「新型個人向け国債(固定金利型)の金利について」
年2回(半年毎)支払い
利率(固定)は、基準金利から0.05%を差し引いた値
基準金利は5年固定利付国債の金利とし、具体的には、募集期間の開始時の直前に行われた5年固定利付国債の入札における平均落札利回り(複利利回り(小数点以下第3位を四捨五入し、0.01%刻み))
ただし、利率の下限は0.05%
注目すべきところは、基準金利から差し引かれる値、所謂α値であるが、これは0.05%となった。ほぼ妥当な数値とも言えるのではなかろうか。もちろん利率からなら単純に5年国債そのものを買ったほうが有利である。しかし、通常の5年国債は満期前に売却すると、たとえば買いつけ時より5年ゾーンの利回りがアップした際には売却損が発生する恐れがある。
これに対してこの個人向けの固定利付型は、中途換金は第四期利子支払期以降、つまり発行から2年経過後に可能となり額面金額が保証される。ただし、中途解約時の買取価格は、額面金額と経過利子相当額を加えたものからすでに支払われた利子のうち最大4回分が差し引かれることなど注意が必要である。
今後は金利上昇局面となると個人的には予想しているため、当分の間は変動タイプの個人向け国債が有利と考えているが、ある程度の利率が確保できれば、この固定タイプのものも人気化する可能性もあろう。