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「村尾キャスター」


 久し振りに関西学院大学の村尾教授とお会いした。村尾さんは日本テレビのニュース番組「NEWS ZERO」のメーンキャスター。最近、テレビで拝見した際、以前より若返ったような気がしていた。これはほかの方も同じような印象だったようで、エステ説なども流れたが、お会いした村尾さんはまったく以前と変わりなく、エステ説もご本人から完全否定された。「番組の際のメークでしょう」とおっしゃっていたが、確かに元々、若々しい方でもあった。もちろん村尾さんは私よりも年上である。

 オフィースが新しい場所に移られたそうで、しかも今日、引越しであったとか。まだ、ダンボールなども積み上げられており、さあこれから片付け、といった最中にお邪魔してしまったようである。久しぶりにお会いして、以前の勉強会のことなどいろいろとお話させていただいた。

 村尾さんが、キャスターの仕事をされる前に、村尾さん主催の勉強会に参加させていただいた。その勉強会の内容がまとめられたのが、関西学院大学出版から発売された「日本を変えるプランB」である。この月一回の勉強会はたいへん刺激的であった、唯一残念であったのが、最後の合宿に私は胃潰瘍で入院してしまって参加できなかったことである。

 夜の番組ということで体調管理も大変そうであるが、村尾キャスターにはこれからもがんばっていただきたい。村尾さんならば、テレビを通じて「日本を変える」こともできるのではないかと思う。

 そうそう、それより何より、ぜひ小林麻央さんに一度お会いしたい、ような。
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by nihonkokusai | 2007-06-12 13:45 | 趣味関心 | Comments(0)

「5年固定タイプの利率は過去最高に」


 12日に実施された5年国債の入札における利率は、2006年7月の入札以来11か月ぶりに1.5%となった。2006年7月以降は、8月発表のCPIを受けての金利低下や米国のフラット化にともなう長期金利低下もあって、5年債新発の利率はその後8月と今年1月が1.3%となったが、残りの月は1.2% となっていた。

 そして、この5年国債の入札の結果から算出された個人向け国債(固定5年)の基準金利となる複利利回りは1.55%と発表された。この結果、6月13日から募集が開始される5年固定タイプ(第7回)の利率は、この基準利回りから0.05%差し引かれた「1.50%」ちょうどとなり、これまで発行された5年固定タイプの中では最も高い利率となった。

 6月5日の10年国債の入札結果から算出された個人向け国債10年変動タイプ(第19回)の初期利子は1.01%となっている。こちらは10年変動タイプの初期利子として、2006年7月に発行された第15回に次ぐ利子の高さとなった。

 個人向け国債は、長期金利が低迷していたことに加え、日銀のゼロ金利解除などによって預貯金金利が上昇したことで相対的に利子への魅力が薄れ、発行額そのものも減少していた。しかし、ここにきての長期金利上昇にともなう個人向け国債の利子の上昇、さらに長期金利の上昇傾向が認識されることによって、固定・変動ともに再び人気化してくるものと考えられる。

