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「マネーストック統計」


 マネーストック統計は以前のマネーサプライ統計の呼称が変更されたものです。そして、日銀はこの呼称の変更とともに、2007年10月の郵政民営化を機に、「M2+CD」に郵便貯金などを含めた新「M3」を代表的な指標とすることにしました。

 マネーストック統計は、世の中に流通している貨幣の量を示します。具体的には、一般法人、個人、地方公共団体等が保有する貨幣で、金融機関、証券会社、短資会社、非居住者と中央政府の保有する預金は含まれません。

 これまで注目されていたのはM2+CDでしたが、マネーストック統計ではM2+CD 対象預金と郵便貯金・系統金融機関預貯金を統合し、全預金取扱機関の預金を包含する新「M3」が作成されることで、こちらが注目されます。

 速報値は、集計月の翌月第6営業日(3、9月分は翌月第8営業日)の8時50分に、日銀のホームページなどで発表されます。前年同月比での伸び率が注目されています。

 マネーサプライの伸び率は、1990年代前半までは、物価上昇率や経済成長率の動きともほぼ連動していたため、日本経済の実態を測るためのバロメーターとされ、政府・日銀や専門家も重要な指標と位置づけてきました。

 しかし1990年代後半以降の金融不安が高まりやデフレの深刻化などにともなって、マネーの伸びと物価などとの連動性は薄れてきました。

 このため、日銀が金融政策を判断するうえでのマネーストック指数の位置付けは現在、あくまで「参考数値」となっています。米FRBも通貨の供給量と景気との関連が薄いと判断しているようですが、ECBではマネーサプライとインフレとの関係を重視していく考えを示しています。

 マネーストック統計ではM3の動向をチェックする必要はありますが、日銀自体がそれほど重きを置いていないことで、金融市場もこの数字については関心を示していません。いずれ再び市場が重視する指標となる可能性はありますが、そういった動きが出るまではあまり意識する必要がない指標と言えます。
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by nihonkokusai | 2007-09-28 07:59 | 景気物価動向 | Comments(0)
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