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「夏の個人向け国債の条件」


 6月5日から2008年夏の個人向け国債の募集が開始された。

 募集期間は6月5日から6月30日までと、個人向け国債の募集期間は10年債入札日(今回は6月3日)の翌々営業日から月末最終営業日までとなる。10年国債入札の結果により10年変動タイプの初期利子が決定され、5年固定の条件も10年国債入札日の5年債利回りに応じて決定され10年入札日の翌朝8時 50分に発表される。条件決定から募集開始日まで1日開くのは販売業者の準備のため。発行日は2008年7月15日。

 ちなみに、個人向け国債(固定5年)の条件を決めるための「基準金利」は、募集期間開始日の2営業日前(10年固定利付国債入札日)において、市場実勢利回りを基に計算した期間5年の固定利付国債の「想定利回り」となる。

 10年変動タイプの初期利子を決める基準金利は10年国債の入札の結果1.80%となり、変動タイプの初期利子はここから0.8%差し引かれた「1.0%(税引き前)」となる。

 5年固定タイプの利率の発表は、年率「1.22%(税引き前)」となった。

 4月に発行された前回債は、第22回変動10年の初期利子が0.57%(税引き前)、第10回固定5年の利率が0.81%(税引き前)となっいたが、この条件が決まったころの債券相場は米サブプライム問題の影響で欧米の金融機関の損失拡大による信用不安に加え米経済への影響が過度に懸念されていた時期でもあった。日本の債券市場でも2年債利回りが3月7日に0.505%まで低下するなど政策金利に接近し一部に日銀の利下げ観測も出ていたような状況下にあった。このため、前回春の個人向け国債では変動の初期利子、固定の利率ともにさらに引き下げられた結果、10年変、5年固定ともに販売開始以来の最低水準となってしまった。

 しかし、今回は春の個人向け国債の条件からは変動の初期利子、固定の利率ともに大きく引き上げられており、個人はこういった利率の引き上げに敏感なだけに今回の個人向け国債の販売額は、イメージキャラクターの変更なども手伝い、かなり回復してくるものと予想される。
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by nihonkokusai | 2008-06-05 09:40 | 国債 | Comments(0)

「マネーサプライからマネーストックへ」


 日銀は6月9日の発表からマネーサプライ統計という名称を見直し「マネーストック統計」に変更する。これまで注目されていたのはM2+CDとなっていたが、マネーストック統計ではM2+CD 対象預金と郵便貯金・系統金融機関預貯金を統合し、全預金取扱機関の預金を包含する新「M3」が作成されることで、こちらが今後注目されるものとみられる。
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by nihonkokusai | 2008-06-03 16:27 | 日銀 | Comments(0)

「最近の債券相場の動向」


 5月29日の夕方に10年292回国債の利回りは一時1.805%まで上昇した。長期金利の1.8%台乗せは昨年8月9日以来、米国のサブプライム問題が深刻化する前の水準となった。

 ここにきての日本の長期金利上昇の背景には欧米の長期金利の上昇があった。米サブプライム問題による金融市場の混乱が、今年3月のベア・スターンズの救済などをきっかけにいったん沈静化した。米サブプライム問題による米経済への影響といった懸念も残るものの、ここにきての米経済指標も思いのほかしっかりしているものも多く、たとえば29日に発表された米1~3月期GDP改定値は前期比年率+0.9%と市場予想通りの数値ながらも速報値から上方修正された。このように米経済に対しての過度の悲観論も後退してきている。

 米FRBは当面利下げ休止との見方も強まり、よりインフレへの警戒姿勢を示している。29日にダラス連銀のフィッシャー総裁は、インフレ期待の悪化が続くなら、金融政策の転換が訪れるだろうと発言した。

 こういった情勢下、米10年債利回りは一時4%台に乗せ今年1月2日以来の水準に利回りが上昇した。また欧州市場でも29日にドイツの連邦債10年物利回りは 4.483%と昨年7月以来の水準に上昇した。

