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「4~6月期GDP速報値と日銀月報」


 11日に発表された4~6月期GDP速報値は実質で前期比+0.2%、年率+0.8%と発表され、前期比で+0.5%から+0.7%かとの予想を下回った。今回の減速の要因としては、公共投資(前期比-4.6%)、住宅投資(同-2.7 %)、そして民間在庫、外需によるものとみられる。寄与度に関しては内需+0.3%、外需- 0.1%と外需の寄与度が5期ぶりのマイナスとなった。民間設備投資計画は+3.8%。

 ある程度の前期からの減速は予想されていたことや、民間消費や設備投資の伸びなどは前期よりも回復しており、さらにGDPから在庫を引いた最終需要は前期比+0.5%の伸びを維持しており、前期の+0.7%からはそれほど大きな落ち込みともなっていなかった。このために、債券相場などへの買い材料としてのインパクトは限られた。むしろ名目が実質を上回ったことなどがデフレの脱却を意識させるものでもあり、債券の上値を抑える要因ともなった。

 名目が前期比+0.3%と実質を12四半期ぶりに上回り、 4-6月期国内需要デフレーターは前期比+0.095%と2期連続でプラス。民間消費、住宅投資、政府消費、公共投資の各項目でデフレーターも前期比上昇したと考えられる。さらに GDPデフレーターは前年同期比-0.8%と前期の-1.2%からマイナス幅が縮小するなど縮小傾向を見せるなど、物価の回復基調が鮮明となっている。

 さらに4-6月期はさておき、先日の機械受注の発表など含めて7- 9月期の上振れを示唆するような指標が相次いでいる。7-9 月については4-6 月期の減速要因となった住宅投資や公共投資、在庫などは一過性のものであり、このの落ち込みの部分が剥落する可能性が高いともみられている。このため4- 6月期の成長減速については一時的なものと意識され、日銀のシナリオに沿った景気回復基調であることには変わりはないとみられる。

 4~6月期GDP速報値をもって国内景気は減速すると見るのは早計かと思われる。日銀も8月の経済月報において、「輸出は、海外経済の拡大を背景に、増加を続けていくとみられる。また、国内民間需要も、高水準の企業収益や雇用者所得の緩やかな増加を背景に、引き続き増加していく可能性が高い。こうした内外需要の増加を反映して、生産も増加基調をたどるとみられる。」としており、今回のこのため10月末から11月あたりの追加利上げの可能性についても引き続き高いものと見ている。
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by nihonkokusai | 2006-08-16 08:59 | 景気物価動向 | Comments(0)
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