「中川氏VS福井総裁」
7日の月例経済関係閣僚会議で、中川幹事長が名目成長率が目標を下回っていることと、過去の金融政策との関係をどう認識しているか」と問いただしたそうである。
これに対して、福井総裁は「グローバル化で企業間競争が激しくなっている。原材料価格の上昇を点火しきれないセクターがあり、そうしたところでは円安も厳しい。金融政策については適切に運営することで、息の長い成長に繋げていきたい」と発言したそうである。これに対して中川幹事長は「日銀には説明責任を果たしてほしい」と重ねて釘を刺したとか(QUICKニュースより)。
内閣改造は27日となりそうだが、26日にも自民党役員人事との首相の意向も伝えられた。経済関係閣僚会議でのこういった中川氏と福井総裁のやり取りも、今回限りとなるのは、寂しい限り(?)。
そういうば6日の同会議では、大田担当相が日本経済の脱デフレについて「後ズレしている」と名言したのに対して、福井総裁は「金利水準の調整をさらにゆっくり行なうと資源配分のゆがみをもたらす」と表明したと7日の日経新聞が伝えていた。
また、諮問会議で民間議員や一部閣僚が「展望レポート」消費者物価指数の想定が下振れしている点に言及し、量的緩和解除や今年3月の利上げの際に「見通しを誤ったのではないか」と福井総裁をただしたとか。
これに対して福井総裁は「需給が引き締まっている割に物価の上昇圧力が低いりは事実」都市的、「金利水準の調整はゆっくり行なっている」と説明。