牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

<   2008年 02月 ( 23 )   > この月の画像一覧

「債券市場の一日」


いまさらながらですが、日本の債券市場の一日を追ってみたいと思います。現物は店頭取引のため、特に取引時間とかは決められていませんが、総じて日本相互証券の売買が開始される8時40分以降が多く、さらに東証の債券先物取引が開始される9時以降に現物債売買は集中して行われます。日本相互証券は証券会社の債券売買を仲介することを目的として1973年7月に設立されましたものです。

金融機関の債券のディーリンクルームにはこの日本相互証券の端末を設置しています。この端末を通じて顧客との売買を行うための国債の手当てやポジション調整の売りといったことを行っているのです。債券ディーリングのピーク時には数千億円の売買が瞬時にこの日本相互証券でできたこともありました。しかし、現在では業者によるディーリングは影をひそめ、投資家主体の売買となっていることもあり、日本相互証券における国債の売買高は自体は減少していますが、その現物売買の指標としての役割は現在も続いています。

東証の債券先物は午前9時から11時、午後は12時半から3時までと株式市場と同じ時間帯に取引されており、その時間帯は常に値動きがあることで、債券相場の動向が把握しやすくなっています。

このため市場参加者の多くは、債券のおおよその居所やトレンドを把握するためには、日本相互証券などでついた現物そのものの値動きとともに、債券先物の値動きからおおよその売買の水準を掴んでいるのです。

ちなみに債券先物はイブニング・セッションも行われており、午後3時半から6時まで取引ができます。ただし、この取引の約定日は翌営業日となります。債券先物の一日の値動きを新聞などで掴む際に注意すべきは、このイブニング・セッションの値動きが翌営業日の値動きに含まれてしまっていることがあることです。実際には前営業日の夕方の値動きが入ってしまうことで、実際その日の動きを掴むには、このイブニング・セッションの値動きを除いて見た方が良いと思われます。テクニカル分析などを行う際などは尚更です。私のホームページ「債券ディーリングルーム」では「臨機応変」というページで、前場と後場の四本値と前営業日のイブニング・セッションの四本値をそれぞれ掲載していますので、よろしければ参考にしてみてください。

ちなみに日本相互証券での当日約定分の現物の取引は夕方5時まで行われていますが、新聞などで長期金利の引け値、つまり直近入札された 10年国債の当日の最終利回りは、日本相互証券や日本証券業協会が業者からヒアリングして集計した3時現在の利回りとなっています。この集計は国債の全銘柄の利回りと単価が表記されていますが、残念ながら公開されているものではありません。

さらに日本の債券先物はLIFFEと呼ばれるユーロネクストグループのひとつとなったロンドン国際金融先物オプション取引所 (London International Financial Futures and Options Exchange)でも売買が行われています。LIFFEでの日本国債の先物取引時間は、現地時間の朝7時から夕方4時までとなっています。
[PR]
by nihonkokusai | 2008-02-04 10:20 | 債券市場 | Comments(0)

「米個人消費支出」


 米商務省が31日に発表した昨年12月の米個人消費支出(季節調整済み、名目)は年率換算で9兆9752億ドルとなり前月比+0.2%となった。市場の予想は+0.1%あたりとなっており、ややそれを上回った。実質ベースの個人消費支出は前月比横ばい。12月の個人所得は前月比+0.5%と11月の+ 0.4%からやや上昇した。コアPCE(個人消費支出)デフレータは前月比+0.2%上昇、前年比では+2.2%となり、FRBの適性レンジとしている 1~2%を上回った。
[PR]
by nihonkokusai | 2008-02-01 14:47 | 景気物価動向 | Comments(0)

「来週の債券相場予想」


 週初は18日の米国市場で欧米の金融機関に対してのサブプライム関連の損失拡大懸念などを受けて米国株が下落し、28日の東京株式市場は先週末比500円を超す下げとなり、債券先物は買戻しが入り再び138円台をつけた。しかし、28日の米国市場では12月の米新築住宅販売件数は1995年2月以来の水準に低迷し、これによってむしろ29-30日のFOMCでの05%の利下げの可能性が強まったとして米株式市場は切り返し13500円台を回復した。30日に発表された米2007年10-12月期GDP速報値は年率0.6%と急減速となるなど、米景気の下振れ懸念も強まり、FRBは0.5%の利下げを実施した。モノライン会社への格下げ懸念などもあり、30日には米国株は下げる場面もあったが、31日には大きく切り返すなど次第に底堅い動きに。東京株式市場も日経平均で13500円近辺での堅調な動きとなった。債券は先物主導で株価に連動するような動きとなっており、上値も重くなり137円台の半ばから 138円にかけての動きが続いた。現物も10年債利回りは1.4%から1.5%のレンジ内での動きに。31日に実施された2年国債の入札は利率が0.5% に引き下げられたこともあり、やや低調なものとなったが市場への影響は限定的なものとなった。イールドカーブは月末も意識され、一時フラットニング圧力を強めたが、31日にはその反動も。

 米国のサブプライム問題はモノラインと呼ばれる金融保証会社への格下げの懸念などが残るが、FRBによる大幅な利下げもあり、株式市場の動向などを見る限り、ここからさらに大きく崩れるといった様子でもなくなりつつある。このため東京株式市場も上値は重いながらも、堅調な展開が続くものと予想される。債券先物は米国株の動向を受けての米債や東京株式市場動向の影響を受けやすい地合が続いているが、米株と米債の連動性もやや薄れつつあることもあり、円債も株を強く意識する展開にやや変化が生じてくる可能性もある。投資家動向を見る上で5日の10年国債の入札動向を確認したい。また9日には東京で財務相中銀総裁会議、いわゆるG7が開催される。7日には英中銀金融政策決定会合(MPC)やECB定例理事会も予定されており、FRBの大幅利下げを受けての欧州中銀の対応とともに、G7に向けての日銀の動向なども注目されよう。ただし一部観測がある協調緩和といったものは現状の中銀のシステムを考える限り可能性は少ないと見ている。7日には岩田日銀副総裁の講演と会見も予定されており、G7を前にしてその内容にも注目したい。債券相場は総じて引き続き方向感なきレンジ相場を予想しているが、何かの材料で大きく相場が変化する可能性もないとは言えず、注意も必要か。
[PR]
by nihonkokusai | 2008-02-01 12:38 | 債券市場 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー