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「日銀総裁の役割」


 日銀は物価の安定を図り日本経済を支えるという重要な役割があり、日銀総裁はトップとして、こうした機能を円滑にするため職務執行の責任を担っています。

 日銀総裁の仕事として一番重要なものは、金融政策の決定です。ただし、現在の日銀の金融政策の決定は合議制を取っており、総裁といえども他の政策委員と同じ一票にすぎません。しかし、総裁は最終的に政策委員の意見を取りまとめます。総裁を含めた政策委員の仕事は、決定会合に参加して金融政策を決定するだけではありません。政策委員会には原則週2回定例的に開催され、日本銀行の業務運営等についての審議など金融政策以外の重要事項を審議する通常会合があります。

 日銀総裁は金融政策決定会合後の記者会見で、決定した金融政策について説明を行なっています。さらに日銀は金融政策に関する報告書を6か月に1回程度国会に提出し、総裁と副総裁などが国会に出席しそれについて説明を行なっています。審議委員も含めて講演を通じて日銀の金融政策に対しての考え方を明らかにしています。さらに総裁は経済財政諮問会議に委員として出席し経済財政政策に関し意見を述べています。そして総裁は財務大臣とともにG7と呼ばれる7か国財務相・中央銀行総裁会議や、中央銀行総裁会議(BIS)など海外での会合にも出席しています。
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by nihonkokusai | 2008-04-11 10:51 | 日銀 | Comments(2)

「歴代日銀総裁」


日本銀行のホームページ(http://www.boj.or.jp/type/list/rekidai/governor.htm)を基にした歴代の日銀総裁の一覧は下記の通り、
氏 名、就 任、退 任、主な前歴

初代、吉原 重俊、明治15.10. 6、明治20.12.19、鹿児島県、大蔵少輔(次官)
2、富田 鐵之助、、明治21. 2.21、明治22. 9. 3、宮城県、副総裁
3、川田 小一郎、明治22. 9. 3、明治29.11. 7、高知県、三菱財閥
4、岩崎 彌之助、明治29.11.11、明治31.10.20、高知県、三菱財閥
5、山本 達雄、明治31.10.20、明治36.10.19、大分県、郵便汽船三菱会社から日銀
6、松尾 臣善、明治36.10.20、明治44. 6. 1、兵庫県、大蔵省理財局長
7、高橋 是清、明治44. 6. 1、大正 2. 2.20、東京都、官僚へて日銀へ、のちの第20代内閣総理大臣
8、三島 彌太郎、大正 2. 2.28、大正 8. 3. 7、鹿児島県、横浜正金銀行頭取
9、井上 準之助、大正 8. 3.13、昭和 2. 5.10、昭和 3. 6.12、大分県、日本銀行はえぬき総裁第1号
10、市来 乙彦、大正12. 9. 5、昭和 2. 5.10、鹿児島県、大蔵大臣
11、井上 準之助、昭和 2. 5.10、昭和 3. 6.12、大分県、第9代総裁、貴族院議員、財団法人東洋文庫の初代理事長
12、土方 久徴、昭和 3. 6.12、昭和10. 6. 4、三重県、日本銀行から日本興業銀行総裁
13、深井 英五、昭和10. 6. 4、昭和12. 2. 9、群馬県、ジャーナリストから日本銀行
14、池田 成彬、昭和12. 2. 9、昭和12. 7.27、山形県、時事新報社の論説委員を経て三井銀行
15、結城 豊太郎、昭和12. 7.27、昭和19. 3.18、山形県、日本銀行から安田財閥の統帥者、日本興業銀行総裁
16、渋澤 敬三、昭和19. 3.18、昭和20.10. 9、東京都、第一銀行副頭取
17、新木 栄吉、昭和20.10. 9、昭和21. 6. 1、石川県、日本銀行
18、一萬田 尚登、昭和21. 6. 1、昭和29.12.10、大分県、日本銀行、のちの大蔵大臣
19、新木 栄吉、昭和29.12.11、昭和31.11.30、第17代総裁、東京電力会長、駐米大使
20、山際 正道、昭和31.11.30、昭和39.12.17、東京都、大蔵省事務次官
21、宇佐美 洵、昭和39.12.17、昭和44.12.16、山形県、三菱銀行頭取
22、佐々木 直、昭和44.12.17、昭和49.12.16、山口県、日本銀行(営業局長、理事、副総裁)
23、森永 貞一郎、昭和49.12.17、昭和54.12.16、宮崎県、大蔵省事務次官
24、前川 春雄、昭和54.12.17、昭和59.12.16、東京都、日本銀行(外国局長、理事、副総裁)
25、澄田 智、昭和59.12.17、平成 1.12.16、群馬県、大蔵省事務次官
26、三重野 康、平成 1.12.17、平成 6.12.16、大分県、日本銀行(営業局長、理事、副総裁)
27、松下 康雄、平成 6.12.17、平成10. 3.20、兵庫県、大蔵省事務次官からさくら銀行会長
28、速水  優、平成10. 3.20、平成15. 3.19、兵庫県、日本銀行外国局長から理事、日商岩井会長、経済同友会代表幹事
29、福井 俊彦、平成15. 3.20、平成20. 3.19、大阪府、日本銀行(総務局長、理事、副総裁)から富士通総研理事長、経済同友会副代表幹事
30、白川 方明、平成20. 4. 9、現在の総裁、福岡県、日本銀行(企画調査担当審議役、理事)から京都大学大学院教授
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by nihonkokusai | 2008-04-10 10:17 | 日銀 | Comments(0)

