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2010年 04月 23日 ( 1 )

「国債への信認維持の難しさをギリシャに学べ」

欧州連合(EU)統計局は、22日に2009年のギリシャの財政赤字がGDP比13.6%となったと発表、11月の見込みの12.7%よりもさらに悪化している。ギリシャの債務残高のGDP比も115.1%と、最新の財政再建見込みの113.4%から拡大した(日経新聞)。

 主なEU加盟国の財政赤字と政府債務残高は以下のとおり(日経新聞より) アイルランドの財政赤字は14.3(昨年11月時点の見込み12.5)、政府債務残高のGDP比64.0。ギリシャ13.6(12.7)、115.1。スペイン11.2(11.2)、53.2。ポルトガル9.4(8.0)76.8、フランス7.5(8.3)77.6、イタリア5.3(5.3)115.8、ドイツ3.3(3.4)73.2。英国11.5(12.1)68.1、ポーランド7.1(6.4)51.0。

 格付会社ムーディーズは、22日にギリシャのソブリン格付けをA2からA3へと1ノッチ引き下げた。ムーディーズは、ギリシャの債務は借り入れコストが従来予想よりも高い水準でしか安定しない著しいリスクがあると指摘。ギリシャが示している財政赤字削減計画の完全な実施が確認されなければ、格付けは再度引き下げられる見通しとも(以上、ロイター)。

 これらを受けて22日のギリシャ国債利回りは急上昇し、2年物の利回りは10%台をつけ過去最高水準に。10年物も9.13%に上昇し、ドイツ連邦債10年物との利回り格差は6%台に拡大し、12年ぶりの高水準を更新した。

 今回のギリシャの財政問題は今後、日本でも同様のことが起きないとは限らず、その動向はしっかりチェックしておく必要がある。いったん市場からの信認が得られなくなると、それを取り戻すことは非常に困難であり、信認があるうちに早め早めに手を打つ必要がある。
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by nihonkokusai | 2010-04-23 10:39 | Comments(0)
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