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2008年 12月 03日 ( 2 )

「2008年冬の個人向け国債」

12月4日から2008年冬の個人向け国債の募集が開始される。

募集期間は12月4日から12月30日までとなる。個人向け国債の募集期間は10年債入札日(今回は12月2日)の翌々営業日(金融機関の営業日)から月末最終営業日までとなる。10年国債入札の結果により10年変動タイプの初期利子が決定され、5年固定の条件も10年国債入札日の5年債利回りに応じて決定される。その結果は10年入札日の翌朝8時50分に発表される。

ちなみに、個人向け国債(固定5年)の条件を決めるための「基準金利」は、募集期間開始日の2営業日前(10年固定利付国債入札日)において、市場実勢利回りを基に計算した期間5年の固定利付国債の「想定利回り」となる。

10年変動タイプの初期利子を決める基準金利は10年国債の入札の結果、1.38%となり、変動タイプの初期利子はここから0.8%差し引かれた税引き前での0.58%となった。

5年固定タイプの利率の発表は、年率税引き前で0.80%となり、5年固定タイプの利子としては過去最低となった。

個人向け国債の販売額は、これまでの販売状況を見ても質への逃避といった流れといった影響と言うよりも、決定された利子の高さに影響を受けやすい。このため今回の冬の個人向け国債の販売額は引き続き苦戦となることが予想される。
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by nihonkokusai | 2008-12-03 10:38 | 国債 | Comments(0)

「公定歩合と新たなオペ」

先日、次女が社会科の宿題を教えてほしいと持ってきたプリントに、日銀の政策として「公定歩合」という文字があった。このプリントは古いようだから、教科書で確認しなさいと言ったところ、教科書にも「公定歩合」と出ていた。現実にはすでに死語と化していたはずの用語が中学校の教科書に掲載されているのは問題があると、これを先生に見せなさいと拙著「ポケット図解 日本銀行の基本と仕組みがわかる本」(秀和システム)を持たせた(宣伝では、という質問はなし)。

公定歩合に関しては現在は、補完貸付金利(ロンバート型貸付金利)という役割にすで変っている。補完貸付とは、あらかじめ定められた条件を満たす限り、金融機関が希望するときに、担保(共通担保)の範囲内で希望する金額を日本銀行から、補完貸付金利(現在は0.5%)で借り入れることができるという制度。

無担保コール翌日物金利が日銀の誘導目標を超えて跳ね上がった際など、金融機関はロンバート型貸出制度を使うことで市場の実勢金利より低金利で日銀から資金を借りることができる。

さて、昨日発表された「民間企業債務を活用した新たなオペレーション制度」と、この補完貸付(旧公定歩合制度)と比較してみたい。

そもそも新たな制度は「オペレーション」とされているように日銀がタイミングを判断して行なうものであるのに対し、補完貸付は金融機関が希望するタイミングで資金を借りることができる。

借りる際の金利に違いがある。補完貸付の基準金利は現在0.5%に対し、新オペは「貸付期間中の無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標水準の平均値」、つまりは、ほぼ政策金利である0.3%近辺となる。

また、期間については補完貸付が「1営業日」に対し、新たなオペは来年4月30日以前での「3か月以内」。

借入額については、補完貸付も新たなオペも、共通担保の範囲内で希望する金額の範囲内での「無制限」となっている。
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by nihonkokusai | 2008-12-03 10:01 | 日銀 | Comments(0)
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