「何をしているんだか」


 政治と宗教の話はタブーとか言われるが、私はこの両者ともに関心が薄いこともあって、あまり話題にしたくなかった。とはいうものの、政治については経済と密接な関係もあることで、まったくの無視もできないことも事実。ただ黒幕が暗躍し魑魅魍魎が蠢いて現金が飛び交っているような場所(一部勝手な想像部分あり)にはあまり関わりたくないというのが本音である。ちなみに私の出身学部学科は法学部政治学科である。そういえば政治学を教えていただいた内山秀夫慶應義塾大学名誉教授が亡くなったと昨日報じられた。授業を受けた一人としてあらためてご冥福をお祈りしたい。

 さて今回の日銀総裁人事だが、自民党と民主党の駆け引きによってぐちゃぐちゃにされたかと思ったら、今度は民主党の内紛でさらにドタバタ劇を演じている。小沢派と仙谷派の対立抗争についてなど詳しいことなど知らないが、民主党もいずれバラバラになって再編成でもしないとまともに機能しないのではなかろうか。これは自民党もしかり。日銀総裁副総裁人事とは直接関係はないが、いっそ自民党道路派と自民党反道路派にでも分裂してくれたほうがすっきりしてわかりやすい気がする。

 日銀関係者にとっては企業で言えば社長人事が政治に弄ばれてしまい、嫌気どころか呆れてしまっているのではなかろうか。まして、日銀総裁は通常の企業のトップとは訳が違う。私たちの財布に入っている通貨を発行しその価値を安定させるという重要な役割を担っているところの長なのである。いくら白川氏が優秀であっても今回の総裁人事を巡るゴタゴタで日銀総裁への信認が内外問わずかなり失われてしまったことも確かであろう。

 そして、今日の参院本会議で渡辺副総裁案が否決されたことで、副総裁の一人の空席が続くこととなった。審議委員も西村氏の昇格で一人少ない。政府は今後あらたな副総裁を模索せざるを得ないわけだが、ここまでくるとどこから持ってくるにしても、政争に巻き込まれてしまう懸念もあり引き受け手も限られてしまうであろう。日銀プロパーがトップ、副総裁の一人が学者出身となれば、もう一人の副総裁は日銀出身者や学者出身というのはバランス上難しくなる。そして財務省出身者でもダメとなれば、残るところは民間企業出身者あたりとなるのか。

 しかし、副総裁という立場はある意味中途半端な位置にもあり、残る副総裁一人だけの選択というは、その選択肢も限られるとなれば総裁人事以上に難しくなる可能性がある。一番手っ取り早いのは西村氏同様に審議委員からの昇格か。須田審議委員は学者出身で難しいとなれば、残り4人の審議委員からの選択という可能性は意外に高いかもしれない。もちろん元審議委員からという手段もあるが。その上で審議委員をあらためて探した方がすんなりいくのではなかろうか。しかし、これも政治が絡んで現実には何とも言えないことも確か。とにかくも「何をしているんだか」
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by nihonkokusai | 2008-04-09 09:57 | 日銀 | Comments(0)