 キャラクターに小雪さんがいなくなって寂しい限りながら、個人向け国債が「貯蓄から投資へ」のコアな金融商品としての位置づけを復活させてくるのではないかと期待したい。

 今回の夏の個人向け国債は、募集期間が6月13日から7月3日まで。発行日が7月17日と なっている。

 これまで発行された個人向け国債の10年変動タイプと5年固定タイプの利率は、以下の通りとなる。

第1回変動10年(2003年3月)3,835億円(うち郵便局499億円)、0.09%
第2回変動10年(2003年4月)3,486億円(うち郵便局746億円)、0.05%
第3回変動10年(2003年7月)2,802億円(うち郵便局588億円)、0.05%
第4回変動10年(2003年10月)9,432億円(うち郵便局1,659億円)、0.77%
第5回変動10年(2004年1月)1兆3,951億円(うち郵便局995億円)、0.62%
第6回変動10年(2004年4月)1兆4,185億円(うち郵便局1,244億円)、0.55%
第7回変動10年(2004年7月)1兆7,726億円(うち郵便局1,990億円)、0.74%
第8回変動10年(2004年10月)1兆8,652億円(うち郵便局2,484億円)、0.74%
第9回変動10年(2005年1月)1兆7,647億円(うち郵便局2,436億円)、0.67%
第10回変動10年(2005年4月)2兆3,374億円(うち郵便局1,990億円)、0.73%
第11回変動10年(2005年7月)1兆6,423億円(うち郵便局2,484億円)、0.45%
第12回変動10年(2005年10月)1兆3,629億円(うち郵便局2,483億円)、0.55%
第13回変動10年(2006年1月)8,001億円(うち郵便局1,488億円)、0.68%
第14回変動10年(2006年4月)8,285億円(うち郵便局1,491億円)、0.85%
第15回変動10年(2006年7月)9,813億円(うち郵便局995億円)、1.10%
第16回変動10年(2006年10月)7,323億円(うち郵便局997億円)、0.92%
第17回変動10年(2007年1月)4,334億円(うち郵便局938億円)、0.84%
第18回変動10年(2007年4月)3,479億円(うち郵便局642億円)、0.87%
第19回変動10年(2007年7月)?億円(うち郵便局?億円)、1.01%

第1回固定5年(2006年1月)1兆1,285億円(うち郵便局497億円)、0.80%
第2回固定5年(2006年4月)9,883億円(うち郵便局1,490億円)、1.01%
第3回固定5年(2006年7月)1兆2,430億円(うち郵便局996億円)、1.30%
第4回固定5年(2006年10月)8,584億円(うち郵便局998億円)、1.13%
第5回固定5年(2007年1月)10,730億円(うち郵便局998億円)、1.20%
第6回固定5年(2007年4月)8,326億円(うち郵便局1,311億円)、1.13%
第7回固定5年(2007年7月)?億円(うち郵便局?億円)、1.50%
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by nihonkokusai | 2007-06-12 13:14 | 国債 | Comments(0)

「幸田真音さんのアルバム」


 今月の月刊「文藝春秋」の「小さな大物」というコーナーに6歳ぐらいの白黒の女の子の写真が掲載されています。「日舞の発表会」の際に撮ったそうで、写真の下に「国際金融の世界を描く、女性作家といえば・・・」というヒントが。ページをめくれば、幸田真音さんのこれまでいろいろなところで撮られた写真が何枚も、こちらはカラー写真が掲載されています。

 そういえば私も子供の頃の写真は白黒ばかりで、カラー写真はたぶん小学校の高学年に上がってからであったと記憶しています。それはさておき、バンカース時代の写真を見て、当時の幸田さんを知っている方が懐かしいとも言っておりました。
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by nihonkokusai | 2007-06-11 14:31 | 写真 | Comments(0)

「日銀決定会合議事要旨の発表時間」


 ロイターによると、日銀は20日から金融政策決定会合の議事要旨の発表時間を8時50分に公表すること、また、決定会合日程公表は半年分から1年分に拡大し、6月の決定会合で、来年6月まで公表すると発表した。
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by nihonkokusai | 2007-06-11 14:06 | 日銀 | Comments(0)

「円キャリートレード」


 円キャリートレードとは、相対的に低金利となっている国から資金を借り入れ、それを為替市場において他通貨に換えて、その外貨建て資産に投資することによって高利回りを狙う取引と言われます。この場合の低金利の国は以前にはスイスなども含まれましたが、主に日本を指すことが多いようです。日本で資金を調達し、それをドルやユーロに変えることで、結果として円売りドル買い、円売りユーロ買いとなり、これが大幅な円安となっている要因ともみられています。

 低い金利の国から高い金利の国への資金シフトは、為替リスクも伴うものの比較的起こりやすい動きです。このため、金利と為替との関係を考える際には相対的に金利の安い国の追加が売られやすいとも考えられます。ところが為替の変動要因は金利ばかりではありません。それぞれの国の経済、政治、国際関係、軍事力や紛争といったものによる影響も大きいものとみられます。歴史的にみても金利差と為替相場にはそれほど関連性が認められていないようです。

