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「超長期債への売り要因?」

 ドイツ版FTによると、ドイツのモーゲージバンク(抵当銀行)のひとつであるAHBRが身売りする可能性があるようである。ドイツのモーゲージバンクは法改正で日本国債が担保として認められたから、30年国債などを中心に日本国債を大量に保有していると見られている。このため、仮にAHBRが身売りといった状況となった際には、一部資産を売却する懸念があるため、これをひとつの要因として欧米の債券が長期ゾーン主体に売られたものとみられる。ただし、ファンドブリーフの担保となっているものを簡単には売却はできないとも見られており、思惑が先行したものとも思われる。

 東京市場でも超長期主体に売りが入り、30年20回は一時12.5毛甘の2.510%までヒットされた。ドイツのモーゲージバンクは、アセットスワップに絡めて日本の30年国債などの買い手のひとつでもあることから、懸念が広がったとも思われる。加えて、これまでフラットニングがかなり進んだことや、15年ゾーンなどへの流動性供給などの観測から、海外投資家主体に今後スティーブニング圧力も強まるのではと見られていたこともあって、やや急激な動きともなったものと見られる。

 超長期主体の売りが一過性のものなのか、それともこれから新たな動きとなるきっかけとなるのか、今後の動向次第ではあるがやや注意も必要となりそうである。
by nihonkokusai | 2005-10-26 14:48 | 債券市場
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