「新日銀総裁に求められるもの」


 新日銀法第23条に「総裁及び副総裁は、両議院の同意を得て、内閣が任命する。」とあるように国会同意人事となっている。

 2003年の前回総裁人事の際は、与党が衆参両院で多数を占めていたことで、総裁人事はすんなりと両議院での同意を得られた。しかし、現在、衆院は与党が過半数を占めているものの、参院は野党が過半数を占める「ねじれ」状態となっていることで、この修正によって衆参いずれかの不同意によって人事案は白紙に戻ってしまうことになったのである。

 このため衆院で賛成されても参院で反対されれば、内閣つまり政府が任命することはできない。それによって日銀総裁が不在となる空白の期間が生じるという最悪の事態が発生してしまった。

 民主党では財政と金融の分離を主張する向きが存在しており、その考え方にも民主党内で微妙に異なっているとみられることも問題を複雑化した。重要な日銀総裁人事が政局に翻弄されたものになってしまったということ事態、日本の政治の機能不全ぶりを示しているといわざるを得ない。

 新日銀総裁となった白川方明氏にとって、今回の総裁就任はまさに「青天の霹靂」といったものではなかったろうか。5年前に武藤敏郎氏が副総裁に就任した時点で、武藤氏が次期総裁の最有力候補とみられていた。その後も武藤副総裁は福井総裁を補佐し、量的緩和政策やゼロ金利政策の解除といった大きな政策変更も大きな混乱もなく実施しており、何事もなければこのまますんなり武藤氏が次期総裁となるものと見られていた。そして、副総裁候補の一人に武藤氏を金融理論や実務面でフォローしうる白川氏が挙がっていた。

 武藤副総裁と白川副総裁というコンビは、福井氏と武藤氏と同様に強力なタッグとみられていたが、結局そういった想定は崩れ、白川氏がトップの総裁に就任することとなった。

 白川氏はトップというよりはどちらかと言えば参謀的なタイプといった見方もあるが、今後白川新総裁が日銀内部でのリーダーシップを発揮するためには、理論面や実務面とともに、政府との調整能力も求められる。しかも現在の政権がまともに日銀総裁も決められないほど混迷しているだけに、その調整にはかなりの困難を極めることも想像される。

 日銀プロパーということもあるが、白川新総裁は福井前総裁同様に金融政策における正常化路線を継承してくるとみられることで、日本の景気減速といった局面での政府からの金融緩和圧力に対し摩擦を生じさせてくる可能性といったものもある。いずれにしても白川新日銀は多難の船出となりそうである。
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by nihonkokusai | 2008-04-08 09:45 | 日銀 | Comments(0)

「日銀総裁に白川副総裁が昇格」


 混迷した日銀総裁人事は、政府が7日に白川方明副総裁を総裁に昇格させ、後任の渡辺博史一橋大学教授を充てる人事案を国会に提出した。

 手続きとしては、政府から日銀総裁・副総裁の人事案が、議院運営委員会両院合同代表者会議に事前提示され、その後に衆参両院の議院運営委員理事会に正式提示される。8日に衆参両院の議院運営委員会で総裁候補者らからそれぞれ所信を聴取したあと、9日の衆参両院の本会議で採決される。その結果、両院ともに可決となれば新総裁と副総裁が就任となる。

 白川総裁については民主党も賛成する意向を示しているものの、渡辺副総裁については民主党内での意見も分かれており、8日時点ではまだ微妙な状況となっている。新日銀法第23条に「総裁及び副総裁は、両議院の同意を得て、内閣が任命する。」とあるように国会同意人事となっている。

 この国会同意人事は制度創設当初、予算案や法案と同様に衆院の議決が参院より優先される規定を明記した例があったものの衆院との対等関係を求める参院「自民党」の要請で順次削除されたそうである(4月8日付日経新聞より)。

