1970年代あたりから国債の発行残高が増加してきたことで、銀行などの金融機関は保有国債を市場に売却する必要が出てきた。債券市場が徐々に整備されはじめ、1985年6月からは本格的な銀行による国債のフルディーリングが認められ、国債を市場で自由に売買することが可能になった。しかし、当時はまだレポ取引といった貸借取引も整備されておらず、保有している国債の価格変動に対してヘッジする手段がなかった。

 江戸時代の堂島の米市場で行われていた先物取引を金融商品に応用した先物取引が米国のシカゴを中心にすでに開始されており、日本でも国債の価格変動リスクをヘッジする手段として、1982年ごろから債券先物取引の導入機運が高まり、1985年10月から戦後初の金融先物市場として、長期国債先物取引が東京証券取引所で開始された。

 先物取引の特徴は売買単位や受渡期日などの取引条件が定型化され、一定の証拠金を差し入れるだけで売買ができ、反対売買(転売もしくは買い戻し)による差金決済によって期日以前に決済することができる。

 債券先物に関しては特定された現物での受け渡しが可能となっている。この特定された現物とは残存7年以上といった条件のつけられた国債。このため債券先物はこの受け渡し可能な国債の一番割安なものに価格が連動する仕組みとなっている。

 売買単位は額面1億円、呼び値の単位は額面100円につき1銭。

 債券先物の受け渡し期日は、3月、6月、9月、12月の3か月毎の各20日(休業日の場合は繰下げ)となっている。最終売買日はこの受渡決済期日の7日前(休業日を除外)。

 先物における証拠金とは、取引所にその取引を保証するために預け入れる資金となる。先物取引を行う際にはこの証拠金を預託すれば売買することが可能となる。これにより、たとえ現物を持っていなくても売りから入ることができる。これを「空売り」とか「ショート」と呼んでいる。反対に買いから入る際には「ロング」といった呼び方をしている。本来、先物とは現物取引で売りから入ることが容易ではなかったことで、この空売りを可能にして、価格の下落リスクを抑えることが、創設された際の目的のひとつとなっていた 。

 ヘッジ以外に、相場の上げ下げを利用して売買益を上げるためのディーリングとしても多く利用されている。日本で最初の本格的な金融デリバティブ取引となった債券先物取引は現在。たいへん流動性が高いものとなっており、債券相場の指標のひとつともなっているのである。

東京証券取引所 債券先物取引制度の概要 http://www.tse.or.jp/rules/jgbf/jgbf7.html
[PR]
by nihonkokusai | 2008-09-12 10:01 | 債券市場 | Comments(0)

「国庫短期証券」


 現在発行している政府短期証券(FB)及び割引短期国庫債券(TB)について、2009年2月の最初の入札より「国庫短期証券(Treasury Discount Bills)」として統合発行すると財務省が発表した。財務省はこれまで別々に発行していた2つを統合することで、必要な短期資金を柔軟に調達できるようになるとみられている。

 現在発行されている政府短期証券及び割引短期国庫債券については、統合発行時までに発行される銘柄も含め、名称等変更は行なわれない。また、発行条件及び入札方法等については、従前の政府短期証券及び割引短期国庫債券からの変更もない。

 国庫短期証券は、2009年2月に第1回から開始され、以後、償還期間(2か月、3か月、6か月及び1年)にかかわらず連番を付与される。 http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/fb/200910-2.pdf

 ちなみに、米国の期間1年以内の財務省短期証券(Treasury Bills)と性質が似ているためTBと呼ばれているのが、割引短期国債。国債の償還・借換えに対応する目的で発行されている最も期間の短い国債といえる。TBは発行根拠法による国債の種類分けの中では借換債となる。

 政府が国庫や特別会計などの一時的な資金不足を補うために発行されているのが、FB(Financing Bills)と呼ばれる政府短期証券。発行根拠法により大蔵省証券、食糧証券及び外国為替資金証券に分かれていたが、現在は政府短期証券として統一されて発行されている。大蔵省証券は財政法(昭和22年法律第34号)第7条1項、食糧証券は食糧管理特別会計法(大正10年法律第37号)第3条、外国為替資金証券は外国為替資金特別会計法(昭26法第56号)第4条1項に基づいて発行されます。それぞれの発行限度額は予算をもって国会の議決を経なければならない。

