「政策金利」
大津市で行なわれた水野審議委員の講演では、「個人的には、全要素生産性の上昇等を受けて、潜在成長率が+1.5~+2.0%程度まで上振れている可能性は否定できないと思います。潜在成長率の上振れは、均衡水準の実質金利の上振れを意味します。」
均衡実質金利は、潜在成長率+1.5~+2.0%程度とすれば1月の全国コアCPIが+0.5%となり、合わせると2%~2.5%となる。
この均衡実質金利は政策金利の中立金利となる。この中立金利が+1.5~+2.0%となれば、長期金利の2%というのもそれほど高いものとはいえなくなる。
ただし水野審議委員は、講演後の会見において、「ただ、足許ゼロ%の政策金利がいきなり1.5%にワープするのではない。だから漸進的と言っている。また、漸進的というのは何か月とか何年とか言っている訳ではないという点はご理解頂きたい」ともコメントしている。