 2003年の前回総裁人事の際は、与党が衆参両院で多数を占めていたことで、総裁人事はすんなりと両議院での同意を得られた。しかし、現在、衆院は与党が過半数を占めているものの、参院は野党が過半数を占める「ねじれ」状態となっていることで、この修正によって衆参いずれかの不同意によって人事案は白紙に戻ってしまうことになったのである。

 このため衆院で賛成されても参院で反対されれば、内閣つまり政府が任命することはできない。それによって日銀総裁が不在となる空白の期間が生じるという最悪の事態が発生してしまった。

 民主党では財政と金融の分離を主張する向きが存在しており、その考え方にも民主党内で微妙に異なっているとみられることも問題を複雑化した。

 日銀券の表に赤い印章があるが、これは「日本銀行総裁」の印章で、「総裁之印」と篆書という字体で書かれているものである。日銀券というお札は安心して使えるように日銀総裁がその価値を保証していることとなる。それだけみても日銀総裁に課せられている責任は重いものがある。

 その重要な日銀総裁人事が政局に翻弄されたものになってしまったということ事態、日本の政治の機能不全ぶりを示しているといわざるを得ない。
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by nihonkokusai | 2008-04-08 09:44 | 日銀 | Comments(0)

「3月米雇用統計」


 米国労働省労働統計局は、4日に3月の雇用統計を発表した。米国の雇用統計では失業率に加え、製造業就業者数、小売業就業者数、そして週労働時間とか平均時給などの項目の発表があるが、その中でも最も注目されるのが非農業雇用者数となる。

 3月の非農業雇用者数は、前月比8万人減となり市場予想の5万人減よりも減少し、3か月連続での前月比減少となった。特に製造業が4.8万人の減少となり目立つなど雇用の弱さが示された格好に。

 また非農業部門雇用者数は当月分の結果そのものだけでなく、前月分の数値の修正が行われることがあるため注意となるが、今回、必要1月分の非農業雇用者数が2.2万人減から7.6万人減に、2月分も6.3万人減から7.6万人減にそれぞれ下方修正された。

 非農業雇用者数とは変動の大きい農業部門を除いた労働者の増減を表している。NFPとも呼ばれるが、これは「nonfarm payrolls」を略した。「nonfarm payrolls」とは、非農業部門の事業所の給与の支払い帳簿のことであり、これをもとにして集計される。
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by nihonkokusai | 2008-04-07 10:20 | 景気物価動向 | Comments(0)

4月3日と4日はリフレッシュ休暇です

4月3日と4日はリフレッシュ休暇をいただきます。
このため平日ですが、こちらのブログの更新も休ませていただきます。
4月7日より書き込みを再開します。
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by nihonkokusai | 2008-04-02 17:01 | Comments(0)

「幸田真音さんのサイン会」


 幸田真音さんの新刊「あなたの余命教えます」(講談社)の発売を記念して、サイン会が予定されています。ぜひ足を運んでいただければと思います。

4月10日(木)「紀伊國屋新宿本店」 18:30~、
4月17日(木)「浜松町ブックストア談」 18:30~
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by nihonkokusai | 2008-04-02 16:07 | 本の紹介 | Comments(0)

「NEWS ZERO」


 財務省の国債課長時代からお世話になっている村尾信尚さんにお願いし、村尾さんがキャスターをされている日本テレビの「NEWS ZERO」のスタジオ見学をさせていただいた。我が家の娘たちの希望もあって、嵐の桜井翔さんが出演されている日に家族総出で汐留の日本テレビのスタジオに。

 リハーサルが行なわれそのあとすぐに本番がスタート。秒刻みの生番組の進行はかなりの緊張感がある。私も以前にNHKの生番組に出演させていただいたことがあり、この緊張感は実際にやってみると癖になりそうほど高揚感があるが、それを毎日続けるというのも大変な仕事である。

 子供たちもジャニーズの嵐のメンバーでもあり私の大学の後輩でもある桜井翔君に会えたことや、私も本物の小林麻央さん会えたことだけでも十分に満足。さらにラルフさんやスポーツのナレーターの方の名調子も生で聞くことができた。本当にプロはすごい。

