「アーサー・C・クラーク氏死去」
SF会の大御所であり、私が最も敬愛しているSF作家、アーサー・C・クラーク氏が移住先であるスリランカで死去された。テレビアニメに影響され子供のころからベルヌやウェルズの小説を読み漁り、学生時代になってアーサー・C・クラーク氏の小説「幼年期の終わり」を読んで衝撃を受けた。この「幼年期の終わり」はSF愛読者の間でもSF史上の最高傑作ともされている。しかし、アーサー・C・クラーク氏といえば映画となった「2001年宇宙の旅」の方が知られているかもしれない。これは確かに原作はクラークながら監督のスタンリー・キューブリックの手腕によるところが大きい。アーサー・C・クラーク氏の代表作としては他に「都市と星」、「海底牧場」、「渇きの海」そして最近のアニメにも良く登場している宇宙エレベーターを始めて登場させた「楽園の泉」などがある。SF全盛期を支えた一人がまたいなくなってしまったのは寂しい限り。ご冥福をお祈りしたい。