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2010年 09月 08日 ( 2 )

「債券相場の下落はいったんブレーキが掛かる」

7日の日本の債券市場では、官公庁系とみられる投資家の10年ゾーンの買いで大きく反発した。10年債利回りは7日に1.195%と1.2%に接近したが、ここがいったん底となり1.135%まで買い進まれた。

6日に大きく売り込まれた5年債は、7日の前場こそ引き続き周辺銘柄主体に売りが入り89回債は5糸甘となる場面もあった。しかし、昼過ぎにはウォール・ストリート・ジャーナルの記事を受けての欧州銀行への懸念の強まりによるユーロ安、さらに東京時間ですでに米国債などに買いが入るなどしており、そこに日銀が追加緩和を示唆するような公表文がでたことなどから、5年債にもあらためて押し目買いが入り5年90回は4毛強の0.330%まで買い進まれた。

8日の前場には10年債利回りは3毛強の1.110%まで買われたが、5年債は5毛強の0.290%まで買い進まれた。7日にここにきてやはり売られていた米国債やドイツ連邦債も大きく反発したことで安心感も出て、10年1.2%近くで目先の底打感も出てきたことでの安心買いが入ってきたものとみられる。

このため今後は戻りを試す展開が予想される。ただし、2003年6月の際の債券相場の急落のきっかけのひとつが先物の限月移行にあったことは念のため注意しておく必要がある。当時の6月限が最終売買日の建玉を大きく残し、現引きした投資家による投げが相場の下げを加速した経緯がある。同じことを繰り返すとは思われないが、9日の9月限の最終売買日での建玉にも注意は必要か。
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by nihonkokusai | 2010-09-08 12:07 | 債券市場 | Comments(0)

「円安へのせっかくのお膳立てが」

昨日の日銀の金融政策決定会合後に発表された公表文では、「必要と判断される場合には、適時・適切に政策対応を行っていく方針」を掲げ、追加緩和の可能性を滲ませた内容となった。これに対して債券市場では、そろそろ売り飽き気分も出ていたこともあってか、これをきっかけに前場まで売り圧力を強めていた5年債などが買われることとなった。ただし、これは追加緩和を織り込みにきたというよりも、タイミングから買いが入りやすかったことによる影響が大きかったとみられる。ちなみに8日に5年債利回りはあっさりと0.3%を割り込んでいる。

債券は事情はどうあれこのように反応したものの、外為市場ではほとんど反応しなかった。ウォール・ストリート・ジャーナルの記事を受けて、欧州銀行への懸念の強まりによるユーロ安により、ドルに対しても円が買い進まれてしまったためである。

ちなみにWSJの記事では、欧州の主要銀行へのストレステストで、一部銀行はソブリン債の保有高を実態よりも少なく申告し、一部の銀行では、イタリアやスペインなどの国債の一部を除外し保有残高を大幅に圧縮して公表したり、子会社の保有分や先物取引で空売りをかけている分を差し引いて公表していた例もあったことが報じられた。

あくまで個人的な感想ではあるが、FRBやECBの関係者が意識してかどうかさておき結果として自国通貨安を招くような発言をしていたが、やっと日銀も円安を意識しての動きを見せてきたかと思ったタイミングで、別途、円買い材料が出てしまい、むしろ円高が加速され、7日の欧米市場でドル円は83円51銭、ユーロ円は8日の東京時間に106円割れ寸前まで円高が進行してしまった。

また、日銀の白川総裁が8日の夕方の会見で、円高進行には当局が為替相場を自在にコントロールできるわけではないと発言し、日銀は円高抑制には積極的ではないと取られたことも影響したようである。このあたり、円高抑制を匂わすような発言となっていれば市場ももう少し円高への警戒心を高めたと思われるのだが。
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by nihonkokusai | 2010-09-08 12:06 | 日銀 | Comments(0)
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