「米国の貯蓄国債」
米国の個人向け国債である「貯蓄国債」について見てみたい。現在、貯蓄国債で購入できるのはSeries EEとI Bondの2種類となっている。Series EE などからの乗り換えのみが認められるSeries HHは2004年9月に新規発行が廃止された。
Series EEは2005年5月のEE Bondの金利ルール変更で変動金利から固定金利となり、何年保有しても利率は変わらない。新規発行分の金利は毎年5月と11月に見直しが行われる。
インフレ連動型のI Bondはインフレ率に応じて利率が決まるインフレ対応型の債券。利息は毎月計上されるが換金まで利息の支払いを受けることはできない。
貯蓄国債は銀行やインターネットを通じたTreasury Directで25ドルから購入できる。さらに州税や市税が非課税。ただし、連邦税は課税されるが換金まで払う必要はない。換金は発行月から1年を超えた次の月から可能。ただし、発行から5年以内に換金する場合は、換金日の直近の3か月間分の利息をペナルティとして取られる。
貯蓄国債は国が発行する債券であり信用度が高く小額での購入が可能な上、税制上のメリットもあり、教育資金に使う場合には利息が非課税になるという利点などもある。