 しかし、何ゆえこれほど円キャリートレードが問題視されているのでしょうか。そもそも円キャリートレードという言葉が独り歩きしてしまい、やや実態を正確に捉えていない部分もあるかもしれません。確かに円資金を調達しているヘッジファンドが存在し、その影響で無担保コール翌日物の金利が跳ね上がるといったこともあったように聞きます。円資金を調達しドルに買えて、ドル資産に映した上に、さらに円安ドル高が進めば、高利回りに加えて為替差益も得ることができるため、それを狙ってのトレードは当然、そこそこまとまって入っているものと思われます。

 そういった資金だけではこれほどまでに為替市場に影響を与えることも考えづらいことも確かです。ここにはアジアの新興諸国や中東のオイルマネーなどが積極的に欧米諸国などに投資を行なっていたことなども大きな要因とみられます。

 さらに「貯蓄から投資へ」という資金の流れが起きている日本国内において、1500兆円とも言われる個人の金融資産の商品シフトも大きな影響があると思われます。預貯金からの資金は、個人向け国債などの国内資金に向かうとともに、外債もしくは投資信託などを経由してかなりの金額が外貨建ての商品に流れています。これが円売り圧力のひとつの要因ともなっているのではないでしょうか。

 日銀は2006年3月にゼロ金利を解除し、政策金利を徐々に引き上げています。欧米金利も上昇することで、なかなか円金利との差は縮まりませんが、欧米の金利に比べて、日本の金利の上昇はかなりスタートが遅れている分、いずれその金利差が縮小される可能性もあります。さらに個人の資金が一部定期預金などに戻ってきているなど、ほとんど金利が付かなかった頃に比べて、為替リスクのかからない円資産が、特に日本国民に再評価されてくることも考えられます。


こういった動きが強まれば、日銀の金利引き上げが、いずれ円高を招くといった事態を迎えることになるかもしれません。しかし、それも欧米金利との関係に加えて、為替相場を動かす要因が金利差以外のものにシフトするとまったく違った局面となる可能性もあります。それだけ相場の予測は容易ではないともいえるのです。
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by nihonkokusai | 2007-06-08 17:06 | 債券市場 | Comments(0)

「日銀、決定会合議事要旨の発表時間を8時50分に公表」


ロイターによると、日銀は20日から金融政策決定会合の議事要旨の発表時間を8時50分に公表すること、また、決定会合日程公表は半年分から1年分に拡大し、6月の決定会合で、来年6月まで公表すると発表した。
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by nihonkokusai | 2007-06-08 17:05 | 日銀 | Comments(0)

「長期金利動向と今後の行方」


 欧米の長期金利の上昇に加え、日銀の早期追加利上げ観測の強まりなどを受け、債券はここにきて全般に売り圧力を強めている。米国10年債利回りは6月7日に5%台に乗せ、この影響も受けて6月8日に10年債の利回りは1.9%台に、5年債利回りも1.5%台をつけて5年国債としての過去最高利回りを更新した。

 日本の長期金利上昇の背景には、発表された経済・物価の指標において景気の回復、物価の上昇を示すようなものが現れていたこともある。5 月25日に発表された4月の全国消費者物価指数(除く生鮮)は前年比-0.1%となり、引き続き水面下ながらややマイナス幅を縮小させた。5月28日に発表された需給ギャップは10年ぶりに2期連続でプラスとなった。

 5月29日に発表された完全失業率は、1998年3月以来の3.8%となり、この4%割れの3.8%という位置は、賃金上昇を促しインフレが加速度的に上昇しやすい状況に近づきつつあるとの見方も出ていた。

 5月4日に発表された1-3月期法人企業統計では、設備投資は全産業で前年同期比+13.6%と予想を上回り、1-3月期のGDPは年率3.0%あたりへの上方修正が見込まれる。物価についてもガソリンなどを初め価格上昇圧力が強まっており、それがいずれ消費者物価にも影響を与えそうである。薄型テレビの価格下落も止まっている。

 日本の景気実態は1-3月の好調さを、4-6月まで持続させてきているように思われる。あらためて4-6月期のGDPを確認せずとも、7月までにそろう指標だけでも足元景気の良さ、物価の上昇圧力を感じさせるものが多く出てくるとも予想される。物価や雇用、個人消費などの経済指標に明るさが見えており、日銀の展望レポートに沿った動きともなっていることで、選挙はあるが、7月の追加利上げの可能性は高いとみている。

