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カテゴリ:債券市場( 701 )

米長期金利が3%台乗せ、いずれ4%も視野か

 4月24日に米10年債利回りは3.00%と2014年1月以来、4年3か月ぶりの3%台乗せとなった。25日には3.03%まで上昇している。米5年債利回りも一時、2009年8月以来の2.85%を付け、米2年債利回りは、2008年9月以来の水準となる2.50%を付けた。

 米10年債利回り、つまり米長期金利の3%台への上昇の背景については、いろいろな要因が絡んでいようが、ここでは単純に米10年債利回りのチャートから、今後の動きの目処を探ってみたい。

 2014年1月に米10年債利回りは3.041%までの上昇となっており、ひとまずここを抜けてくるかどうかに注目したい。

 2014年1月の3.041%を上回っていたのは、さらに遡り2011年7月の3.223%となる。そうなると3.04%を抜けてくると3.22%あたりまでは節目らしい節目はない。2011年4月に3.6%台、1月には3.7%台をつけていた。このまま米10年債利回りが上昇基調を強めるとなれば、4%あたりが次の目標値となる。

 FRBは今年も年3回程度の利上げを見込み、2019年も3回程度の追加利上げを見込んでいる。その結果、政策金利を長期の中立金利見通しである3%に達成させるという利上げシナリオを維持している。そうなれば今後の米金利のイールドカーブ次第の面はあるものの、長期金利の4%台乗せというのもありうるか。

 外部環境の違いで必ずしも過去との連動性があるわけではない。あくまで参考ながらも、FRBの政策金利を3%まで引き上げるとすれば、2008年2月以来となる。そして米10年債利回りの4%台乗せはそこまで遡らず、2010年4月に達成している。

 あくまでチャート上から見てではあるが、米10年債利回りが3.04%、3.22%あたりを上回ってくるとなれば、4%あたりまでの上昇も想定しておく必要があるかもしれない。


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by nihonkokusai | 2018-04-27 10:21 | 債券市場 | Comments(0)

米長期金利は3%台に上昇、ドル円も108円の節目突破

 4月24日に、米10年債利回り(長期金利)は大きな節目となっている3%台に上昇した。米長期金利が3%台に乗せたのは4年3か月ぶりとなる。目先の目標達成でいったんここで足踏みする可能性もある。

 23日に米長期金利は3%に接近していたが、この日は米国の長期金利だけでなく、アジアやオセアニア、北米、南米、そして欧州諸国の長期金利が総じて上昇していた。同様のことが4月19日にも起きていたが、これを見る限り、それぞれ個別要因で動いていたというよりも、特に米国の長期金利の上昇を受けて、各国の長期金利も影響を受けたともいえる。つまり米国で長期金利が上昇する要因に他国も影響を受けていたともいえる。

 そうとなれば、やはり今回の世界的な長期金利の背景として考えられるのは、原油価格やアルミやニッケルの価格上昇など商品価格の動向であろう。これによって今後インフレ圧力が強まるとの見方かと思われる。

 原油価格の上昇の背景にはOPECなどによる減産も影響しているが、世界的な景気拡大による需要拡大も影響している。アルミやニッケルが急騰しているのはロシアのUCルサールに対する米国の制裁措置によるものとみられるが、景気の拡大も寄与していよう。ただし、これについては注意も必要で、対ロシア追加制裁の対象となっているアルミニウム大手のルサールから供給を受けている米企業に対し、米財務省が制裁措置への対応期限の延期を表明しており、これを受けて、アルミニウム価格が急落していた。

 世界的な景気拡大と世界的なリスクの後退によって、米国の中央銀行であるFRBは正常化を進めており、それを受けて特に中短期債の金利が上昇した。しかし、物価の低迷もあって長期金利の上昇は限られ、長短金利差が大きく縮小していた。今回はその反動が起きたともいえる。

 そして、日銀は依然として異次元緩和を続けざるを得ないことで、イールドカーブコントロールも緩められず、日本の長期金利はほぼゼロ%に張り付いている。となれば米国の長期金利の動向がそのまま日米の長期金利差となり、いまのドル円などはこの金利差に敏感になっている面もあるため、ドル円も節目とされた108円を抜いてきた。こうなるとドル円は110円が視野に入る。

 原油価格の上昇に対してトランプ大統領は人為的だと批判した。今後ドル円が上昇してくれば、日本の長期金利も人的に抑え込んでいると批判がくる可能性もある。それで日銀が動くとは思えないが、日本の政局等次第では日銀の異次元緩和政策を取り巻く環境が今後変化してくる可能性もある。日本の長期金利が果たしてこのまま低位で抑えつけていられるのか。いずれ試されよう。


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by nihonkokusai | 2018-04-25 09:22 | 債券市場 | Comments(0)

3月も海外投資家が日本国債を大量買い越し

 4月20日に発表された3月の公社債投資家別売買高によると短期債を除いた数値で、都銀は1796億円の買い越しとなった。2月の8099億円の買い越し、1月の2兆3756億円の買い越しに比べると買越額は減少しつつある。国債の投資家別売買高をみると都銀は、中期を2591億円売り越していたが、長期は4207億円の買い越しに転じ、超長期も573億円の買い越しとなっていた。

 これに対して海外投資家は3月は1兆7688億円の買い越しとなり、2月の9769億円の買い越しからさらに買い越し額を膨らませた。海外投資家の短期債を除いたものとしての1月の売り越しは2014年6月以来となっていたが、これは一時的な売り越しとなっていたようである。海外投資家は3月に中期債を9899億円買い越し、長期債を5593億円買い越し、超長期債を1568億円買い越しとなっていた。

 「その他」は今回も2兆477億円の売り越しとなった。2月の2兆2128億円の売り越し、1月の2兆2640億円と同様に2兆円を超す大幅売り越しとなっていた。今回も中期債を1兆円以上売り越している。「その他」は主に政府関係機関であり、ゆうちょ銀行やかんぽ生命も含まれており、金額からみて、ゆうちょ銀行による売り越しとみられる。

 債券相場は1月の下落基調から、2月は回復基調となっていた。米株はボラティリティが低い状態で長らく上昇基調が継続しており、これはゴルディロックス相場(適温相場)とも呼ばれていたが、その反動が起きた。日本の株式市場も動揺し、日本の債券はリスク回避のような動きともなって上昇基調となった。しかし、その債券相場の反発も3月に入りブレーキが掛かってきた。3月2日には黒田日銀総裁による「2019年度ごろ出口を検討していること間違いない」とも発言で乱高下したが、その後は落ち着きを取り戻した。債券先物は151円台に乗せる場面はあっても戻り売りに押され、方向感に乏しい展開となって期末を迎えた。

 公社債投資家別売買状況の下記データは、全体の数字と短期債の数字となっているため、短期債を除く債券のデータについて全体から短期債を引いた。ここには国債入札で購入した分や日銀の国債買入分は入っていない。

公社債投資家別差し引き売買高 ()内は国債の投資家別売買高の超長期・長期・中期別

都市銀行 -1796(-573、-4207、2591)

地方銀行 2517(-628、1905、81)

信託銀行 -4125(-2664、1538、-2517)

農林系金融機関 -1920(-2020、96、0)

第二地銀協加盟行 1276(561、299、0)

信用金庫 1781(984、1209、5)

その他金融機関 -1314(75、206、-320)

生保・損保 -4345(-3733、172、317)

投資信託 -1261(-1046、313、-259)

官公庁共済組合 -175(-134、6、0)

事業法人 -823(-25、-174、0)

その他法人 -1079(-109、-103、31)

外国人 -17688(-1568、-5593、-9899)

個人 250(1、24、3)

その他 20477(1973、6028、15657)

債券ディーラー -1125(147、-1144、-37)


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by nihonkokusai | 2018-04-24 09:39 | 債券市場 | Comments(0)

欧米主体に世界的に長期金利が上昇、その背景とは

 4月19日の金融市場ではなかなか珍しいことが起きていた。欧米を中心として世界的に長期金利が上昇していたのである。香港、シンガポール、インドやオセアニア、そして英国を中心としてスイスなども含めて欧州の長期金利も軒並み上昇し、米国の長期金利も上昇していた。

 これだけ一斉に上昇するのは珍しい。それぞれ個別にいろいろな要因も指摘されていた。たとえば米長期金利の上昇のひとつの背景に、長短金利スプレッドが大きく縮小していたが、その反動が起きて、これまで比較的低位となっていた長期金利が上昇したというものである。

 欧州では特に英国の長期金利が上昇していた。この日、イングランド銀行のカーニー総裁は英国が今後数年間に数回の利上げを準備すべきと発言したが、5月の利上げが既定路線ではないとも示唆しており、カーニー発言が大きく影響したようには思えない。

 欧州では英国を含め、フランスやスペインの国債の発行が影響との見方もあるが、それだけでここまで金利が動くことも考えづらい。

 今回の動きはたまたまであった可能性もあるが、これだけ同じに動いたとなれば、やはり何らかの要因もあった可能性も否定できない。その要因と考えられるものに商品市況があった。

 原油価格の指標のひとつとなっているWTIは18日に68ドル台に上昇してきた。サウジアラビアが原油価格を80~100ドル近辺に引き上げたい意向だと報じられたが、節目を抜けてきているだけに80ドルあたりまで上昇してくる可能性はチャート上伺える。

 この原油価格の上昇だけでなく、アルミやニッケルが急騰している。これはロシアのUCルサールに対する米国の制裁措置によるものとの見方がある。

 ブルームバーグによると、アルミニウム価格は6年ぶり高値、ニッケルは2009年以来の大幅高を記録。アルミニウム生産に必要な原料であるアルミナは過去最高値に達したそうである。

 このように原油だけでなく、米国の保護貿易主義などを受けて、アルミニウムなど商品価格の高騰が物価の上昇要因となり、それが世界の長期金利にも影響を及ぼしている可能性がある。そうであれば今回の世界的な金利上昇の要因となりうるのではなかろうか。

 世界的な長期金利上昇のなかにあって、日本の長期金利は引き続き低位安定となっている。これは日銀が強引に抑え込んでいるからともいえるが、このまま他国の長期金利が上昇基調となった際に、日銀がどこまで長期金利を抑え込めるのか。それをいずれ試しにくることも予想される。


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by nihonkokusai | 2018-04-21 10:36 | 債券市場 | Comments(0)

4月以降の金融市場動向を占う

 今年に入ってからの金融市場は波乱含みの様相を強めている。米国株式市場は米ボラティリティが低い状態で長らく上昇基調が継続し、これはゴルディロックス相場(適温相場)とも呼ばれていたが、その反動が2月あたりから起きている。

 一度、ボラティリティ(相場の変動率)が大きくなると、その状態がある程度継続する。このため、ちょっとした材料で振れが大きくなりやすい。米国ではトランプ大統領が異例の輸入制限措置を発動したことなどで火に油を注ぐ格好となった。これまで上昇相場を支えていたハイテク株の一角に悪材料が出たことも波乱相場の要因となった。

 米債については米株の大きな調整もあり、リスク回避の動きから10年債利回りは3%を前にして反落している。ただし、基調としてはまだ上昇トレンドは描いているように思われる。

 外為市場でのドル円の動きをみると、こちらもリスク回避の動きなどから円買いドル売りが進み、ドル円は1月の113円台から3月に入り104円台にまで下落している。ユーロ円も2月の137円台から3月に128円台に下落していたことで、円高が進行していた。

 4月以降の相場を占う上での注意すべきものに北朝鮮の動向がある。4月27日に南北首脳会談が開催される。そのあと5月には米朝首脳会談も予定されている。北朝鮮がこれらの会議でどのような姿勢をみせるのかは不透明ながら、北朝鮮の地政学的リスクが後退してくる可能性がある。

 米国株式市場はトランプ政権そのものがリスク要因となっているようにみえるが、中国との貿易摩擦については水面下での交渉も進んでいるようで、いまのところエスカレートする気配はない。米国の景気そのものも拡大基調は継続してくると思われる。荒れた相場ではあるが、時間の経過とともに落ち着きを取り戻してくる可能性もあり、落ち着きどころを探る展開となるのではないかと思われる。

 米債については10年債利回りが3%手前で跳ね返された格好ながら、FRBの利上げ基調に変化が見られない限りは、大きく低下することも考えづらい。リスク回避による金利低下にも限度はありそうで、いずれ再び3%を伺うような動きとなるのではなかろうか。

 原油価格が今後さらに上昇してくる可能性もあり、物価が緩やかながらも上昇してくると、米金利上昇をフォローしてくる格好になるのではなかろうか。

 ドル円についてはリスク回避による円買いの動きはそろそろブレーキが掛かるのではなかろうか。日銀が出口政策を封じ込めていることも円を買いにくくさせるとみられる。ただし、4月の金融政策決定会合からは新たな副総裁に代わることで、何かしらの変化が出てくるのかもしれない。

 東京株式市場は米株やドル円などの動向次第ながら、底堅い動きとなるのではなかろうか。

 円債については日銀の出口封じ込め政策により膠着相場が継続するとみられる。ただし、安倍政権の動向次第では動きに変化が出てくる可能性もあるため注意したい。


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by nihonkokusai | 2018-04-01 09:12 | 債券市場 | Comments(0)

2月の国債投資家別売買高、海外投資家は買い越しに転じる

 3月20日に発表された2月の公社債投資家別売買高によると短期債を除いた数値で、都銀は8099億円の買い越しとなった。1月の2兆3756億円の買い越し額に比べると買越額は減少した。国債の投資家別売買高をみると都銀は、中期を1兆1283億円買い越していたが、長期は1789億円の売り越しに転じ、超長期も1284億円の売り越しとなっていた。2月の債券は反発しており、長いゾーンには利食い売りを入れてきたとみられる。

 これに対して海外投資家は2月は9769億円の買い越しとなり、1月の2377億円の売り越しから、再び買い越しに転じた。海外投資家の短期債を除いたものとしての1月の売り越しは2014年6月以来となっていたが、一時的な売り越しとなっていたのかどうかは今のところ判断しにくいところ。海外投資家は2月に中期債を6247億円買い越し、長期債を391億円買い越し、超長期債を1547億円の買い越しとなっていた。

 「その他」は2兆2128億円の売り越しとなり、1月の2兆2640億円と同様に2兆円を超す大幅売り越しとなっていた。12月の1兆8917億円、11月の2兆5746億円の売り越しに続いて、大量売り超しが継続している。今回は中期債を1兆円以上売り越している。「その他」は主に政府関係機関であり、ゆうちょ銀行やかんぽ生命も含まれており、金額からみて、ゆうちょ銀行による売り越しとみられる。

 債券相場は1月の下落基調から、2月は回復基調となっていた。2月5日にダウ平均は1175ドル安となって過去最大の下げ幅を記録した。米株はボラティリティが低い状態で長らく上昇基調が継続しており、これはゴルディロックス相場(適温相場)とも呼ばれていたが、その反動が起きた。日本の株式市場も動揺し、日本の債券はリスク回避のような動きともなって上昇基調となっていた。また、海外投資家の売りが一巡したことで、押し目買いが入ったものと思われる。

 公社債投資家別売買状況の下記データは、全体の数字と短期債の数字となっているため、短期債を除く債券のデータについて全体から短期債を引いた。ここには国債入札で購入した分や日銀の国債買入分は入っていない。

公社債投資家別差し引き売買高

()内は国債の投資家別売買高の超長期・長期・中期別

都市銀行 -8099(1284、1789、-11283)

地方銀行 4936(828、3259、-30)

信託銀行 -519(-2069、917、-111)

農林系金融機関 -1293(-667、198、12)

第二地銀協加盟行 910(463、251、0)

信用金庫 3543(1952、1304、30)

その他金融機関 -566(246、377、-197)

生保・損保 -3833(-3932、598、-326)

投資信託 -207(-943、253、558)

官公庁共済組合 114(165、-52、79)

事業法人 -566(22、-232、1)

その他法人 -358(-7、-2、152)

外国人 -9769(-1547、-391、-6247)

個人 198(1、22、2)

その他 22128(7090、3069、14658)

債券ディーラー -87(67、-177、90)


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by nihonkokusai | 2018-03-21 10:30 | 債券市場 | Comments(0)

2月の国債投資家別売買高、海外投資家は買い越しに転じる

 3月20日に発表された2月の公社債投資家別売買高によると短期債を除いた数値で、都銀は8099億円の買い越しとなった。1月の2兆3756億円の買い越し額に比べると買越額は減少した。国債の投資家別売買高をみると都銀は、中期を1兆1283億円買い越していたが、長期は1789億円の売り越しに転じ、超長期も1284億円の売り越しとなっていた。2月の債券は反発しており、長いゾーンには利食い売りを入れてきたとみられる。

 これに対して海外投資家は2月は9769億円の買い越しとなり、1月の2377億円の売り越しから、再び買い越しに転じた。海外投資家の短期債を除いたものとしての1月の売り越しは2014年6月以来となっていたが、一時的な売り越しとなっていたのかどうかは今のところ判断しにくいところ。海外投資家は2月に中期債を6247億円買い越し、長期債を391億円買い越し、超長期債を1547億円の買い越しとなっていた。

 「その他」は2兆2128億円の売り越しとなり、1月の2兆2640億円と同様に2兆円を超す大幅売り越しとなっていた。12月の1兆8917億円、11月の2兆5746億円の売り越しに続いて、大量売り超しが継続している。今回は中期債を1兆円以上売り越している。「その他」は主に政府関係機関であり、ゆうちょ銀行やかんぽ生命も含まれており、金額からみて、ゆうちょ銀行による売り越しとみられる。

 債券相場は1月の下落基調から、2月は回復基調となっていた。2月5日にダウ平均は1175ドル安となって過去最大の下げ幅を記録した。米株はボラティリティが低い状態で長らく上昇基調が継続しており、これはゴルディロックス相場(適温相場)とも呼ばれていたが、その反動が起きた。日本の株式市場も動揺し、日本の債券はリスク回避のような動きともなって上昇基調となっていた。また、海外投資家の売りが一巡したことで、押し目買いが入ったものと思われる。

 公社債投資家別売買状況の下記データは、全体の数字と短期債の数字となっているため、短期債を除く債券のデータについて全体から短期債を引いた。ここには国債入札で購入した分や日銀の国債買入分は入っていない。

公社債投資家別差し引き売買高

()内は国債の投資家別売買高の超長期・長期・中期別

都市銀行 -8099(1284、1789、-11283)

地方銀行 4936(828、3259、-30)

信託銀行 -519(-2069、917、-111)

農林系金融機関 -1293(-667、198、12)

第二地銀協加盟行 910(463、251、0)

信用金庫 3543(1952、1304、30)

その他金融機関 -566(246、377、-197)

生保・損保 -3833(-3932、598、-326)

投資信託 -207(-943、253、558)

官公庁共済組合 114(165、-52、79)

事業法人 -566(22、-232、1)

その他法人 -358(-7、-2、152)

外国人 -9769(-1547、-391、-6247)

個人 198(1、22、2)

その他 22128(7090、3069、14658)

債券ディーラー -87(67、-177、90)


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by nihonkokusai | 2018-03-21 10:30 | 債券市場 | Comments(0)

海外投資家の比率が高い日本国債先物取引

 3月12日に長期国債先物取引(債券先物取引)において、中心限月が3月限から6月限に実質的に交代した。債券先物取引において、取引している人達にとっては、日中の出来高が逆転したタイミングで中心限月が移行したとする。

 日本の債券先物取引は商いが中心限月に集中するという特徴がある。このため、ある限月の取引最終日が近づくと期近物から期先物に中心限月がバトンタッチする。そのタイミングが日中の取引が逆転したタイミングとなる。今回でいえば日中取引(ナイトセッションはいまのところ例外)において、6月限の取引量が3月限を上回った瞬間が中心限月移行となる。

 過去において取引高が再逆転した例はあったように記憶しているが、それはむしろ例外中の例外であり、通常はそのまま新たな限月の取引量が多くなる。ただし、取引所が中心限月移行と認識するのは、ナイトセッションを含めたトータルの出来高が逆転した翌営業日となっていることにも注意しておきたい。

 さて、この債券先物取引だが、現在はどのような参加者がいるのであろうか。日本取引所グループのサイトのなかに、マーケット情報というものがあり、そのなかに投資部門別取引状況というものがある。ここで取引しているのは誰なのかが、おおよそわかる。

 年別のデータのなかから、2017年のものをみてみると投資部門別国債先物取引状況(自己・委託なし)では、証券会社が32.02%、銀行が12.16%、海外投資家が54.51%となっており、海外投資家のシェアが5割を超えている。

 さらに投資部門別取引状況(自己・委託別)でみると、自己が41.7%、委託が58.5%となっていた。さらに委託の内訳では、海外投資家が93.4%を占めていた。

 つまり債券先物の55%近くの取引は海外投資家からの委託によって占められていると言える。残りは国内の証券や銀行による自己といった区分けとなりそうである。

 それでは海外投資家の委託分とはどのようなものであるのか。これについては日経225先物などではHFT( High frequency trading)と呼ばれる高頻度取引がかなりの割合を占めているとされる。

 債券先物については値動きなどをみても、いまのところHFTの割合はそれほど高いとは思えないが、それでも3月2日に黒田日銀総裁の発言を受けて債券先物が60銭も動いたのはHFTという見方もできそうである。

 ただし、それでもまだHFT以外の海外投資家の割合が多いと思われ、ヘッジファンドなどによる商いもかなりのシェアを占めているようにも思える。そこにHFTもじわりじわりと債券先物に浸透しつつあるのかもしれない。


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by nihonkokusai | 2018-03-14 09:25 | 債券市場 | Comments(0)

AIは相場に勝てるのか

 3月2日に日本の債券市場が久しぶりに動きを見せた。日銀の大量の国債買入やイールドカーブコントロールによって国債の利回りは抑えつけられており、先物の日々の値動きは10銭に満たない日も多い。それにも関わらず2日の債券先物の値幅は60銭もあったのである。

