「12月全国消費者物価指数(除く生鮮)は前年比+0.1%」
本日発表された12月全国消費者物価指数(除く生鮮)は前年比+0.1%となり市場予想の+0.2%を下回った。上昇率は前月の0.2%より縮まったのは、原油安で石油製品による物価押し上げ効果が縮小したことなどが影響したとみられる。同時に2006年平均の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は前年比 0.1%の上昇と発表1998年以来の8年ぶりの上昇となった。
塩崎官房長官はこのCPIに関して、「デフレ脱却視野との認識かわらず」「金融政策、政府も日銀も先見通すのが責任」と発言し、大田経済財政担当相も「おおむねゼロ近辺で状況に変化はない」としている。今後、一時的にせよ前年比ゼロもしくはマイナスとなる可能性もあり、昨日須田審議委員も「CPI、原油一段安なら一時的に伸び率マイナスも」と発言していた。しかし、「原油価格調整に目処立てば、CPIは再び上昇基調に戻る」(須田審議委員)との見方も強いことで、デフレ圧力が再度強まるといった事態も考えにくい。
1月のCPIを受けて2月の追加利上げ観測が急速に後退しているが、ここしばらくは様子をみてみる必要もあるかと考える。