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2006年 01月 18日 ( 2 )

「個人投機家のためのマーケットサバイバル」

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 私が14年間、現在巷で言われるデイトレーダーを仕事としてやってきた。債券先物主体に一日でなんども売買を繰り返す、当時で言うところの「日計りディーラー」であった。当時の債券市場ではこういった存在は少なくなく、多くのデイトレーダーたちがいたし、現在でも生き残ってがんばっているディーラーもいる。しかし、多くのディーラーはいつしか消えていった。私も決してうまいディーラーではないと思うが、損をしないこを心がけて14年の間、この仕事をしてきた。

 私は会社の資金を動かしていたことで、自分の資金をもとに売買している株式の個人投機家たちとは相場に臨む意識が異なっていたかもしれない。しかし、元手はどうあれ、売買で儲けることが目的であるし、そのためにはいろいろと試行錯誤し、神経も常に張り詰め、一日ディスプレーに向かっているなど状況に大差はないと思う。

 債券相場がディーリング色を強めていた1980年代後半などは、売買するチャンスが多く、うまくすれば利益をしっかり稼ぎ、多少損をしてもそれを取り返すことができた。大手金融機関が力任せに売買を仕掛けてもそれをうまく利用したり、もしくは対抗しながらもしっかり儲けたディーラー達もいた。しかし、結局、大儲けしてもそれを全部吐き出してしまうなりするディーラーも多く、本当に億という単位を恒常的に稼げたディーラーは債券というプロ化した環境においてですら数%にしか過ぎなかった。

 今回のライブドア事件にともなう株式市場の急落は、ある意味一本調子に近い上昇を見せた株式市場のやっと来た調整であったのかもしれないが、これは個人「投機家」にとっての試練の場でもあると思われる。ちなみに投資家ではなく投機家と書いたが、私もディーラーといえば格好が良いかもしれないが、ようは投機家であり、鞘取りであったと思っている。

 日計りディーラーは結局自らの勘が武器である。それでも常に値動きを追いつつ、自ら好むチャートなどをつけていた。パソコンでのシステム売買など今ごろになって個人向けの本が数多く出ているが、すでに20年前には同じようなことをしていた。出版社や著者などにご迷惑をおかけするかもしれないが、結論としてシステム売買(自動売買とも言われる)など儲かることはありえないとだけは断言しておきたい。過去の数値をいろいろとシミュレートすればシステム上儲かったものはいくらでも算出できる。ただしそれが今後も当てはまるかどうかは全く未知数であることを理解しておく必要がある。未知数と言ったが現実には当たるも八卦、外れるも八卦である。

 システム売買本の非難をするために書いていたわけではなく、あくまでチャートは武器のひとつとして認識し、得意なチャートの癖などを見抜いて、自らの相場観と照らし合わせ、相場に入るタイミングや切るタイミングをみつける上での補助の道具として使うべきものである。

 それでも儲けられる人は小数である。買うか売りかして儲けられる確立は5分5分にしかすぎない。しかし、そこに人間の欲が入り込むことによって、さらに儲けられる人間が限られてしまうのである。野球やサッカーのプロは多いが、本当に稼げる人は小数であるのとある意味同じであろう。

 デイトレーダーの先輩としての助言といってはおこがましいが、株のインターネットトレーダーも本当に儲けられる人は一部に限られると言っておきたい。天性の勘を持っていないならばそれは努力で補わなければならない。今回の急落で痛い目を見た個人投機家も多いと思う。しかし、これが相場である。一時的な突発的な出来事として無視すべきものではない。もし天性の勘を持つディーラーならばこういった相場こそ、実は大きな収益チャンスとなりうるのである。普通のディーラーならば、少なくともこういった相場展開の際には損失を極力低く抑える努力が必要となり、そういった際には切るタイミングを計る意味でもチャートといったものが有効な武器にもなりうる。損失がいくらと頭の中で計算していると切るものも切れない。それに対して機械的に切るタイミングを事前にチャートなどで認識して実行すれば大きな損失は回避されるためである。
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by nihonkokusai | 2006-01-18 16:37 | 債券市場 | Comments(1)

「冬の個人向け国債の販売額」


 1月16日に発行された個人向け国債の発行額は以下の通り。第13回変動10年の民間金融機関の販売額は6514億円、また郵便局における販売額は1488億円となり、合計販売額は8001億円となった。10年変動としては第4回以来の1兆円割れとなった。これは固定タイプの販売の影響も大きい。

 その第一回固定5年民間金融機関の販売額は1兆0788億円、また郵便局における販売額は497億円となり、合計販売額は1兆1285億円となった。個人は単純に利率を比較して購入することも多いため、固定の利子が変動の初期利子を上回ったで固定の発行量が大きく上回ったものとみられる。また固定ということでより理解しやすかった面もあったのかもしれない。

 2つ合わせた合計は、1兆9286億円となり、一回あたりの発行額として比べれば2005年4月の発行分に次ぐ大きさとなった。

これまで発行された個人向け国債の回号別販売額と初期利子(固定は利率)は下記の通り
第1回変動10年(2003年3月)3,835億円(うち郵便局499億円)、0.09%
第2回変動10年(2003年4月)3,486億円(うち郵便局746億円)、0.05%
第3回変動10年(2003年7月)2,802億円(うち郵便局588億円)、0.05%
第4回変動10年(2003年10月)9,432億円(うち郵便局1,659億円)、0.77%
第5回変動10年(2004年1月)1兆3,951億円(うち郵便局995億円)、0.62%
第6回変動10年(2004年4月)1兆4,185億円(うち郵便局1,244億円)、0.55%
第7回変動10年(2004年7月)1兆7,726億円(うち郵便局1,990億円)、0.74%
第8回変動10年(2004年10月)1兆8,652億円(うち郵便局2,484億円)、0.74%
第9回変動10年(2005年1月)1兆7,647億円(うち郵便局2,436億円)、0.67%
第10回変動10年(2005年4月)2兆3,374億円(うち郵便局1,990億円)、0.73%
第11回変動10年(2005年7月)1兆6,423億円(うち郵便局2,484億円)、0.45%
第12回変動10年(2005年10月)1兆3,629億円(うち郵便局2,483億円)、0.55%
第13回変動10年(2006年1月)8,001億円(うち郵便局1,488億円)、0.68%

第1回固定5年(2006年1月)1兆788億円(うち郵便局497億円)、0.80%


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by nihonkokusai | 2006-01-18 15:51 | 国債 | Comments(0)
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