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2007年 06月 12日 ( 3 )

「米国債イールドカーブのスティープニングも謎か」


 米国債券市場では、先週末あたりから急速にイールドカーブがスティープ化してきている。グリーンスパン前FRB議長は、2005年2月の議会証言でイールドカーブのフラットニングに対して、「謎(conundrum)」という表現を使ったが、カリスマのグリーンスパン氏にとってフラットニングが「謎」であれば、今回のスティープニングもやはり「謎」ということになるのか。

 しかし、今回の米国のイールドカーブのスティープニングを伴っての長期金利の上昇には、いくつかきっかけのようなものはあった。たとえば、1-3月期の米国経済の減速が一時的なものとなり、その後4-6月期には回復基調となっているとの見通しが強まり、市場の一部で囁かれていたFRBによる利下げ観測が後退したことである。この場合、利下げ観測というよりも利下げ期待のポジショニングを取っていた向きも多かったのではないかとみられる。

 米国の景気減速や、その後の利下げを見越して、たとえば短期市場で資金を調達し長期債を購入したとすれば、長期金利が政策金利の5.25%を下回って、ネガティブキャリーつまり逆ザヤとなっていても、長期金利低下に伴うキャピタルゲインを得ることによって収益チャンスがある。

 ところが米国の利下げは、あくまで期待に止まりそうな気配となっていたことで、じりじりと金利全体に上昇圧力が加わってきた。米10年債利回りでの4.8%から4.9%がスワップ金利では5.25%と政策金利近辺となるが、ここをあっさり抜いてきたことから、スワップ取引を使ってフラットニングポジションを作っていた投資家などが、それを解消する動きを強め、その後、米10年債は心理的な壁となっていた5.0%を7日の東京時間帯であっさり抜いてきたのである。さらに、米債券投資信託最大手のピムコの有名なビル・グロス氏が25年間の債券強気派から弱気派に転じ、米10年債利回りの見通しを上方修正したといったことも伝わった。ビル・グロス氏は米10年債利回りの上限を5.5%から6.5%あたりにシフトしたようである。

 また、中国が外貨準備資金の一部を米国のプライベート・エクイテティ会社であるブラックストーンに投資するというニュースがあったが、国家資産基金(Sovereign Wealth Fund)などを含めて、米国債への各国からの投資比率が下がるのではないかといった思惑といったものも出ていたとみられる。

 12日の日経新聞では、米10年債利回りは「5.5%」が焦点との記事もあったが、その前に政策金利である「5.25%」というのも大きな節となっている。ここをあっさり抜いてくるようであれば、2002年と2006年には超えなかった5.5%も心理的な節ではあるが、あっさりと抜いてくる可能性もありそうである。
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by nihonkokusai | 2007-06-12 13:46 | 債券市場 | Comments(0)

「村尾キャスター」


 久し振りに関西学院大学の村尾教授とお会いした。村尾さんは日本テレビのニュース番組「NEWS ZERO」のメーンキャスター。最近、テレビで拝見した際、以前より若返ったような気がしていた。これはほかの方も同じような印象だったようで、エステ説なども流れたが、お会いした村尾さんはまったく以前と変わりなく、エステ説もご本人から完全否定された。「番組の際のメークでしょう」とおっしゃっていたが、確かに元々、若々しい方でもあった。もちろん村尾さんは私よりも年上である。

 オフィースが新しい場所に移られたそうで、しかも今日、引越しであったとか。まだ、ダンボールなども積み上げられており、さあこれから片付け、といった最中にお邪魔してしまったようである。久しぶりにお会いして、以前の勉強会のことなどいろいろとお話させていただいた。

 村尾さんが、キャスターの仕事をされる前に、村尾さん主催の勉強会に参加させていただいた。その勉強会の内容がまとめられたのが、関西学院大学出版から発売された「日本を変えるプランB」である。この月一回の勉強会はたいへん刺激的であった、唯一残念であったのが、最後の合宿に私は胃潰瘍で入院してしまって参加できなかったことである。

 夜の番組ということで体調管理も大変そうであるが、村尾キャスターにはこれからもがんばっていただきたい。村尾さんならば、テレビを通じて「日本を変える」こともできるのではないかと思う。

 そうそう、それより何より、ぜひ小林麻央さんに一度お会いしたい、ような。
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by nihonkokusai | 2007-06-12 13:45 | 趣味関心 | Comments(0)

