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1~3月期GDPは年率3.5%の高成長だが設備投資は低迷

 内閣府が16日に発表した2013年1~3月期国民所得統計1次速報によると、実質国内総生産(GDP)は前期比プラス0.9%、年率換算プラス3.5%と高い成長となった。1次速報の予測中央値は前期比プラス0.7%、年率プラス2.8%となっていたことで(ロイター)、事前予想も上回った。名目GDPの成長率は前期比プラス0.4%、年率1.5%となった。

 2四半期連続のプラス成長となったが、これを牽引したのが個人消費で、前期比プラス0.9%と2011年7~9月期以来の高い伸びとなった。個人消費については事前予測でもプラス0.9%の伸びとなっていた。これはアベノミクス効果による円安・株高が背景ということになろうか。自動車や高級品などの販売、さらには株や為替など金融取引サービスなどの好調さがそれを示している。ただし、「高級品」という言葉にも表れているが株価の上昇等で、資産を持つ層の資金が動いたようであり、格差の拡大も意識される。

 住宅投資は実質プラス1.9%と10~12月期の3.5%ほどではないが高い伸びを続けていている。被災地での住宅再建、来年4月からの消費税率の引き上げ前の駆け込み需要などが影響しているようである。

 ただし、民間の設備投資は実質マイナス0.7%と10~12月期のマイナス1.5%ほどではないが、5期連続のマイナスとなり低調であった。

 アベノミクスの起点は、野田佳彦前首相が衆院解散を表明した11月14日とされる。14日のドル円は79円台後半、ユーロ円は101円台後半であったが、翌15日にはドル円は80円台を回復し、ユーロ円は102円台を回復している。日経平均は14日に8600円台となっていたが、15日には8800円台となった。

 それが12月末にドル円は86円台、ユーロ円は114円台に、28日の日経平均は10395円18銭で引けている。ちなみに5月16日のドル円は102円台、ドル円は131円台、日経平均は15000円台となっている。

 この急激な円安と株高を演出したのは、その背景に欧州リスクの後退があったとはいえ、アベノミクスへの期待感が大きく影響したのは確かであろう。それが個人消費等に影響を与えている。ただし、設備投資にはそれほど影響が出ていないところをみると、やはり期待先行の面も大きいと言えようか。デフレ回復には設備投資などの増加、それにともなう貸出の増加等がセットで必要となるはずである。黒田日銀による異次元の金融緩和は円安・株高を促す一因となっているが、本来促すはずの長期金利の低下は、低下どころかむしろ上昇している。金利に働きかけずとも、果たして期待感だけで企業の設備投資意欲をもたらすことはできるのか。アベノミクスの成否は実はこのあたりにかかっているようにも思うのだが。

アベクロ政策と国債問題

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by nihonkokusai | 2013-05-17 09:31 | 景気物価動向 | Comments(0)
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