牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

2010年 10月 19日 ( 2 )

「祝、債券先物上場25周年」

1985年10月19日に日本で最初の金融先物取引となる長期国債先物取引が上場した。いわゆる日本での債券先物の登場である。あれから今日でちょうど25年が経過した。日本で本格的なデリバティブ商品が登場して四半世紀を迎えるという記念すべき日である。

1985年といえばプラザ合意を思い出す方もいよう。1985年9月22日にニューヨークのプラザホテルに秘密裏にG5と呼ばれた国(日本、アメリカ、イギリス、フランス、西ドイツ)の蔵相・中央銀行総裁が集まり、アメリカの貿易赤字と財政赤字の「双子の赤字」問題を是正するため、ドルを引き下げる方向で合意したものである。

プラザ合意が発表される前のドル円相場は1ドル242円であった。そして、合意発表後に開いた23日のニュージーランド市場では1ドル234円程度まで円高ドル安が進行した。ところが、大蔵省と日銀が必死の努力でドルを売り、口先介入などを行っても、そこからなかなか進まなかったのである。

そこで日銀は、10月25日に短期金融市場を操作して「第二の公定歩合」といわれた短期金利の高め誘導を実施した。短期金利を高くすることで、ドル売り・円買いの動きを誘ったのだ。当時の政策金利である公定歩合をいったん引き上げてしまうと、引き下げには決定会合を開くなどして、しっかりと理由を示して実施する必要がある。その点、短期金利の高め誘導は一時的な処置であり、必要なくなればすぐに元に戻せる。日銀のオペで2カ月物の手形レートは0.5625%上昇して7.125%となり、コールレートも上昇した。

債券先物にとってこのタイミングは最悪であった。短期金利を無理やり上げたことで、長期金利にも上昇圧力が加わり、債券が売られる展開となった。債券先物には大量の売り注文が殺到。そうでなくてもJGB先物は始まったばかりで、ご祝儀による大量の買いポジションを抱える証券会社が多かった。このため売りが売りを呼ぶ展開となり2日間値がつかないという大混乱となったのである。10月24日のJGB先物は101円63銭で引けていたが、25日、26日は値が付かず、ストップ安で張り付いたままとなった。28日にようやく96円63銭で寄り付いたものの、その後も下げて、11月14日に安値89円82銭を付けて、ようやく底入れしたのである。実に12円近い下落であった。

拙著、
「日本国債先物入門」より。

10月22日には、韓国でG20が開催される。この会合ではプラザ合意と同様に通貨問題が話し合われるとみられる。ただし、今回はドル安ではなく、世界的な通貨安競争に関して話し合いが行われる見通しとなっている。
[PR]
by nihonkokusai | 2010-10-19 13:37 | 債券市場 | Comments(0)

「アップル VS アンドロイド」

アップルの7~9月期決算は益と売上高がともに市場予想を上回った。これはiPhoneとiPadの需要が好調だったことが大きかったが、iPadについては出荷台数は420万台となっていたが、市場予想には届かなかった。

現在のスマートフォン市場はアップルのiPhoneが牽引していることは間違いない。また、iPadは新たな小型ノートパソコンとして需要を掘り起こしていることも確かである。しかし、現在のスマートフォン市場の動きを見ると、このiPhoneとiPadの天下が崩れる可能性がありそうである。

個人的にもMACは好きで、ネットが流行りだした1995年頃にはデスクトップ、そしてノートブックそれぞれマックを使っていた。当時のウインドウズのネット機能が貧弱でマックのほうが優れていたためであるが、それとともに洗練されたデザインも気に入っていた。しかし、その後はネット機能でもウインドウズがマックに迫り、さらに価格の低下、そしてなんといっても自由度の大きなウインドウズのほうが使い勝手が良くなり、次第にマックからは遠ざかった。

マックはその後、iPodで盛り返しその勢いに乗って、iPhoneとiPadというメガヒットに繋がっている。iPadに対してはソニーなどが対抗商品を出していたが結果、敵わなかった。これはiPodが音楽さらに動画機能に特化していたことが大きかった。つまり、対抗商品がデザイン等で優れるiPodに対抗しうる差別化できる機能を加えることができなかったためである。

しかし、iPhoneとiPadについてはPDAや小型パソコンと同様に多機能な端末である。差別化の難しい音楽や動画機能に絞ることが出来ない分、自由度に勝るウインドウズにシェアが奪われたと同様のことが起きる可能性がある。現実にここにきて着実にシェアを伸ばしつつあるアンドロイドがウインドウズと同様に、独り勝ちとなっているマックの牙城を取り崩しつつある。

果たしてアンドロイドがシェア拡大が図れるかどうかは、機能面での優越というよりも価格とアプリによるものと思われる。また、マックが単独でiPhoneとiPadを出しているため 、多様な種類のものを出すには限界がある。しかし、アンドロイドは多くの企業が参入していることで多様な種類のものがすでに出ており、低価格のものも出ている。つまり選択の余地が広がる。

さらにマックのアプリの審査は厳しいため、その分良質なアプリが多くなるものの、その半面、自由度は大きくない。たとえば、マックでは審査が通らないとみて、アンドロイドで個人が簡単に価格をつけて電子出版できるソフトを開発した技術者がいた。iPadで閲覧できる電子書籍を個人が気軽に作れることは現状は想像できないが、これがアンドロイドならば実現可能となっている。このあたりの自由度は多機能端末としてみれば、今後のシェア拡大に大きな影響を持つことが予想される。

ちなみに私が持っているのはXperiaである。
[PR]
by nihonkokusai | 2010-10-19 10:57 | 趣味関心 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー