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2009年 06月 25日 ( 3 )

「ドイツの新型個人向け国債」

 財務省の「主要先進諸国の最近の国債管理政策について」によると、ドイツでは個人向け国債の新商品を出している。これは銀行預金に近い商品(Tagesanleihe)となり、2008年7月に導入された。ジャーマン・デイ・ボンドと呼ばれるそうで、オーバーナイト金利に連動し、預け入れ・引き出しを自由に行うことが出来る。しかも、直販方式であるとか。これによりドイツにおける2008年個人向けの国債発行額は前年の約2倍となったそうである。これは是非日本でも検討してもらいたいような個人向け国債である。

 日本同様に間接金融の発達しているドイツではあるが、サブプライム問題に端を発した金融経済危機への対応として、国債増発を意識しての国債管理政策上の政府側のニーズとともに、安全資産としての個人投資家による国債へのニーズが強まったことにより、銀行預金に完全にバッティングするこういった国債の発行が容認されたものとみられる。
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by nihonkokusai | 2009-06-25 13:05 | 国債 | Comments(0)

「主要先進諸国の最近の国債管理政策について」


 6月24日に開催された「国の債務管理の在り方に関する懇談会」の資料から、主要先進諸国の最近の国債管理政策に関して見てみたい。ちなみに最近の国債の動向を見る上で、これらの財務省の資料は非常にまとまっていることもあり、関心のある方は是非一度、目を通してみてはいかがであろう。アドレス http://www.mof.go.jp/singikai/kokusai/top3.htm

 まず、日米欧州主要国の国債発行総額の2008年度と2009年度の対比がある。日本については2008年度の138.0兆円から2009年度の149.2兆円と2008年度当初に比べて2009年度は18.1%増となっている。

 これに対して米国は2008年度の0.76兆ドルから2009年度の1.9兆ドルと153%増となっている。欧州ではイギリスが2008年度の1465億ポンドから2009年度の2200億ポンドと175%増、ドイツは2008年度の2130億ユーロから2009年度の3460億ユーロと62.4%増となる。前年度比では英米の増加率が突出している。

 そして2008年度と2009年度に講じた新規施策についてもまとめられている。

 米国では3年債の復活(2007年以降発行停止、2008 年11月に発行再開)と7年債の復活(1993年以降発行停止、2009年2月に発行再開)があった。さらに2009年2月から、30年債が従来の四半期に1回から毎月発行されるようになった。

 イギリスでは、長期債、物価連動債についてシ団制度の活用(250億ポンド、計8回を上限とする。4年ぶり、2009 年6月以降に開始)。ミニ・テンダー方式による発行の併用(日本の「流動性供給入札」に近い制度)。入札後、落札額の10%までを平均価格で落札者が購入できる制度を導入など、日本の国債管理政策を意識したような制度が導入されている。

 ドイツでは、Bubill(短期証券)の1年物(今までは6か月のみ)を2009年1月から毎月発行されることとなった。Bubill の3か月物、9か月物を2009年前半の各四半期に新規発行する。10年債(Bund)については、リオープンを年2回から3回へ変更する。

 フランスでは2008年後半に、2009年度で調達する必要のある額を一部前倒しで発行する。残存24年債を同30年債と交換する入札を初めて実施。30年債について、新たなベンチマーク銘柄をシ団方式で発行予定。

 各国とも今回の金融経済危機に対応した財政政策に伴う国債増発に対して、いろいろと工夫を重ねている点が伺える。日本りこれまでの国債管理政策もかなり参考にされているとみられるが、日本でも各国のあらたな国債管理政策を参考に、今後の国債増発に対応していく必要もありそうである。
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by nihonkokusai | 2009-06-25 13:00 | 国債 | Comments(0)

「新型3年固定金利型の個人向け国債の概要」

 6月24日に開催された「国の債務管理の在り方に関する懇談会」において、個人向け国債の新商品(3年固定金利型)の導入に関する発表があり、その内容について財務省のサイトにアップされた資料から見てみたい。

 新型の個人向け国債となる「3年固定金利型」は、これまでの10年固定金利型と5年変動金利型と同様に、個人専用の国債であり、最低額面単位は1万円、募集価格は100円額面につき100円、償還金額(中途換金時も)額面100円につき100円となる。

 これまでの10年固定金利型と5年変動金利型と異なるところは、まず期間である。個人投資家が通常の国債を購入する際も比較的短い期間の国債を購入することが多い。これは新型窓販国債でも2年債主体に売れていることからも明らか。このため、3年物とより期間の短い国債の導入を決めたものと思われる。2年物の方がよりニーズはありそうだが、新型窓販国債ですでに2年物を販売していることや、金融機関の定期預金との競合などを避けるために、3年物で設定したとみられる。

 途中換金については、第2期利子支払日(つまり発行から1年経過)以降であれば、いつでも中途換金可能となり、10年変動タイプと同様となり、5年固定の2年よりも短くなりより購入しやすくなる。そうなると、それに応じた利率の設定も気になるところ。金利水準に関しては、「残存期間3年の固定利付国債の市場実勢利回りをベースに、金利の下限を含め詳細については今後決定」となっており、詳しいことは今後煮詰めていくようである。

 そして、今回の新型個人向け国債の大きな特徴は、四半期毎ではなく毎月発行となる点である。これにより個人投資家の購入機会が増えることになり、買いたいときに買えることとなる。ただし、現行の個人向け国債(5年固定金利型及び10年変動金利型)は従来どおり年4回の発行となるそうだが、こちらについてもいずれ毎月発行に変更しても良いのではないかと思う。

 そして、新型個人向け国債である3年固定金利型の第1回債の発行については、2010年7月(募集は6月)を予定しているそうである。
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by nihonkokusai | 2009-06-25 12:59 | 国債 | Comments(0)
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