 この日、日銀の黒田総裁は衆院議院運営委員会で所信の表明と質疑を行っていた。そのなかで「2019年度ごろに物価が目標とする2%に達すれば、出口を検討、議論していくことは間違いない」と発言した。

 債券先物はこの発言に反応したようである。現物債も売られ10年債利回りも0.040%から0.080%に上昇したが、債券先物に引っ張られた格好であり、何かが起きていたのは債券先物であった。

 黒田総裁は出口について言及すること自体、珍しいことではあったが、今回の発言はあくまで物価目標達成を前提にしたものであり、そうであれば出口を検討するのは当然のことであり、これで日本の債券市場の参加者が動揺することは考えづらい。

 ところが一部のベンダーが、この発言のフラッシュニュースのタイトルを「黒田日銀総裁:19年度ごろに出口を検討していること間違いない」としたことで、この英文の記事をみたのか、海外投資家が反応して売りを出したと思われる。国内投資家はこのタイトルを見ても債券先物を売らなければならないほどのものではないことはわかっていたはずである。

 この記事に反応したのは人間というより、コンピュータであった可能性が高いと思われる。日本の債券先物は値動きは鈍いものの、海外投資家による売買が盛んであり、株式の先物などで行われているコンピュータ使った自動取引、いわゆるHFT(High frequency trading)が債券先物にも入ってきている可能性がある。

 つまり発言者の重要性、発言の単語、使い方等が分析され、出口を封印していたとみられていた日銀が出口を模索していたとの結論に達してしまい、それをきっかけに債券先物に売りが持ち込まれたのではないかと思われる。

 債券先物は手口情報が公開されているわけではなく、絶対にHFTによる売りとは断言できないものの、あのタイミングで債券先物を売るのは他に考えづらい。

 これだけで判断するのもいけないかもしれないが、コンピュータを使ってのAI取引と言われるものが、こういった発言に反応してしまうとすれば、やはりスピードだけでは人間の判断力には勝てないのではなかろうか。このような事例を積み重ねれば精度は上がるかもしれないが、相場はやはり人が動かしている以上、複雑な人間心理まで読み込んで、機械が相場を張ることは困難ではないかと思う。自分が相場を張っていたときも、機械的な判断よりも直感に頼っていた。その直感をAIが果たして持てるのだろうか。


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by nihonkokusai | 2018-03-12 09:42 | 債券市場 | Comments(0)

サムライ債、ショーグン債、そしてカブキ債という不思議な名前の債券の正体とは

 野村総合研究所は、国内投資家向け外貨建て債券「カブキ債」を今月中旬にも起債すると日経新聞が伝えている。国内の発行体が国内公募で外貨建て債を発行するのは初めてで、「カブキ債」という名称は変幻自在という意味を込めており、主幹事の野村証券などと話し合って決めたそうである。

 日本政府や日本の企業が日本で発行する債券は国内債とも呼ばれるが、これに対して日本企業などが海外で発行する債券や、海外の政府や企業などが日本国内で発行する債券を「外債」と呼んでいる。今回の「カブキ債」のように何故か一般的に外債には呼称が付けられている。

 国際機関や外国の政府、法人が日本国内で発行する円貨建の債券は「円建て外債」と呼ばれるが「サムライ債」とも呼ばれる。

 海外の発行体が外貨建てで、しかも日本国内で発行するという「外貨建て外債」という債券もある。債券市場関係者はこれを「ショーグン債」と呼んでいる。

 日本と中国の金融当局は、日本企業が中国で人民元建ての債券、いわゆる「パンダ債」を発行できるようにすることで合意したと昨年12月に報じられた。

 オーストラリア市場において非居住者によって起債される豪ドル建債券はカンガルー債、英国内で非居住者によって起債されるポンド建て債券はブルドッグ債などと称されている。

 日経新聞によると今回の国内投資家向け外貨建て債券「カブキ債」については、発行体としては安価に外貨を調達できる市場をつくりたいとの思惑もあるとか。ただし、発行するためには新たに格付けを取得する必要があるほか、外国語で資料を作る必要がある。

 また、それを購入するであろう生損保など国内大手機関にとっては円金利があまりに低すぎることもあり、外債へのニーズは高い。国内企業が発行することで発行体の姿も見えやすいことで購入しやすい面もあるのではなかろうか。


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by nihonkokusai | 2018-03-11 10:16 | 債券市場 | Comments(0)
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「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
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