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2009年 05月 22日 ( 3 )

「米英独仏の国債も日銀の適格担保に」

 日銀は22日の金融政策決定会合において、適格担保として米国債などの外国債を加えることも決めた。以下のように米国債に加え英国債、ドイツ国債、フランス国債が適格担保に加わる。

アメリカ合衆国政府が発行する米ドル建債券のうち、Treasury Bonds、Treasury NotesまたはTreasury Bills
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国政府が発行する英ポンド建債券のうち、Conventional GiltsまたはTreasury Bills
ドイツ連邦共和国政府の発行するユーロ建債券のうち、Bunds (Bundesanleihen)、Bobls (Bundesobligationen)、Schatze (Bundesschatzanweisungen)またはBubills (Unverzinsliche Schatzanweisungen des Bundes)
ニ、フランス共和国政府の発行するユーロ建債券のうち、OAT(Obligations Assimilables du Tresor)、BTAN(Bons du Tresor a interets annuels)またはBTF(Bons du Tresor a taux fixe et a interet precompte)

担保価格については
残存期間1年以内のもの時価(円貨換算後)の84%
残存期間1年超5年以内のもの 時価(円貨換算後)の84%
残存期間5年超10年以内のもの 時価(円貨換算後)の84%
残存期間10年超20年以内のもの 時価(円貨換算後)の84%
残存期間20年超30年以内のもの 時価(円貨換算後)の83%
残存期間30年超のもの時価(円貨換算後)の82%
(以上、日銀のホームページ「適格外国債券担保取扱要領」の制定等についてより、http://www.boj.or.jp/type/release/adhoc09/mok0905a.pdf)
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by nihonkokusai | 2009-05-22 14:19 | 日銀 | Comments(0)

「日銀は、景気の現状判断を上方修正」


 日銀は、景気の現状判断を4月までの「大幅に悪化している」から「悪化を続けている」と小幅に上方修正した。日銀が景気判断を上方修正するのは、ゼロ金利を解除した2006年7月以来、2年10か月ぶりとなる。先行きについても、「当面、悪化を続ける可能性が高い」から「悪化のテンポが徐々に和らぎ、次第に下げ止まっていく可能性が高い」に上方修正した。

(参考)

「わが国の景気は悪化を続けているが、内外の在庫調整の進捗を背景にも輸出や生産は下げ止まりつつある。金融環境をみると、ひところに比べて緊張感が後退しているものの、なお厳しい状態が続いている。今後は、国内民間需要は引き続き弱まっていくとみられるが、輸出・生産は下げ止まりから持ち直しに転じていき、公共投資も増加していくと予想される。このため、我が国の景気は、悪化のテンポが徐々に和らぎ、次第に下げ止まっていく可能性が高い。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、石油製品価格の下落や食料品価格の落ち着きを反映して足もと低下しており、今後は、需給バランスの悪化も加わって、マイナスになっていくとみられる。」(5月22日分 日銀のホームページより)

「わが国の経済情勢をみると、海外経済の悪化により輸出が大幅に減少していることに加え、企業収益や家計の雇用・所得環境が悪化する中で、内需も弱まっている。金融環境をみると、CP・社債市場の発行環境は改善しているものの、全体としては厳しい状態が続いている。これらを背景に、わが国の景気は大幅に悪化している。今後は、内外の在庫調整の進捗を背景に、輸出・生産の減少テンポは緩やかになっていくと予想されるが、国内民間需要は更に弱まっていくとみられるため、わが国の景気は、当面、悪化を続ける可能性が高い。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、石油製品価格の下落や食料品価格の落ち着きを反映して足もと低下しており、今後は、需給バランスの悪化も加わって、マイナスになっていくとみられる。景気・物価の先行きについては、2010 年度までの中心的な見通しとしては、中長期的な成長期待やインフレ予想が大きく変化しないもとで、2009 年度後半以降、国際金融資本市場が落ち着きを取り戻し、海外経済が減速局面を脱するにつれ、わが国経済も持ち直し、物価の下落幅も縮小していく姿が想定される。こうした下で、見通し期間の後半には、物価安定のもとでの持続的成長経路へ復していく展望が拓けるとみられるものの、このような見通しを巡る不確実性は高い。」(4月7日分 日銀のホームページより)
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by nihonkokusai | 2009-05-22 14:18 | 日銀 | Comments(0)

「S&Pは英国債の格付け見通しをネガティブに引き下げ」

 米国の格付会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、英国債の格付け見通しを安定的からネガティブに引き下げた。長期格付の「トリプルA」と短期格付の「A-1プラス」は据え置いた。

 S&Pはこの理由を、追加財政投資により英国政府の債務残高が2013年までにGDPと同じ規模に接近し、その後も同程度で推移していく可能性があるためと説明した。

 「We have revised the outlook on the U.K. to negative due to our view that, even assuming additional fiscal tightening, the net general government debt burden could approach 100% of GDP and remain near that level in the medium term」

 英国債の発行を行なっている英債務管理庁(Debt Management Office、DMO、 http://www.dmo.gov.uk/)が発表した今年度(2009年4月から2010年3月)の国債発行額は過去最高の2200億ポンドになるとの見通しを示している。2008年4月から2009年3月までの国債発行額は1500億ポンド弱で過去最高となった(ロイター)。

 これを受けて昨日の欧州市場では、まず英国債先物とポンド相場が急落したが、それ以上に米国も多額の財政赤字を抱えることで米国債の格下げされる懸念が強まり、米国市場に影響が波及し、米国市場は株、債券、ドルが下落するというトリプル安の様相となった。

 これに対し、S&PはトリプルAを確認した1月の発表に言及した。1月にS&Pは、財政の悪化は一時的と予想しており米国の他のクレジットが持つ強さは現在の圧力を持ちこたえるだろうとの見解を示していた(ロイター)

 英国債の格下げは視野に入りつつあるようだが、果たしてS&Pは自国の国債の格下げに踏み切れるかどうかは疑問である。格付はあくまで投資のひとつの目安に過ぎないことで過度に反応する必要はない。しかし、今回の米国市場の動揺の背景には、米国債の格下げの懸念というよりも需給そのものへの懸念があるのではないかと思われる。
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by nihonkokusai | 2009-05-22 08:55 | 国債 | Comments(0)
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