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「観光地化している秋葉原」


 つくばエクスプレスを利用していることで、帰り際に秋葉原に立ち寄ることも多い。昨日もぶらぶらと歩いていたのだが、何台もの観光バスが目に付いた。側面にツアー名が英語で書かれたもので、外国人向けの観光バスであった。夏休みということもあるが、いつも以上に海外観光客の姿も目立っていた。すでに秋葉原は日本の観光名所のひとつとして認識されているようである。

 今月初めに江の島に行った帰りに、鎌倉に立ち寄ったのだが、鎌倉大仏には大勢の海外からの観光客がいた。京都や奈良なども含めて、神社仏閣などが日本での昔ながらの観光名所であったが、そこにアキバが加わってきている。

 まもなくラオックスのコンピューター館が閉店するが、秋葉原は家電の街からパソコンの街に移り代わり、現在はオタク文化の街となっている。果たして海外旅行客は何を目当てにアキバに来ているのであろうか。アニメやフィギュアなどは一部のマニア向けから、どうもワールドワイドに関心も高まっているようである。ある意味、アキバがそういったものの聖地ともなっている。

 私の年代でも、物心ついたときには白黒テレビで鉄人やらアトムやらのアニメを見て育った。少年サンデーやマガジンも小学生のころには発刊されていた。大学時代にパソコンが出始め、社会人になるころにはオフィースにもパソコンが普及しつつあり、その後、インターネットが急速に普及した。同世代よりやや上でビル・ゲイツなどがうまく商売を始め、ネットを使っての商売は我々より若い世代がグーグルなどを起業した。

 さらに若い世代では、子供の時代はアニメが常に放映されており、あらたにファミコンなどのゲームも加わったことでテレビーゲームも生活の一部になっていたかと思う。そして、アニメもゲームも日本製のものが世界的にヒット、普及し、それはひとつの文化を形成し、その文化が現在のアキバに集中しつつある。

 こういった文化に目を背ける人も多いと思う。あの何が良いのか皆目わからんという人も多いかもしれない。しかし、そういった人も宮崎アニメなどはそれなりの評価をしているはずである。私もこういった文化は嫌いではない。だからこそ今のアキバをぶらぶらするのだが、それでもさすがにメイドさん姿などには違和感を感じなくもない。これはむしろ自らのオタクの感性が薄れたためなのであろうか。

 時代が秋葉原を変えてきているが、その時代の流れを敏感に感じて姿が変えられる秋葉原という街の柔軟性といったものも、ある意味興味深いようにも感じる。
by nihonkokusai | 2007-08-30 09:52
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