 償還期間は、TBについては3か月と6か月及び1年だが、3か月物は2000年4月以降発行されていない。FBは原則として13週間となっているが、2か月程度の発行も行っている。さらに財務省は2006年度から6か月物のTBから振り替えるかたちで、期間6か月のFBを発行している。(一部、拙著「最新短期金融市場の基本とカラクリがよくわかる本」より抜粋)
[PR]
by nihonkokusai | 2008-09-11 08:56 | 国債 | Comments(0)

「ねこやんさん」


 ねこやんさんと初めてお会いしたのはいつのことであったろう。2000年頃に作ったチャットに参加していただいており、それ以前に「ねこやんのホームページ」にリンクさせていただいたことをきっかけに、交友が始まったとのではないかと思う。ねこやんさんは仕事上もたいへん広い人脈を有しており、さらに「ねこやんのホームページ」を通じての人脈も加わって、その忘年会などたいへんな盛り上がりとなっていた。私も何度か参加させていただいたことがあった。また、私が開催させていただいた飲み会にも数多く参加していただいた。

 また、私が本を出す毎に10冊ずつ購入していただき、それを知り合いの方に配っていただくなどしていただいた。私にとって本当にお世話になりっぱなしとなってしまった。飲み会の中でも、一番記憶に残っているのが、日帰りでの熱海温泉ツアーか。突然、新幹線のグリーン車の切符を手渡されての行く先不明の男だけの温泉旅行。新幹線の中、温泉、そして東京に帰っての二次会と、大騒ぎしながら楽しい弾丸ツアーであった。

 とにかく、ねこやんさんがいるとその場が一気に盛り上がり、華やかになる。仕事の話など野暮な話はさておいて、海外生活や美味しい食べ物のこと、そしてレースのことなど、ねこやんさんから出てくる話題は尽きることはなかった。もちろん仕事も手は抜かない。日本で担当が替わった際にCDSを一から勉強して、あっと言う間に日本のCDS市場を大きく活性化させたのが、ねこやんである。

 そして、趣味の世界からいつの間にかこっちが本業かと思わされたのが、レースの世界である。金融市場では複数のモニターで、一変に動向をチェックするというのは、ある意味、普通のことであるが、それをレースの分析に生かした。そして、いつの間にか監督にまで登りつめて優勝したのである。

 そんなねこやんがガンになった。皆びっくりしたが、本人は決して悲観したりするようなそぶりは一切見せなかった。とにかく前を向いて、絶対に治してやると、私たちにもにこやかに話されていた。手術から5年経過して、これで再発の危険性はなくなったと皆で喜んでいた矢先に、ガンがまた見つかってしまった。それでもねこやんは病気に立ち向かった。ねこやんなら奇跡を起こしてくれると、皆、願っていた。しかし、訃報は突然にやってきた。

 ねこやん、長く飼っていた猫のねこやんと一緒に、私たちを見守っていてくれていると思う。生きている私たちも、ねこやんの元気をもらって、ねこやんの分までがんばりたい。
[PR]
by nihonkokusai | 2008-09-10 13:19 | 債券市場 | Comments(0)

「債券先物限月間スプレッド取引にも異常な動きが」


 すでに8日の引けの段階で、債券先物の価格は12月限が9月限を上回っるなどの動きが出ていたむが、この要因としては、12月限の現物受渡しの最割安銘柄が踏み上げられやすいといった指摘もあった。しかし、今日の動きは、それも理由にならないほど、限月間スプレッドが異常な動きを見せていた。

 債券先物の限月間スプレッド取引とは、これが導入される以前では、たとえば現物を抱えている業者さんなどが、債券先物でヘッジ売りをしていて、期近の債券先物、つまり今日で言えば9月限の債券先物を売っていたが明日、9月10日に期近物の9月は最終売買日となってしまうため、9月のヘッジ売りのポジションを12月に乗り換える必要がある。このため、9月限の先物の買い戻しと、12月限の先物の売りを行なう必要があったが、それぞれの板を見ながら行なう必要があったことで、乗り換え、つまりロールオーバーがやりにくい上に、現物のチーペスト銘柄の発行量が少ないといった際には、その限月だけ踏み上げ圧力が高まってしまうこともあって、9月限の買いと12月限の売りなどが同時にできるように東証で導入されたのが、限月間スプレッド取引である。