 日本の長期金利も欧米の長期金利上昇に歩調を合わせてきた格好ともなっているが、長期金利での1.55%あたりから1.7%のレンジ相場からはすでに脱している。チャートなどからも、長期金利は今後、さらなる上昇基調となることが予想される。

 10年利回りでの2.0%がいずれは視野に入ってくるのではないかとみているが、この2.0%の壁もこれまでのような厚さはないと思われる。すでに足元短期金利は0.5%に引き上げられ、夏にも0.75%に利上げされ、年末に向けて物価上昇圧力とともに、1.0%への利上げの可能性も強まるとみているためである。長期金利は2%台に乗せたのち、次回利上げを経て、いずれ2.5%あたりまで上昇するとみている。
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by nihonkokusai | 2007-06-08 10:10 | 債券市場 | Comments(2)

「債券先物出来高が過去最高を更新」


 本日の債券先物の出来高は、中心限月の移行も控えていた最中の相場が大きく変動したこともあって、過去最高を記録した。6月限、9月限などともに限月間スプレッド取引含めて21兆1110枚となり、20兆円の大台に乗せた。これまでの過去最高は昨年6月8日の17兆4265億円で、それを大きく更新した。ちなみに6月限出来高は前後場で9兆4201億円、イブニングあわせて9兆7962億円と10兆円に迫った。
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by nihonkokusai | 2007-06-07 16:56 | 債券市場 | Comments(0)

「牛さん熊さんの本日の債券」(サンプル)


・・・・・・・・・・引け後

後場
長期先物2007年6限月
寄132円29銭、高132円33銭、安131円95銭、引132円24銭(-23銭)
54932億円
2年257回 1.020%(+0.020%)
5年63回 1.465%(+0.030%)
10年286回 1.860%(+0.025%)
20年94回 2.220%(+0.030%)
30年26回 2.405%(+0.025%)

熊「作者が、なんかうずうずしていたぞ」
牛「債券先物は、見事に売り回転が効いていたようや」
熊「先物は買いよりも売りのスピードの方がピッチが速く、先物日計りで儲けるには売りの方が益が出やすい」
牛「今日の後場の先物は、そういった日計りディーラーも含めて、かなりの参加者がいたようにも」
熊「まず後場の寄り付きは、132円29銭」
牛「その後、じり安となり前場安値の132円24銭を割り込み、132円22銭まで下落した」
熊「12時45分に発表された10年物価連動国債の入札結果、最高落札利回りは1.280%と予想より良い結果」
牛「これを受けてか、ショートカバーも入って132円33銭まで買戻された」
熊「1.860%で後場出合った現物10年286回は、1.855%が買われた」
牛「前場の特に10年債の売りは、物価連動国債の入札に向けてのヘッジ売りもあったのではとみられていたが」
熊「しかし、10年の戻りも限られ、それなりに実弾売りも入っていたものと思われる」
牛「現物は後場に入って、この10年、さらに5年などにまとまった売りが入ったとか」
熊「なんか良く見えてなかったようだが、オプションに絡んでの中期売りといった観測とか、バンクさんの売りとか」
牛「債券先物は132円33銭を後場の高値に、その後売り回転がかなり効いた状態となった」
熊「あれよあれよと言う間に、132円飛び台にまで下落」
牛「いったんこの飛び台でもみ合って、14時にかけて一気に売りが入り約10か月ふせりとなる132円割れ」.
熊「現物も売りが加速、10年286回は5.5毛甘の1.890%と1.9%に接近」
牛「5年63回も、5毛甘の1.485%がヒットされた」
熊「2年257回3毛甘の1.030%、20年94回3.5毛甘の2.225%、30年26回2.5毛甘の2.405%がヒット」
牛「先物は、前日比52銭安の131円95銭まで売られた」
熊「先物の前日比50銭安は、いったん止まるところなんだけど、と作者のつぶやき」
牛「結局、この131円95銭が安値となり、ここまでそこそこ先物はショートも溜まっていたとみられ」
熊「今度は一気に買戻しの動きも入って、132円29銭まで値を戻した」
牛「作者は電卓持ち出して何しているのかと思ったら、先物の出来高を集計していた」
熊「6月限の今日の出来高は、ざら場中にあっさりと9万枚を超えていたそうだ」
牛「確か来週11日が売買最終日、だったような」
熊「結局も債券先物の大引けは、前日比23銭安の132円24銭」
牛「後場だけで6月限出来高は54932枚、前後場で94201枚 イブニングあわせて97962枚」
熊「5月23日の先物出来高が8万枚超えて、下げる兆候かとみられたが」
猫「今日の出来高伴っての下げは、どう見れば良いのかしらね」
熊「米10年債の利回りが、一時5%を突破したそうだ」
猫「ドイツの債券も売られているみたい、とにかく海外市場動向にも注意ね」
牛「しかし、相場らしくなってきたなあ」

