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2009年 05月 14日 ( 2 )

「ロンドン証券取引所における白川日銀総裁の講演より」

 5月13日のロンドン証券取引所における白川日銀総裁の講演の邦訳が日銀のホームページにアップされたので、その内容を確認したい。

 これによると日本銀行の総裁がシティーで講演を行うのは初めてのようだ。最初に日本とロンドンとの歴史上の関係から話がスタートする。まずは、明治政府成立後わずか2年後の1870年に鉄道敷設を目的として日本が初めて国債を発行した場所はロンドンであると白川総裁は指摘した。

 これについては拙著「金融のことがスラスラわかる本」でも記述したが、ヘンリー・シュローダー商会を通じた公募債として調達されることになり、公債収入金の取り扱いについての日本政府の代理店としてオリエンタル銀行が指定され、ロンドン証券取引所で公募され、1870年4月23日に九分利付きで外債100万ポンドの日本国債が発行されている。

 1882年に設立された日本銀行が1904年に初めて海外事務所を設けた場所もシティーであり、若手スタッフが当地シティーの商業銀行に研修生として派遣され、そのうち2人は、のちに日本銀行総裁となっていると白川総裁は指摘している。日銀の歴代総裁一覧によるとこの二人のうち一人は第5代総裁の山本達雄氏のようだがもう一人は誰であろうか。

 そして、白川総裁は「アーカイブに残されている過去の報告書を読み返すと、金融危機が必ずしも珍しい出来事ではないという事実に改めて驚かされます。危機は頻繁に発生し、不幸なことに、その教訓はしばしば忘れられてきました。」とも述べている。1800年代にはイギリスで何度も金融危機が発生していたが、確かに教訓は生かされず、それはその後の歴史でも同様であった。
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by nihonkokusai | 2009-05-14 16:55 | 日銀 | Comments(0)

「4月の景気ウオッチャー調査」

 内閣府は13日に4月の景気ウオッチャー調査結果を発表した。3か月前と比べた街角の景況感を示す現状判断DIは、前月比5.8 ポイント上昇の34.2となり、4か月連続で上昇した。

 「家計動向関連DIは、消費者の購買態度が依然慎重であるものの、高速道路料金の引下げ、定額給付金の給付やプレミアム付き商品券の発行、環境対応車に係る減税による需要増が一部でみられたこと等により、上昇した。企業動向関連DIは、受注の減少やそれに伴う減産等が続き、取引先からの値下げ圧力も高まるものの、一部企業での受注の回復や在庫調整の進展等により、上昇した。雇用関連DIは、新規求人数の減少、離職者の増加等が続いているものの、一部企業での求人の動き等により、上昇した。」

 また、4月の先行き判断DIは、前月比3.9ポイント上昇の39.7 となった。

 これを受けて、内閣府は総合判断を3か月連続で上方修正し、「景気の現状は厳しいものの、このところ悪化に歯止めが掛かりつつある」としたが、景気の良い悪いの境目となる50を大幅に下回っていることから、内閣府は「依然として極めて低水準で、底打ちしたとは判断できない」との見方を示した。

 景気に対してのマインドは徐々にではあるが回復基調を示しているとみられるが、あくまで大きく下げすぎた反動といった側面もあり、底打ちして今後回復基調となるかどうかは、まだ判断は難しい。13日に発表された4月の米小売売上高は前月比0.4%のマイナスとなるなど、米消費に対しても期待されたほどの改善は示されていない。過度の悲観論は後退しつつも、まだ楽観論を言うにもやや時期尚早のように思われる。
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by nihonkokusai | 2009-05-14 11:00 | 景気物価動向 | Comments(0)
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