牛さん熊さんブログ

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2008年 10月 28日 ( 2 )

「牛さん熊さんの本日の債券、引け後」

・・・・・・・・・・引け後

熊「後場に入り、あきらかに地合が変わったと作者がぼそっと言っていた」
牛「これは債券市場のことではなく、東京株式市場の動向」
熊「公的年金の買い、いわゆるPKO(PRICE KEEPING OPERATION)と呼ばれる買い支えが入ったのではないかとの観測もあったが」
牛「それにしては、買い方が一時的でなく、波のように時を置いて入るなど、変った買い方でもあり」
熊「新日鉄やソニーなど一部銘柄が妙にしっかりとなる反面、銀行株など売られた銘柄は戻りは限られ」
牛「買っているとみられる銘柄が限定されているものも、その戻り方がややこれまでと違っていたようにも」
熊「今日の後場から空売り規制が入ったことによることが要因かもしれないが」
牛「この株の戻りに呼応したかのように、東京市場の引けにかけて、今度は為替市場が急激な動きに」
熊「これまで大きく売られていたユーロや新興国通貨に買戻しの動きが強まり」
牛「たとえばユーロ・円など14時半あたりは117円代たりだったのが、15時前に一時120円台に」
熊「ドル・円も同様に94円台あたりから、一時96円台に」
牛「この急激な外為市場の巻き戻しの動きは、一見、動きだけからは介入が入ったようにも思われたが」
熊「しかし、仮に介入だとすれば、かなり広範囲の通貨に入ったこととなり、しかも日本時間の引け際にするかな」
牛「日本の財務省・日銀の単独介入というのも、この動きからは考えづらく」
熊「現実としての協調介入も考えづらいことで、やはり株と同様に売られすぎの反動の動きと見て良いようにも」
牛「とりあえず少し落ち着いてから、この戻りの要因も明らかになるとみられるが」.
熊「これで株式市場が底打ちの見るのは早計だけど、しかし、そろそろいったん売りづらくなってくるのも確かかと」
牛「そんな中、債券市場はこういった動きに、あっけに取られていた感もあって」
熊「後場に入り、特に現物の商いはやや鈍っていたような感じもするが」
牛「20年国債の入札結果は最低落札価格100円35銭、平均落札価格100円43銭、応札倍率は3.52倍となり」
熊「テールも前回に比べて短いし、居所からも順調な落札結果となった」
牛「しかし、株の上昇もあり、債券先物は戻り売りに押され」
熊「特に引けにかけてはさすがに、円安株高の動きを受けて」
牛「債券先物は動きが鈍り、前日比90銭安の137円25銭の安値引けとなった」
熊「10年296回も引け後に、前日比+0.055%の1.530%に利回りが上昇したが」
牛「20年105回は前日比-0.015%の2.165%が、引けあとも一時買われるなどしっかり」
熊「しかし、株や為替など、売られるときも早いが、戻りだすとそのピッチも早くなる」
牛「マインドがやや改善されてきたようにも思うものの」
熊「海外市場動向、そして明日の東京市場の動向をチェックしたいところだな」
猫「さすがに朝は寒くなってきたわね」
熊「もう10月も下旬だし、富士山もすでに雪化粧しているし」
猫「冷え切っていた株式市場は、いつたん吹雪も収まるのかしら」
牛「雪解けはまだまだ時間がかかりそうやけど、少しぐらい暖かい風も吹いてくれないと」

・・・・・・・・・・お疲れ様でした。
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by nihonkokusai | 2008-10-28 16:06 | 債券市場 | Comments(1)

「二極化する債券市場」

 アイスランドのカウプシング銀行が2006年10月20日に発行した500億円のサムライ債(円建て外債)の利払いが予定された今月20日になく、さらに猶予期限とされた昨日27日までに実行されず、発行要項上のデフォルト事由に該当、これによりカウプシング銀行が発行した都合4銘柄、発行総額780億円のサムライ債がデフォルト(債務不履行)となった。カウプシング銀行はすでに国有化されており、国有化された銀行のデフォルト自体は極めて異例。アイスランドはIMFから2年間で最大21億ドルの融資を受けることが発表されていたが、北欧諸国からも40億ドルの追加支援を受ける見込みとなるなど、かなり危機的な状況にある。

 今年9月にはリーマン・ブラザーズが発行した5銘柄、発行総額1950億円のサムライ債がデフォルトになったが、それに続いてのサムライ債でのデフォルトとなった。今回のカウプシング銀行のサムライ債のデフォルトを受けて、サムライ債の購入を今後投資家はさらに手控えてくる可能性がある。サムライ債の発行も相次いで延期となるなどしており、サムライ債の市場取引自体もすでに大幅に減少している。

 リーマンショックとその後の世界的な金融危機の影響で、9月以降、一般債の起債延期が相次いでいる。さらに10月20日には財務省が10年物価連動国債と15年変動利付国債の年内の発行の取りやめを発表した。10年物価連動国債と15年変動利付国債は、いずれも保有する投資家層が限られ、ニーズも乏しかったことに加え、ここにきての金融危機の余波で、これまで購入していた投資家による換金売りで急落するなどしており、需給がかなり悪化していたことに対応したとみられる。

 その反面、金融危機に加え、ユーロの急落などを受けて相対的に円が買われるなどの円高進行により、輸出企業への収益圧迫要因となり、日本経済全体への懸念も強まっている。「質への逃避」の動きも加わり、国債の中でも特に中期ゾーンなど主体に買い進まれるなど、債券市場は市場が機能しているものはしっかりしているが、比較的リスクが高い社債や流動性の問題などがある国債の一部などは、市場自体がほとんど機能していないような状況となっている。

 このように現在の日本の債券市場では二極化が進んでいる。ただし、いまのところ流動性に問題のないとみられる国債にも不安材料がある。たとえば10年物価連動国債と15年変動利付国債の年内の発行の取りやめに対し、発行中止分の財源不足分については20年国債の11月以降の発行予定額を毎月8000億円から9000億円への増額などで対応することになったが、今後の経済対策や今年度の税収不足、個人向け国債の発行予定額に達しない可能性など、今後の国債市場には増発圧力がかかる可能性があり、その際にはより流動性の高いところに増発圧力が加わってくる可能性もある。

 債券市場の二極化の解消には金融不安の解消が必要となるが、その解消の目処は当面立ちそうにない。当面は債券市場の二極化はしばらく続くとみられるが、時間が掛かればかるほど資金調達の場として債券市場が機能しないこととなり、企業などの資金繰りにも影響を及ぼしそうである。
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by nihonkokusai | 2008-10-28 10:02 | 債券市場 | Comments(0)
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