・・・・・・・・・・お疲れ様でした。

◇ 「牛熊ボンドレター」配信(有料)のお知らせ
こちらのサンプルのように、平日の朝、昼、夕方に
債券市況を楽しく読んでさっとわかる「牛さん熊さんの本日の債券」をお送りいたします。
お忙しい方の情報ツールとしてもお使いください。
「牛熊ボンドレター」についての詳しいお問い合わせは電話にてお願いいたします。
電話番号03-5212-8760

詳しくはこちらのページもご覧ください。
http://fisco.jp/report/regular/bb-bond.html
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by nihonkokusai | 2007-06-07 16:28 | Comments(0)

「スイスのゼロ金利政策とその解除」


 スイスでは、2001年9月の米国テロ事件以降、地政学的リスクを避けるための資金がスイスなどに集まったことから、スイスフランは上昇し、ITバブル崩壊後の世界的な景気後退の影響も受けたことでなどから、2001から2003年にかけて、ディスインフレ傾向が強まりました。

 こうした中、スイスの中央銀行であるスイス国民銀行(Swiss National Bank)は、アグレッシブに政策金利である3か月LIBORの金利を引き下げ、過去にみられない幅での政策金利の引き下げを行いました。その引き下げは市場参加者にサプライズを与える結果を与えるようなかたちとなり、またこの景気浮揚のための緩和策はある程度継続させることをコミットメントするなど、その緩和効果を高めるような政策が取られました。

 2003年3月には、この政策金利を0.25%とし、ターゲットレンジの下限をゼロと置いて、事実上のゼロ金利政策を導入したのです。これは2004年9月まで続けられました。

 2003年3月といえば、速水日銀総裁の任期満了にともない福井俊彦氏が日銀総裁に就任したタイミングです。福井総裁は就任後、積極的に日銀の当座預金残高目標の引き上げを行ないましたが、スイス国民銀行のアグレッシブな政策変更と日本銀行のこの時期の金融政策との間には何かしら共通点もあるように思われます。

 その後、2004年半ばあたりになると、世界的に景気回復基調となり、これはユーロ圏でも顕著となったことから、スイスでも経済の回復が見られ、ディスインフレ傾向も減衰しつつありました。またスイスフランも他の通貨に対して下落傾向となりました。このため、スイス国民銀行は事実上のゼロ金利政策の解除に向けて着手しました。

 この実質ゼロ金利政策の解除といった金融緩和の巻き戻しに関しては、緩和策を取った際の手法とは異なり、市場にサプライズを与えることのないように、時間をかけて、市場参加者が経済金融環境の変化などを材料に、今後の利上げの可能性を十分に織り込むのを待ってから政策変更を実施しました。

 2004年には0.25%から0.75%まで政策金利を引き上げました。さらに2005年12月には2002年以来となる政策金利1%台まで回復させました。

 日銀も2006年3月の量的緩和政策解除、その後7月のゼロ金利解除、さらに2007年2月の追加利上げに関しては、福井日銀総裁をはじめとして政策委員の講演や、会見、さらに国会での答弁などを通じて、金融緩和策の巻き戻しといったものを市場に織り込ませるように働きかけてきたものと思われます。

 これはスイスや日銀に限らず、ECBやFRBなども同様の手段を講じているとみられます。各国中央銀行が独立性を強めた結果、政治に振り回されることなく、自らの意思で政策変更が可能となっている分、こういった施策も講じられ易くなったものとも思われます。
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by nihonkokusai | 2007-06-07 13:54 | 日銀 | Comments(2)
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