 米サブプライム問題の落ち着き、さらに世界的なインフレ懸念の強まりなどから欧米の長期金利も上昇していることに加え、さらに国内では大手投資家や業者も含めての市場参加者のリスク許容度の低下なども手伝って積極的な買いも手控えられていた。

 生保など国内投資家も超長期ゾーンなど長い期間の債券を買うものの、中長期ゾーンを売るなど入れ替えといった動きが主体とみられることで、特に中長期には売り圧力がかかりやすくなった。

 さらに債券先物市場でも参加者が限られた中にあり、ここにきて再びCTAといった仕掛け的な動きも活発化し、非常に値動きの荒い展開となっていた。株式市場が先物主導で上昇した反面、債券相場はこういった仕掛け的な動き、特に売り仕掛けによって下落ピッチが加速される面もあり、これも債券相場の下落要因のひとつとなっているとともに、国債入札などに際して業者がヘッジとして先物が使いづらくなっているとの指摘もあった。債券先物のボラタイルな動きの要因としては、今年に入ってのシステム変更による影響なども指摘されている。

 6月3日の10年国債入札は利率が1.8%に引き上げられたが、業者、投資家ともに引き続き慎重姿勢となり、入札結果もやや低調なものとなった。しかし、米リーマン・ブラザーズが30-40億ドルの資本増強の可能性、さらに四半期ベースで上場以来初の赤字決算転落の可能性を示唆と報じられたことをきっかけに、あらためて米サブプライム問題の影響による金融不安が再燃し、債券先物はこの日前日比1円50銭を超す上昇となり、前日6月2日に1.390%まで利回りが上昇していた5年71回は1.260%まで利回りが低下した。日銀による年内利上げの可能性は現在のところは予想しにくい。白川日銀総裁も会見などおいて日本経済の見通しについてはかなり慎重な見方をしていることからもそれが伺える。しかし、今年3月には10年債利回りで1.215%、5年債利回りで0.7%、2年債利回りで0.505%と、日銀の利下げを織り込むような水準にまで利回りが低下してしまったが、これはさすがに行き過ぎの感もあり、その反動もあって5月末に向けてのピッチの早い利回り上昇となったとみられる。

 それでは1.8%つけたあとの日本の長期金利の先行きはどうなるのであろうか。米経済の減速がそれほどでなく日本経済についても日銀の展望レポートの予想のように1.5%~1.7%あたりの潜在成長率近辺となり、物価の上昇についても中長期的な物価安定の目安となる1%近辺(展望レポートでの委員毎の中心値)となるならば、長期金利の1.8%というのも決してそれほど高い水準ともいえない。

 しかしピッチの早い長期金利の上昇でもあっただけに、6月3日に債券相場が急反発したように、きっかけ次第で投資家の押し目買いも入ってこよう。しかし、基調としてはインフレ懸念の強まりなどにより長期金利は上昇基調になるものとみられ、1.8%は通過点となる可能性がある。それでも長期金利の2%は大きな心理的な壁ともなっているだけに、ここからの長期金利の上昇は次第に慎重なものとなるのではないかと予想される。
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by nihonkokusai | 2008-06-03 09:37 | 債券市場 | Comments(0)

「CFTCの政策変更」


 米商品先物取引委員会(CFTC)は29日に過去最高値を更新する原油相場の取引で価格操作や不正が行われていないかを調査しているとの異例の声明を公表し、原油とそのデリバティブ(金融派生商品)の取引内容を調査していることを明らかにした。またNYタイムスによると今週にも政策の変更を発表するそうである。米先物市場を取り締まる政府機関である米商品先物取引委員会(CFTC)の動向次第では、原油先物価格などに大きく影響を与える可能性もあり、注意が必要か。
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by nihonkokusai | 2008-06-02 10:01 | 債券市場 | Comments(0)

「LIBORの改革案」


 英国銀行協会(BBA)はロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の改革案を発表したが、全面的な改革や設定方法の変更は行わず監視強化で対応する。算出する際の金利報告行も現在の16行から入れ替えはないとした。
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by nihonkokusai | 2008-06-02 10:01 | 債券市場 | Comments(0)
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「債券ディーリングルーム」ブログ版


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