 この場合、限月間スプレッド取引は今回で言えば9月限と12月限の価格差を売買することになる。その価格差は本日の朝方の寄り付きは、マイナス1銭となっていたものが、じりじりとそのマイナス幅が拡大し、後場に入ってなんとマイナスが1円07銭にまで拡大するなど異常な動きとなった。こうなると現物から算出した理論値とか以前に、強引な売買が入ったと見ざるを得ない。強引な売買は別に今、始まったわけではなく、先週も9月限の売買でみられたが、こういった9月限の強引な売買で残った買いのポジションを、何かしらの理由で強引に12月限に移行させたとしか考えられず、これもまた一部のCTAなどによる動きではないかと思われる。
[PR]
by nihonkokusai | 2008-09-09 16:41 | 債券市場 | Comments(2)

「秋の個人向け国債」


 9月4日から2008年秋の個人向け国債の募集が開始された。募集期間は9月4日から9月30日までとなる。個人向け国債の募集期間は10年債入札日(今回は9月2日)の翌々営業日から月末最終営業日までとなる。10年国債入札の結果により10年変動タイプの初期利子が決定され、5年固定の条件も10年国債入札日の5年債利回りに応じて決定され、その結果は10年入札日の翌朝8時50分に発表される。条件決定から募集開始日まで1日開くのは販売業者の準備のためである。

 個人向け国債(固定5年)の条件を決めるための「基準金利」は、募集期間開始日の2営業日前(10年固定利付国債入札日)において、市場実勢利回りを基に計算した期間5年の固定利付国債の「想定利回り」となる。

 10年変動タイプの初期利子を決める基準金利は10年国債の入札の結果、1.49%(前回は1.80%)となり、変動タイプの初期利子はここから0.8%差し引かれた税引き前での0.69%(前回は1.0%)となる。

 5年固定タイプの利率の発表は、年率税引き前で0.99%(前回1.22%)」となった。

 7月に発行された前回債は、第23回変動10年の初期利子が1.0%(税引き前)、第11回固定5年の利率が1.22%(税引き前)となっていたが、この条件が決まったころの債券相場は世界的に物価上昇が意識され長期金利が上昇基調となっていた。欧米の金融当局者からはインフレを懸念する発言も相次ぎ、米国にとってインフレ要因としてドル安も懸念され、財務長官はドル買い介入も示唆していた。FRBやECBなどからはインフレへの対応として利上げを示唆するような発言も出るなど、原油をはじめ穀物など含めて商品市況の高騰を阻止し、ドル安も阻止しようとの意気込みも見え隠れしていた。

 これにより夏の個人向け国は変動の初期利子、固定の利率ともに大きく引き上げられており、10年変動タイプと5年固定タイプの合計で9952億円と前回の春の分の販売額の約3倍に増加した。

 しかし、その後原油価格は下落基調となり、物価の上昇よりも日欧米ともに、景気の減速から後退が意識され始めた。また米住宅公社の経営不安から、再び金融システム不安も台頭し、債券には質への逃避による買いも入ってきた。これを受けて長期金利は8月29日に一時1.4%まで利回りが低下した。9月2日の10年国債の入札時も長期金利は1.4%台となり。6月の10年国債入札の頃の1.7%台に較べて0.3%あまりの低下となった。

 個人向け国債の販売額は、これまでの販売状況を見ても質への逃避といった流れといった影響と言うよりも、決定された利子の高さに影響を受けやすい。特に前回の利子(10年は初期利子)が高かっただけに、今回の秋の個人向け国債の販売額はやや苦戦となることが予想される。
[PR]
by nihonkokusai | 2008-09-09 16:29 | 国債 | Comments(0)

「貯蓄から投資への難しさ」


 個人の資金は、米サブプライム問題に端を発する世界的な金融市場の混乱とともに、米サブプライム問題が生じた背景となっている米住宅市場のバブル崩壊なども手伝い米国の景気後退、その影響を受けての日欧も景気後退を余儀なくされた。先進国の景気後退をきっかけに、先行きの原油に対する需要減など意識され、原油先物価格は急落し、他の商品相場もピークアウトした。外為市場では、ドルや円を調達して他の国の資産に資金を振り向けるような動きとなっていたが、原油先物価格の下落など背景に、ドルや円が他通貨に対して買戻されるなど、ここにきての世界市場はかなりの波乱含みの展開となってきている。

