「東京金融先物取引所、翌日物金利先物を12月に上場」
21日付け日経新聞によると、東京金融先物取引所は20日、短期金利の代表的な指標である「無担保コールオーバーナイト物金利を対象とする翌日物金利先物」及び「GCレポ・スポットネクスト物金利を対象とする翌日物金利先物」の先物取引を今年の12月3日に上場する予定であると発表した
東京金融先物取引所は、両商品を上場する理由のひとつとして、「両商品それぞれが現行のOIS取引に加え、新しい取引ツールとして、マーケットの多様性に貢献できること」としている。また、米国でも同様の先物が上場されている。
商品は取引対象が「翌日物金利の月中平均値」、最小変動幅0.005%、限月は各月の限月を12限月、取引単位が元本3億円、決済は差金決済となる。
無担保コール翌日物金利は、日銀が金融政策で誘導している金利、つまり政策金利である。無担保コール翌日物金利先物取引では、現行のOIS取引と同様に市場参加者による金融政策の予想が反映される仕組みとなり、店頭取引のOIS取引に較べ取引所取引となることで価格変化も確認しやすくなるといった利点もある。また、OIS取引は市場規模は急速に拡大しているものの、中心となる参加者が限定的となっている点など指摘されており、先物となれば参加者の裾野も広がるとみられる。