「ISMの非製造業景況感指数が50割れ」
5日のNY時間の早朝に発表された米供給管理協会(ISM)の非製造業景況感指数は41.9となり、前月から大幅に悪化し同時多発テロ以降の最低水準に。景気動向の良し悪しを測る分岐点となる50を割り込んだ。
このISM指数は1931年から続いている伝統的な経済指標でもあることや、主要な米国の経済指標の中では最も早く発表されることに加え、企業の景況感を反映し景気転換の先行指標とされることから、市場での注目度もたいへん高い経済指標となっている。
市場ではISM非製造業景気指数そのもの数とともに、雇用指数や価格指数なども市場では注意を払っているが、受注指数43.5(12月は53.9)、雇用指数43.9(同51.8)、支払い価格70.7(同71.5)と軒並み低下し、これによって、米国の景気後退観測が強まった。
ちなみに今回のISM指数は、指数データがリークされた影響から予定時刻よりも早く結果を発表したとみられ、通常10時の発表が早朝の発表となったとか。