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「債券先物一時サーキットブレーカーが働く下げに」

 中期ゾーン主体に大手金融機関からとみられる売りが入り、週末に向けて相場は急落となった。欧米の金融機関の1-3月期決算は予想されたほどの悪化ではなく、また増資等も発表されたことで金融リスク不安も後退してきた。また米国の大手企業決算も予想を上回るものが出ており、米経済指標でもしっかりしたものも出ており、米経済への過度の悲観的な見方は後退した。29日から30日にかけてのFOMCでは0.25%の小幅利下げが予想されているが、これでいったん利下げは打ち止めといった見方も強まった。これを受け米2年債利回りは、一時2.43%と1月18日以来の水準をつけFRBの政策金利の2.25%を上回った。米経済の減速懸念などの影響が国内経済への影響も危惧され、日銀による利下げ観測などもあったものの、そういった見方が後退。このため大手銀行主体に現物の中期ゾーンを外す動きが強まり、それをきっかけに相場は急落した。

 債券はストップロスなどを巻き込み、本日の後場に入りさらに下げ足を速めた。先物は売り気配のスタートとなり、前日比1円17銭安の 135円91銭寄り付き後、一時135円07銭と2円を超す下げとなったことで、サーキットブレーカーが働き一時売買停止となった。前日比2円を超す下げは、2002年9月18日に日銀が銀行保有株購入の発表を行なったことをきっかけに債券先物がストップ安となって以来か。

 ちなみにサーキットブレーカー制度とは債券先物が前日の基準値段から、2円を超えて上昇もしくは下落した際に売買が中断され、15分間後に取引が再開され、債券先物はさらに値幅が1円拡大されるシステムである。ただし14時35分を過ぎた場合には中断措置は行われない。(過去のストップ高安はこちらを参、http://www.tse.or.jp/rules/jgbf/history/a2.pdf)

 13時13分に売買が再開され、いったん買い気配となり135円35銭まで戻したが再び戻り売りに押され、135円も割り込み前日比2円 47銭安の134円61銭まで下げている。現物は5年70回+0.210%の1.260%、2年268回+0.130%の0.850%がヒットされ、10 年291回も+0.130%の1.620%が打たれた。超長期もさすがに売られ20年100回は+0.080%の2.250%、30年28回は+ 0.045%の2.475%に。
by nihonkokusai | 2008-04-25 14:19 | 債券市場
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