「UFO騒動」
こういった官房長官や防衛相の発言などに対し、自民党の二階総務会長は、政府答弁書にサインしておきながら私はいると思うと発言するのはいかがなものか、と苦言を呈したそうである。
今回の騒動を見ると、どうやらUFOなどのミステリーへの関心が高い政治家がかなりいるようであるが、このUFOの政府の答弁書に対して、米国陰謀説まで飛び出している。つまり、米国はUFOの存在を知っているが、日本政府が仮にその存在を認めてUFOと日本政府が提携でもすれば、米国の脅威となるため、日本政府に存在しないと公式に表明させたというものである。よくある政界絡みの米国陰謀説もここまでくると都市伝説の域も超えている。
ちなみにピンクレディのヒット曲でも知られる「ユーフォー」という発音は日本語である。UFOは、Unidentified Flying Object(s)、つまり「未確認飛行物体」の略称で英語では「ユー・エフ・オー」となる。昔、UFOという題名の英国製作のSFテレビドラマがあったが、そのオープニングも英語で「ユー・エフ・オー」と発音されている。
このUFOは別に空飛ぶ円盤である必要はなく、モスラが飛んできても何であるか確認できなければUFOであるし、タイムマシンであっても飛行形態を取るならばUFOになる。どうも今回の騒動では、UFOイコール空飛ぶ円盤と勘違いしている発言も見受けられる。
ということで、今回のUFO論議はいろいろな意味で興味深い。政府の答弁書はさておき、肝心の質問者が所属している民主党はどういう見解を持っているのであろうか。ただ、あまりこのあたりを突っ込むと、党首討論の議題にまでなりかねないのでこのあたりで抑えておいた方が良さそうである。