 子供たちにとっては有名人に会えたこととともに、テレビ局の仕事というものがどのようなものであるのかを知る貴重な機会になったものと思う。村尾さんと出演者の方々、そしてスタッフの方々にはあらためて感謝いたします。視聴率も好調と伺っており、「NEWS ZERO」の今後のますますの活躍をお祈りしたい。
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by nihonkokusai | 2008-04-02 13:10 | 趣味関心 | Comments(0)

「債券は当面底堅い動きを予想」


3月は国債大量償還などを控えて、投資家の買い需要の強さも債券相場の押し上げ要因ともなり、5年債利回りは0.75%を割り込み一時約2年3か月ぶりの水準をつけた。13日には円高等を受け日経平均はザラ場で昨年来安値を更新し、債券先物は中心限月としては2005年7月29日以来の140円台乗せとなった。現物は10年290回が2005年7月以来の1.3%割れに。

 世界的なリスク回避の動きが強まったことで、日本の債券市場でも格付の低い銘柄主体に一般債が売られ、T-Lスプレッドも拡大。債券先物は10日に中心限月が6月限に移行したが、3月限よりも6月限の価格が上回るなどこれまでにない動きともなっていた。アセットスワップ絡みの海外投資家の売りなどから超長期はむしろさらに売りこまれた。

 日本の債券市場でもリスクを落とす動きが強まりそれが超長期ゾーンや物価連動国債、15年変動利付国債などへの売りとなった。16-22 日の外及び対内証券売買契約等の状況によると対内債券投資は報告機関ベースで2兆3467億円の資本流出超とこれは過去最大の流出となった。

 決算期末も控えていることもあり銀行や証券会社などは動きづらく、このため債券先物は海外市場の動向などを受けて一時141円台をつける場面もあったが、その後戻り売りから大きく反落するなど、一値動きの荒い展開となった。

 3月12日に発表された10~12月期GDP2次速報では前年比+3.5%と市場予想は大きく上回った。また31日に発表された2月の鉱工業生産速報値は前月比-1.2%低下となり2か月連続の低下になったものの市場予想ほど悪い数値ではなかった。しかし、法人企業景気予測調査によると、 1~3月期の大企業全産業の景況判断指数はマイナス9.3となり、2007年10~12月期のプラス0.5から大幅に悪化した。

 そして1日に発表された日銀短観でも、大企業製造業DIはプラス11となり前回2007年12月調査に比べ8ポイントの低下となり景況感は悪化した。米サブプライム問題を発端とする金融市場の混乱や米経済の先行き懸念、それにともなう株安や円高ドル安の進行、原油価格の上昇などによる原材料高などによって大幅悪化したものとみられる。

 景気の先行きの不透明感を強めるとともに、物価はじりじりと上昇圧力を強めており、これによる消費への影響も懸念される。2月の全国の消費者物価指数(除く生鮮)は前年同月比+1.0%となり1%台となり、市場予想の+0.9%も上回った。これにより全国コアCPIの前年比プラスは5か月連続となった。

 米金融機関の損失拡大といった懸念は引き続き強く、このため米大手金融機関の1-3月期決算発表が集中する4月中旬には注意が必要か。また世界的な金融市場の混乱の最中にあって、日本の中央銀行総裁が空席という異常事態が早期に解決されないようだと、日銀の金融政策の行方にも影響を与えかねない。29日から30日にかけて開催される米FOMCでは追加利下げが実施される可能性があるが、日銀は当面、現状維持を選択してくると予想される。しかし、日本の足元景気についてもやや不透明感も強まっており、4月下旬からは企業決算なども発表されるが、こういった企業決算の内容や今後発表される経済指標動向によっては、日銀による利下げ観測も強まってくる可能性もある。

 債券の需給面では、新年度入りしての大手銀行の動向が注目される。4月に入り益出しの売り等が入ったが、日銀による利下げ観測などが強まる可能性もあり、そういった売りも限定的か。期初の買いへの期待もあることで中長期債主体に底堅い動きを予想している。
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by nihonkokusai | 2008-04-02 09:45 | 債券市場 | Comments(0)
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「債券ディーリングルーム」ブログ版


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