「欧米主体の長期金利の上昇」
英国など欧州でも同様に積極的な景気対策や金融安定化策が講じられており、やはり国債の発行額が増加し、米国と同様に国債需給への懸念から英国やドイツなど欧州でも長期金利は上昇している。
ただし、日本でもバブル崩壊後の景気対策に伴う国債増発により、日本国債が暴落するのではないかと騒がれたことがあったが、結局は、その国の信用が維持できるかどうかが大きなポイントとなる。日本においても銀行に投じられた公的資金などは、結局安全資産である国債に振り向けられた。デフレ圧力の強まりなどから資金は安全資産となる国債に振り向けられるものみられ、今回の欧米の長期金利の上昇に関してもそれほど危惧することはないかと思われる。