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「米地区連銀経済報告」


「米地区連銀経済報告」とは、連邦準備理事会(FRB)が全米12の地域の経済状況について地区連銀を通じて、金融機関のエコノミストや市場関係者などの意見を集約、分析し、FOMC(公開市場委員会)に提出する報告書である。

表紙が茶色いことから、一般にはベージュブック(Beige Book)とも呼ばれる。日銀が支店長会議で発表している地域経済報告を「さくらレポート」とも称しているのは、米地区連銀経済報告の「ベージュブック」との愛称を意識したものとも言われている。

ベージュブックは年8回、FOMC(連邦公開市場委員会)が開かれる2週間前の水曜日に発表される。FOMCでの米金融政策の先行きを決定される際の討議資料としても使われる。このように金融政策に関しても重要な材料となるため、市場でもかなり注目されている。

ベージュブックでは、最も重要視される景況判断(総合景気判断)をはじめ、製造業の動向、個人消費の動向、雇用、物価、賃金、住宅建設や不動産市況動向、金融などについての各地区の状況が説明されている。

8月18日に開催されるFOMCの2週間前の水曜日である5日に、このベージュブックが発表された。バーナンキFRB議長はカンザスシティ連銀主催のシンポジウムの講演において、住宅市場が経済に大きな影響を与えうる兆候等を捉えた際に、必要に応じて行動をとると発言しており、足元の経済動向をどのように捉えているのかと、今回のベージュブックの内容に注目が集った。

米地区連銀経済報告のサマリーにおいては、「Outside of real estate, reports that the turmoil in financial markets had affected economic activity during the survey period were limited.」ともあり、大半の地区で住宅ローン市場が縮小しているものの、不動産以外では金融市場混乱の経済活動への影響は限定的としている。市場では利下げ観測も強いものの、この内容では、利下げを促すほどのものではないとみられる。
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by nihonkokusai | 2007-09-06 10:12 | 景気物価動向 | Comments(0)
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