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「シャッター街」

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 地方都市の駅周辺の商店街が寂れつつあり、それを「シャッター街」と称する人もいる。「シャッター街」を持ってして景気は回復していないと評する評論家なども多い。都心に住み、それなりの高い生活水準を保ち、テレビ出演などの際の移動手段も主に運転手付自家用車もしくはタクシーがメインという方々にとって「講演」とかで地方に行かれ、空いた時間でその駅周辺を歩いて愕然とする。これは景気悪化によるものに違いないと思い込むとしてもいたしかたない。

 また政治家にとって昔栄えた都市が元々の地盤という方も多いと思われ、地元有力有権者に頼まれて駅周辺のシャッター街をなんとかしてくれという苦情も多いのかもしれない。

 そういった声が通ってしまったのか、政府・与党は郊外型大規模店の出店を規制するそうである。これは完全に時代の流れを読み間違えているとしか思えない。

 今更ドーナツ化現象など持ち出さなくても、特に「郊外」に住むものにとって、買い物スタイルは四半世紀前あたりに比べて激変している。

 私も子供の頃は母親に連れられて良く近くの駅の商店街に出かけた記憶がある。金沢文庫駅前の「すずらん通り」での買い物が多く、京浜急行踏み切り近くの肉屋や八百屋で買いものをしていたことを覚えている。肉屋で買ってもらったコロッケがめちゃくちゃ美味かった。

 今、都心から離れた郊外に生活しているものにとって、買い物に行くにもクルマを利用する。駐車場のあるコンビニなりスーパーで買い物をするのが日常茶飯事となっており、駅前商的街などに時間をかけてまでバスなどを使ってわざわざ買い物に行くというのも少なくなっている。

 駅は人の集まるターミナルとして栄えてはいたが現在はあくまで乗り降りに使っているに過ぎない。駅ビルなど一部の商業施設は健在かもしれないが、駅から数分離れたところまで歩いて買い物に行くには何かしら目的などなければ行かない。

 クルマで郊外型ショッピングセンターに出かけたほうが必要なものがより安く新鮮なものが手に入り、選択肢も豊富である。つまりクルマ社会にあって景気の良し悪しにかかわらず近郊都市のシャッター街化はどうしても避けられないのである。

 もし仮にシャッター街化が、景気が悪化していたことが主因ならば、コンビニやスーパー、家電量販店のシャッターも同様に閉まっていなければならないはずである。それはむしろ増えるばかりである。しかも規模もどんどん大きくなっている。

 だからこそ郊外型大規模店の出店規制なのかもしれないが、それは郊外に住むものにとっては利便性が欠ける上に、安く種類豊富なものが選択できるチャンスも軽減させてしまう。既存駅近くに仮に大規模ショッピングセンターを作られても、昔の町並みであるため行き着くまでに道は狭いし、駐車場も少ないなど不便極まりない。

 そうはいっても昔の商店街もなんとかしなければならないということも事実であり、時代の流れだからといって見過ごすわけにも行かない。私の通った高校がある土浦市などもその典型的なものでもあり、その衰退を見ていても何かしら協力したいとも思っている。

 しかし、それに必要なのは「店」や「金」や「規制」ではなく「知恵」である。柏駅などもひとつの良い例と思うが、若者が集まりやすい街づくりといったものもひとつの手段でもあろう。ただし健全な若者ではない若者が集まってしまうと逆効果ともなる。それぞれの都市に応じた何かしらの利点なるものを見つけて、商店街もこれまでの販売形態を大きく変えて、あらたなニーズの掘り起こしを探っていかなければならない。

 とりとめもなくなってしまったが、とにかく「シャッター街」を見て景気悪化と結論づけるべきものではなく、それは景気とは異なった次元で見なければならない問題なのである。
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by nihonkokusai | 2006-02-02 12:49 | 景気物価動向 | Comments(0)
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