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「6月全国コアCPIは前年同月比+1.9%」


 総務省が今朝発表した6月の全国消費者物価(除く生鮮食料品)は前年同月比1.9%の上昇となった。これにより前年比上昇は9カ月連続となる。また前年比上昇幅は、消費税率引き上げの影響を除けば、1992年12月の2.0%以来の大きさとなった。

 事前の市場予想も+1.9%であったことから、これによる市場への影響は限られたものの、日銀の物価安定の目安としている上限の2.0%に接近したことで、今後はさらに物価上昇のリスクも意識されそうである。

 昨日、日銀の水野審議委員の発言の中に「コアCPIは秋には2.5%まで上昇すると予想」とあったように、今後もコアCPIは上昇圧力を強めてくる可能性が高い。「消費者物価、原油価格が天井打っても下がりにくい」との水野委員の発言もあったが、やや投機的に動きを伴っている原油先物価格がピークアウトしても、他の原材料や食料品価格の上昇などもあって物価は下がりにくい状況にある。

 ただし、この物価上昇も個人消費などにとりマイナス要因となり、「2008年度の成長率より2099年度が高くなるとの自信ない」、「景気回復時期は予想より後ずれする可能性」、「潜在成長率への回復に対する私の自信は落ちている」との水野委員の発言もあったように景気後退リスクも大きい。このため日銀としては当面、金融政策を動かすことは難しい状況にあり、少なくとも年末まではCPIの前年比伸び率が2%を超えてきたとしても、現状の政策金利が維持される可能性が高いように思われる。
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by nihonkokusai | 2008-07-25 10:43 | 景気物価動向 | Comments(0)
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