人気ブログランキング | 話題のタグを見る

牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「TXレポート その4」

 今回はTXの開通までの経緯とTXを運営している首都圏新都市鉄道株式会社について見てみることにする。

首都圏新都市鉄道株式会社、資本金1850億1630万円(2004年8月31日現在)

設立、1991年3月15日

出資構成

茨城県18.0%、東京都17.7%、千葉県7.1%、東京都足立区7.1%、茨城県つくば市6.7%、埼玉県5.9%、東京都台東区5.3%、千葉県柏市5.3%、千葉県流山市5.3%、東京都千代田区2.6%、東京都荒川区2.6%、埼玉県八潮市1.6%、茨城県守谷市1.5%、埼玉県三郷市 1.3%、茨城県伊奈町0.7%、茨城県谷和原村0.7%、以上自治体計89.5%。その他203団体10.5%。

輸送人員約135000人/日 (2005年度見込み)

収支見込み、2006年度~2008年度計 経常損益(百万円)▲44,463

 上記のように、1991年3月に建設主体となる第三セクター会社「首都圏新都市鉄道株式会社」が設立された。当初運営主体となることが予定されていたJR東日本が「採算性に不安がある」として参加を見送ったため、この首都圏新都市鉄道が完成後の運営も行う。

 1992年度に工事に着手。建設資金は、全体の80%が運輸施設整備事業団(旧鉄道整備基金)及び沿線地方自治体(4都県、八潮市、三郷市)からの無利子貸付金で、残り20%のうち14%が沿線関係地方自治体(4都県、12市区町村)からの出資金、6%が財投資金の借入等となっていたようである。参考(http://www.pref.ibaraki.jp/forum/forum02/2-6.htm)

 2000年に開業予定であったが、用地買収の難航や沿線地盤の悪さなどで工事が遅れ約5年繰り下げられた。当初は2005年10月開業予定であったが、地元の強い要望と学校の2学期に間に合うよう2ヶ月前倒して開業することが決定し、2005年8月24日に開業が決定した。

 トンネルや橋梁での新技術利用などのコスト削減を図り、建設費用は8300億円と当初計画1兆500億円を2000億円程度下回る結果となった。

 そして、TXといえば特に債券市場関係者にとっては下記のような記事も記憶に残っているのではなかろうか。

 つくばエクスプレス(常磐新線)を建設中の第三セクター「首都圏新都市鉄道」(本社・東京都台東区)の水田嘉憲社長は2001年11月29日、取締役会で辞任する意向を明らかにした。首都圏新都市鉄道は、11月22日に会社更生法を提出した大手スーパー「マイカル」関連の社債110億円を保有していた。
by nihonkokusai | 2005-08-31 10:47
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31