牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

2010年 05月 06日 ( 1 )

5月の債券相場予想(修正分)

 格付会社S&Pによるギリシャやポルトガル、そしてスペインと相次いだソブリンの格下げで、欧州の信用不安が再び燻ってきた。ギリシャは5月19日に期限を迎える大規模な国債償還の資金を得ることが可能になるのかどうかが目先の焦点となる。当面はこの欧州の信用不安が相場の不安定要因となりそうである。

 また、英国では5月6日に実施される総選挙次第では政権交代の可能性もあり、財政悪化の続く英国の動向も注目材料となる。

 国内では小沢幹事長は起訴相当との検察審の議決や、米軍普天間飛行場の移設問題を抱え、ここにきてさらに支持率を下げている鳩山政権の行方が不安定要因となる。5月政局ともなれば円安・株安を招きかねないが、債券の先行きについては財政問題の行方次第となりそうである。

 10年債利回りは1.3%を大きく割り込んできたが、ここにきての長期金利の低下は内部要因によるものではなく、ギリシャ問題など外部要因によりもたらされた。このため、欧州での財政懸念が後退すれば、1.2%台では高値警戒により戻り売りも入りやすい。

 債券先物中心限月の建て玉は徐々に積みあがり、28日には8兆円台に乗せてきている。また、債券先物中心限月の日足チャートを見ると、窓を空けての上昇ともなっている。4月27日から28日にかけての139円40銭から139円62銭の窓、4月16日から19日かけて空けた138円99銭から139円15銭の窓がある。また、中心限月移行の際に空けた139円44銭から140円22銭の窓も空いている。さらに、ゴールデンウイーク明け5月6日の債券先物は南欧の財政問題の再燃により、中心限月としては3月10日以来の140円台乗せとなり、30日の高値139円75銭から窓を空けた。いずれかのタイミングでこれらの窓を埋めてくる可能性がある。

 国内経済を見てみると、中国など新興国経済の強まりを背景に、輸出・生産は増加を続け、3月の鉱工業生産は前月比0.3%の上昇となった。個人消費も政府による経済対策の効果などから耐久消費財を中心に持ち直しており、3月の家計調査でも実質消費支出は前年同月比で4.4%増となった。ただし、雇用については3月の失業率が5.0%と高い水準となっているなど、改善の足取りは鈍い。物価については3月の消費者物価指数(除く生鮮食料品)は、前年同月比1.2%の減少と13か月連続の減少となった。

 今後の見通しについては、上海万博を開催中の中国を主体とした新興国の成長や、米経済の回復などを背景に輸出は増加を続けると予想される。それにより企業業績も回復基調を続けるものと思われる。それにより設備投資や雇用・所得環境の改善も見込めるものの、改善は緩やかなものとなりそうである。物価に関しては、日銀は4月の展望レポートで2011年度の消費者物価指数(除く生鮮食料品)の見通しを、1月時点のマイナス0.2%からプラス0.1%に上方修正しており、今後はマイナス幅は徐々に縮小すると予想される。
[PR]
by nihonkokusai | 2010-05-06 10:39 | Comments(1)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー