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「個人消費の伸びない理由か」


 14日に発表された7~9月期GDPでも個人消費は年率-2.9%と事前に予想されたレンジの下限に近い数値となった。個人消費の低迷が続いているが、それは景気回復が賃金上昇になかなか繋がってこないといったことが要因のひとつとも指摘されている。雇用体系も変化しており、ベアという言葉すら忘れてしまったサラリーマンも多いのではないかと思うが、ここには構造的な問題もありそうである。また、すでに格差は広がっていることで、高い所得層の一部の購買力はあっても、今後に備えて大きな買い物が出来ない層というのも私も含めてかなり厚くなっているの現状かと思う。

 それでも数年前に比較すれば実際に景気が良くなっており、財布の紐も少しずつ緩んできているのも事実である。そこにタイミングよくテレビの世代交代という要因が加わって、家電製品の伸びに繋がっている。地上デジタル放送開始とともに薄型テレビの価格が低下しており普及価格帯まで低下している。今後、この中型液晶主体に爆発的な伸びが期待できる。我が家にも液晶テレビがやってきて、つい気になって他の家のアンテナを見てもUHF用のアンテナがあちこち見え始めている。

 この薄型テレビに接続して遊べるゲーム機器が今年のクリスマス商戦の目玉となる。先日、ソニーのプレステ3が発売されたが、マイクロソフトのXBOX360とともに、画像処理に優れていることでハイビジョンテレビー向けゲームに薄型テレビの普及にあわせて期待が集ろう。個人的に任天堂の Wiiへの期待を寄せていたが、こちらは画質重視というよりもゲーム性が重視されている。ハイビジョンの今後の普及を考えると、対応ソフト次第ではあるが、プレステ3やマイクロソフトのXBOX360の普及の方が優勢となる可能性も否定できくなってきた。むろんWiiも買うつもりだが、先日、クリスマスプレゼント用にXBOX360とブルードラゴンを予約してしまった。

 といった私事はさておき、こういった薄型テレビや新型ゲームなどむろん安い買い物ではないにしろ、住宅やクルマなどに比べればそれほど高い買い物ではない。トヨタが世界一の売り上げを目指しているが、こと、このクルマに関しては日本ではあまりぱっとしていない。15日の読売新聞によると、「自動車が新車登録され抹消されるまでの車の平均寿命は11年」と報じている。「自動車検査登録協力会が14日に発表した2006年3月末時点の自動車保有動向によると、軽自動車を除く自動車の平均使用年数は11.10年で調査を始めた1974年以降で最長になった」そうである(読売新聞)。

 それだけ日本車の技術が優れているという証でもあろうが、現在の携帯電話のごとく1年半や2年で新しいものに乗り換えるといったことはすでに過去のこととなっている。ここでまた我が家のことを持ち出して恐縮だが、現在も乗っているトヨタのエスティマは、すでに小学校6年になった三女が生まれる前から乗っている。いずれ買い換えたいとは思うものの、とりあえず乗りつぶしてしまうかとも思っている。新しく買うにもお金もさておき、新車で乗りたいというクルマがないということもある。軽自動車などを除いて日本車が売れていないのは、買いたいクルマがないというのも影響しているのではなかろうか。環境にやさしいのはいいが、別にハリウッドスターが自らの環境保護精神をアピールするために乗っているようなハイブリッドカーを、庶民がそれほど求めているわけではないと思う。経済性という側面もあるにせよ。そういったスターに限ってCO2を撒き散らす自家用ジェット機なども乗り回していたりするのが摩訶不思議。

 話があちこち飛んでしまったが、言いたいのはクルマのデザインである。ある程度環境にやさしいクルマというのは、すでにそういった基準に適合しているクルマであれば問題はない。エンジン性能も10年以上の前のものでも実証済みでしっかりしている。あとは買いたい気持ちを起こさせるだけのデザインではないかと思う。どのクルマも似たり寄ったりで特にフロントの見栄えがぱっとしないと思うのは私だけであろうか。ということで個人消費の低迷の要因はクルマのデザインにありというのは、やや筋違いか。
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by nihonkokusai | 2006-11-15 13:31 | 景気物価動向 | Comments(2)
Commented by topaz at 2006-11-15 13:58 x
個人消費の拡大は見込めないんでないかと思われますです。
耐久消費財的な商品はいくらかでも売れているようですが、嗜好品の類・衣料・外食等の日常的な消費が伸びていない気がするのです。
と言うか、こうしたものはまだデフレな感じで、価格上昇出来ないだけでなく価格転嫁も出来ず、ジリ貧のようなところが多いように思われますがいかがでしょうか?
街中での一消費者の実感は指数より悪く感じるのですが。
nihonkokusaiさん個人としては良くなってきたとお感じですか?
Commented by nihonkokusai at 2006-11-27 13:00

 家計調査の数値も良くないですよね。自動車なども国内は売り行きが不振のようですね。ただ、12月の賞与などは良いようで、企業の好調な業績がいずれ個人消費にも回るものとみていますが、時間はかかりそうです。個人的には以前に比べるとやや明るくなってきていると思うのですが。
 消費の低迷には、個人の消費の嗜好の変化なども影響しているのかもしれません。お金かけるものにはしっかりかけるが節約できるものは節約しているとも。

 また、賃金体系などの変化で将来のリスクが大きくなり、その分、消費も控えざるを得ない部分もあるのかもしれません。
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