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2008年 09月 17日 ( 2 )

「16日の債券先物3円ストップ高は史上初、ただし3円ストップ安は過去にあった」


 16日の債券先物はリーマン・ショックによる影響で、前日基準値比較2円を超えてサーキット・ブレーカー制度の発動後、さらに上昇し、一時前日基準値比3円高のストップ高をつけた。これは過去の記録(http://www.tse.or.jp/rules/jgbf/history/a2.pdf)をみると、初の3円ストップ高となる。ところが上下3円値幅としてみると、前日基準値から3円動いた例は過去にあった。この東証の記録にもあるように、1985年10月28日と11月1日に前日比3円安をつけた記録がある。

 1985年10月19日に日本で初めての金融先物取引である債券先物取引が東証に上場された。この際のストップ高安は前日基準値から上下1円に設定されていた。ところが上場後まもなく債券先物は急落することとなった。その背景には1985年9月のプラザ合意がある。日銀はプラザ合意を受けて、なぜか10月24日に短期金利の低め誘導を実施し、それをきっかけに債券が急落したのである。10月25日から26日にかけて債券先物はそれぞれ前日比1円安のストップ安売り気配のまま2日間値がつかないという異常な事態となった。

 これを受けて東証は臨時措置として、10月28日から先物のストップ高安を上下3円とし、10月28日に26日の基準値99円63銭から3円安の96円63銭で値がついたのである。また、11月1日も前日比3円安をつけており、過去2回前日比3円安というストップ安をつけた記録が残っている。ただし、この臨時措置は12月9日までとなり、その後は再び1円幅となり、1987年5月18日の後場から2円幅となったのである。ちなみにサーキットブレーカー制度導入前のストップ高安の記録は2002年9月18日の日銀による銀行保有株の直接買い取りの発表の際に前日比2円安となりストップ安を記録した。そしてその2日後、拙著「日本国債は危なくない」発売日でもある2002年9月20日に10年国債入札で初の「未達」、いや「札割れ」が発生したのである。

 それはさておき、その後、今年1月からサーキットブレーカー制度が導入され、その発動基準と制限値幅が見直されたたことでストップ高安は上下3円となり、2008年9月16日に史上初めての前日比3円ストップ高を記録することとなったのである。
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by nihonkokusai | 2008-09-17 10:35 | 債券市場 | Comments(0)

「FRBはAIGに対し850億ドルを融資し株式の80%を取得か」


 米大手証券リーマンブラザーズは、15日に連邦破産法11条(日本での民事再生法)の適用を申請した。財務省やFRBなどリーマンの大手金融機関への身売りを模索してきたものの、バンク・オブ・アメリカやバークレイズが、リーマンを買収する交渉から撤退し、結局、1990年にドレクセル・バーナム・ランベールが破産法11条を申請して以来の米大手金融機関の破産法申請という異常な事態となった。ポールソン米財務長官は、リーマンブラザーズの公的救済は一度も考えなかったと発言。さらに、バンク・オブ・アメリカは、リーマンではなくメリルリンチの買収で合意したと発表した。

 15日の米国市場では、このリーマン・ショックを受けて株式市場は大幅に下落し、債券は利回りが大きく低下した。破産法の適用を申請したリーマンブラザーズや、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなどの株が下落し、メリルリンチの買収合意を発表したバンク・オブ・アメリカも急落。また、保険最大手のAIGも資金調達が難航しているとの報道などを受けて急落した。AIGへの対応に、ニューヨーク連銀が財務省や大手銀行幹部を招集して会合を開催しているとの報道も。15日のダウは504.48ドル安の10917.51ドルと2001年9月17日の684ドル安以来の下げ幅となった。

 FRBは14日に、資金供給時に金融機関から受け取る担保拡大などの流動性供給制度の拡充を発表していたが、16日に開催されるFOMCでの利下げもあるのではないかとの思惑も加わり、質への逃避の動きも手伝って15日の米国債券市場では中短期債主体に大幅に利回りが低下し、2年債利回りは1.71%、10年債利回りは3.38%に低下して引けた。

 16日の東京市場では、日経平均先物の寄り付きが先週末比600円安の11570円となるなど大幅に下落してのスタートとなった。債券先物は買い気配スタートとなり、気配値を切り上げ先週末比1円72銭高の139円07銭で寄り付いた。寄り付き後も買い戻し圧力強まり、先週末2円高の139円35銭つけ、サーキットブレーカーが発動され139円36銭で売買停止となった。15分後の午前9時36分から売買が再開され買い気配となり、139円76銭で出合い後、一時先週末比3円高の140円35銭とサーキットブレーカー導入後、初めてのストップ高をつけたのである。16日の引けは前日比2円10銭高の139円45銭となったが、これは1987年10月19日に前日比2円10銭高の105円80銭をつけて以来の上昇幅となった。

 現物10年296回も1.375%まで買われあっさりと1.4%割を割り込み、中期はさらに買われ5年75回一時0.895%と0.9%を割れに。2年272回利回りも先週末比-0.125%の0.615%にまで低下した。
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by nihonkokusai | 2008-09-17 09:37 | 債券市場 | Comments(0)
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