「5年固定タイプの利率は過去最高に」


 12日に実施された5年国債の入札における利率は、2006年7月の入札以来11か月ぶりに1.5%となった。2006年7月以降は、8月発表のCPIを受けての金利低下や米国のフラット化にともなう長期金利低下もあって、5年債新発の利率はその後8月と今年1月が1.3%となったが、残りの月は1.2% となっていた。

 そして、この5年国債の入札の結果から算出された個人向け国債(固定5年)の基準金利となる複利利回りは1.55%と発表された。この結果、6月13日から募集が開始される5年固定タイプ(第7回)の利率は、この基準利回りから0.05%差し引かれた「1.50%」ちょうどとなり、これまで発行された5年固定タイプの中では最も高い利率となった。

 6月5日の10年国債の入札結果から算出された個人向け国債10年変動タイプ(第19回)の初期利子は1.01%となっている。こちらは10年変動タイプの初期利子として、2006年7月に発行された第15回に次ぐ利子の高さとなった。

 個人向け国債は、長期金利が低迷していたことに加え、日銀のゼロ金利解除などによって預貯金金利が上昇したことで相対的に利子への魅力が薄れ、発行額そのものも減少していた。しかし、ここにきての長期金利上昇にともなう個人向け国債の利子の上昇、さらに長期金利の上昇傾向が認識されることによって、固定・変動ともに再び人気化してくるものと考えられる。

 キャラクターに小雪さんがいなくなって寂しい限りながら、個人向け国債が「貯蓄から投資へ」のコアな金融商品としての位置づけを復活させてくるのではないかと期待したい。

 今回の夏の個人向け国債は、募集期間が6月13日から7月3日まで。発行日が7月17日と なっている。

 これまで発行された個人向け国債の10年変動タイプと5年固定タイプの利率は、以下の通りとなる。

第1回変動10年(2003年3月)3,835億円(うち郵便局499億円)、0.09%
第2回変動10年(2003年4月)3,486億円(うち郵便局746億円)、0.05%
第3回変動10年(2003年7月)2,802億円(うち郵便局588億円)、0.05%
第4回変動10年(2003年10月)9,432億円(うち郵便局1,659億円)、0.77%
第5回変動10年(2004年1月)1兆3,951億円(うち郵便局995億円)、0.62%
第6回変動10年(2004年4月)1兆4,185億円(うち郵便局1,244億円)、0.55%
第7回変動10年(2004年7月)1兆7,726億円(うち郵便局1,990億円)、0.74%
第8回変動10年(2004年10月)1兆8,652億円(うち郵便局2,484億円)、0.74%
第9回変動10年(2005年1月)1兆7,647億円(うち郵便局2,436億円)、0.67%
第10回変動10年(2005年4月)2兆3,374億円(うち郵便局1,990億円)、0.73%
第11回変動10年(2005年7月)1兆6,423億円(うち郵便局2,484億円)、0.45%
第12回変動10年(2005年10月)1兆3,629億円(うち郵便局2,483億円)、0.55%
第13回変動10年(2006年1月)8,001億円(うち郵便局1,488億円)、0.68%
第14回変動10年(2006年4月)8,285億円(うち郵便局1,491億円)、0.85%
第15回変動10年(2006年7月)9,813億円(うち郵便局995億円)、1.10%
第16回変動10年(2006年10月)7,323億円(うち郵便局997億円)、0.92%
第17回変動10年(2007年1月)4,334億円(うち郵便局938億円)、0.84%
第18回変動10年(2007年4月)3,479億円(うち郵便局642億円)、0.87%
第19回変動10年(2007年7月)?億円(うち郵便局?億円)、1.01%

第1回固定5年(2006年1月)1兆1,285億円(うち郵便局497億円)、0.80%
第2回固定5年(2006年4月)9,883億円(うち郵便局1,490億円)、1.01%
第3回固定5年(2006年7月)1兆2,430億円(うち郵便局996億円)、1.30%
第4回固定5年(2006年10月)8,584億円(うち郵便局998億円)、1.13%
第5回固定5年(2007年1月)10,730億円(うち郵便局998億円)、1.20%
第6回固定5年(2007年4月)8,326億円(うち郵便局1,311億円)、1.13%
第7回固定5年(2007年7月)?億円(うち郵便局?億円)、1.50%
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by nihonkokusai | 2007-06-12 13:14 | 国債 | Comments(0)
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