 日本では貯蓄から投資への流れを受けて、リスクがある投資商品に対しても個人の資金は積極的に資金が向かっていた。しかし、そういった流れは昨年夏あたりから変化が生じてきている。9月9日の日経新聞が伝えているように、個人はリスク資産からより安全な資産への資金シフトを強めており、その資金は銀行の預金などに向かっている。ただし、景気後退もあり、銀行の貸し出しが伸びず、民間銀行の預金の貸出金に対する超過額は150兆円弱にも及ぶ。米金融不安は住宅公社への救済策などにより、今後は解消に向かう可能性はあるものの、邦銀も当面はリスク資産での運用は手控えられるとみられ、この資金は国内で最も安全資産となる国債への投資などに回っているとみられる。

 資金運用のプロ中のプロとみられていた欧米の大手銀行といえども、米国のサブプライムローンに絡んでの保有する証券化商品の巨額損失が発生するなど、プロとはいえ相場の先行きを読み誤ることは多々ある。日本でもバブル崩壊によって大手銀行が多大な不良債権を抱えてしまったこともひとつの事例となろう。

 このため投資というリスクに対しては個人も当然のことながら。自己責任で望まなければならない。しかし、投資の未経験者にいきなりリスクの大きな投資をしろということにも無理がある。今回のサブプライム問題のように、燻っていた問題が突然表面化し、それがグローバル経済化にともなって瞬く間に世界の市場に影響を与える。しかし、今回のように複雑な商品が絡むとなれば、何が起こっているのかを知るにはそれなりの専門知識も必要になる。

 個人の資金を投資に向かわせるためには、政府もある程度の投資家保護に努めるとともに、個人に対しての金融経済知識の普及といったものも必要になってこよう。金融リスクに備えるためには、知識が重要な武器となるためである。もちろんチャートの読みといったような投資の経験に裏付けられた相場の知識も得ておくことが必要になる。このような金融知識の普及なしには、なかなか政府が思うような貯蓄から投資への流れを作ることも難しいのではないかと思われる。
[PR]
by nihonkokusai | 2008-09-09 10:16 | 投資 | Comments(0)

「ファニーメイとフレディマックを政府の管理下に」


 ポールソン米財務長官は7日の記者会見で、経営難に陥っているファニーメイとフレディマックを政府の管理下に置くと発表した。このGSE2社合計で 2000億ドルの優先株購入枠を設定し、経営状況に応じて段階的に公的資金を注入する。また米財務省は、暫定プログラムにより月内にGSE2社のMBSの購入を開始。GSE2社の現在のCEOは辞任し新CEOが就任する。また、両社の普通株と優先株の配当は廃止される。バーナンキFRB議長は、GSE2社を政府管理下に置く決定に対し強く支持すると表明した。

 この報道を受けて8日の東京市場では日経平均は先週末比300円を超す上昇となり12500円台を回復。債券市場では先物の買いポジションの解消売りが入り、寄り付きから大幅な下落となり、先週末比80銭安の137円88銭で寄り付いた。

 これにより、米金融システム不安が完全に解消されるわけではないが、原油先物価格の下落により、世界的な株安や、外為市場ではドルや円が買戻されるなどしていたが、いったんそういったポジションの撒き戻しが入ってきたとみられる。しかし、米金融システム不安が解消に向かったとしても、米経済が急に回復するとは思われず、世界的な景気減速への動きもいくぶん緩和されることはあっても、当面は方向性は変わりないとみられる。このためポジションの撒き戻し解消後は、株の上値が再び重くなり、債券は押し目買いが入るとみられる。
[PR]
by nihonkokusai | 2008-09-08 10:26 | 債券市場 | Comments(0)

「悲しいお知らせ」


一生懸命にガンと戦ってきた、ねこやんこと根谷昌宏さんが9月7日午前0時08分永眠致しました。「ねこやんのホームページ」と「債券ディーリングルーム」で、合同で10周年記念パーティーを開催しようとねこやんさんと話していたのですが、結局、かなう事ができませんでした。本当に残念でなりません。

私のホームページやブログをご覧いただいている方で、ねこやんさんのお知り合いの方も多いかと思います。お通夜と告別式は下記の通りとなっております。ねこやんさんのご冥福をお祈りいたします。そして、根谷さん、本当にお世話になりました。

通夜:9月8日(月) 午後6時~7時   葬儀告別式:9月9日 午前11時~正午 場所:羅漢会館 目黒区下目黒3-19-103-3792-6758 喪主:根谷久代(妻) 
[PR]
by nihonkokusai | 2008-09-08 08:59 | 債券市場 | Comments(6)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー