「年初の債券相場」
今年に入ってからのの債券相場の動きを先物主体にまとめてみたい。1月1日の読売新聞は月内にも追加利上げ実施を日銀が検討と報じた。1月18日の金融政策決定会合での追加利上げ観測の強まりにより、今年の債券先物は売りが先行した。4日の債券先物の寄り付きは133円90銭であったがその後一時133円 60銭に下落した。5日はやや戻したものの、米12月の雇用統計結果が嫌気され米債が下落したことを受けて9日の債券先物は再び売り圧力を強め一時133 円42銭まで下げた。10日に今度は米レポートなどにより日銀の月内追加利上げ観測が後退したことで先物は一時133円87銭まで戻す場面もあった。ただ、この日実施された10年国債入札は結果がやや予想を下回ったこともあり再び133円53銭まで下落した。11日に債券先物は一時買い戻される場面もあったが、12日に入ると今度はイングランド銀行の利上げや米債の下落によって先物は再び133円50銭を割り込むなど、結果として今年に入ってからの債券先物は上値の重い展開となった。10年債利回りも主に1.7%台での推移となった。