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2008年 07月 14日 ( 2 )

「リスクの知識」


 最近、地域の集会に参加したり、親戚が集る機会などがあり、いろいろな人と話をしていると金融市場に関係ない人が、米サブプライム問題や原油価格の上昇などについてかなり詳しいことがわかった。ニュースなどで報じられていることもあるが、投資信託や株式、そして個人向け国債などを通じて金融市場に関心を持つ人が増えてきていることも確かなのであろう。

 ただし、実際の金融商品のリスクについては、それほど詳しい知識は持ってはいないのではなかろうか。銀行や証券会社、ゆうちょ銀行などでの窓口を通じ、担当者の説明は聞くものの、結局、その担当者の言っていることを信頼して購入するといったことも多く、リスクに関して話しを聞いてもそれを完全に理解しているわけでもないようである。

 金融商品にどれだけのリスクが内在されているかは現実には計りようがない。その計りのひとつであるはずの格付会社の格付が正確にリスクを示しているのかどうかは、米サブプライム問題で疑問符が生じただけでなく、日本国債への格付などを見ても疑問である。格付はあくまでひとつの専門調査機関のリスク判断に過ぎないと見ておく必要がある。

 価格変動リスクに関しては、さすがに現場で相場に張り付いて経験すれば、そのリスクを肌で感じることができよう。市場関係者だけでなくデイトレーダーと呼ばれる個人投機家もその恐さとともに面白さも理解しているものと思われる。

 金融商品のリスクは現実に相場を経験しないとはっきりわからないものでもある。クルマを運転していると事前に何かを察して交通事故を防いだという経験を持った人も多いのではなかろうか。視野に入ったものに何かしら違和感なり、通常ではない気配を察することがあるのは、ある種の経験によるものだと考えられる。金融のリスクも同様でなかろうか。これを知識だけで理解しようというのにも無理があるのかもしれない。
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by nihonkokusai | 2008-07-14 14:08 | 投資 | Comments(0)

「ファニーメイとフレディーマックに対する支援策」


 本日の日本時間の早朝、米国時間の夕方に米財務省とFRBは緊急声明を発表した。その内容とは米政府系住宅金融機関2社、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸し付け抵当公社(フレディーマック)の支援策である。

 米財務省はファニーメイとフレディーマックに対する信用枠を一時的に拡大し、必要なら米財務省はファニーメイとフレディーマックの株式を所得する一時的な権限を保有する。また米連邦制度理事会(FRB)も声明を発表し、両社に対して緊急融資を実施する権限をニューヨーク連銀に付与し、必要なら公定歩合貸出を認可とも伝えられた。以前にファニーメイとフレディーマックは国有化もとの報道もあったが、それに対しては、現在の株式会社形態を維持すべきとのホワイトハウスからの発表もあった。

 ファニーメイとフレディーマックはともにGSE(Government Sponsored Enterprises)と呼ばれる米国における住宅や農業関連の政府後援企業の機関でひとつある。ファニーメイ(Fannie Mae)とは連邦住宅抵当公庫(Federal National Mortgage Association)のことで、フレディーマック(Freddie Mac)とは連邦住宅貸し付け抵当公社(Federal Home Loan Mortgage Corporation)のことである。それぞれの株式はニューヨーク証券取引所などに上場されている。

 それぞれ名称、設立時期(ファニーメイ1938年、フレディーマック1970年)は異なるものの事業内容は、住宅ローン市場に安定的に資金を供給するために、民間金融機関からローン債権を買い取り、それを証券し市場で住宅ローン担保証券を発行するというものである。また、発行した証券を自己勘定でも保有しており、証券化した商品の元利金支払いの保証なども行なっている。

 両社ともに政府系機関ではあるものの民間企業であり、米国連邦政府の公的保証は受けていない。しかし、両社が大量に発行している住宅ローン担保証券は、政府機関債として米国国債に次ぐ信用力を持つとされている。またファニーメイとフレディマックが保有もしくは保証する債券は5兆2千億ドルと日本円で約550兆円程度にもなり日本のGDP並みの金額となっている。

 サブプライムローン問題の影響により、この両社の経営悪化が伝えられ、6月11日の米株式市場では一時両社の株が前日比50%安となるなど異常な事態となり、政府やFRBはこのように異例の支援策発表となったとみられる。
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by nihonkokusai | 2008-07-14 10:22 | 債券市場 | Comments(0)
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