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「債券相場は目先、調整入りする可能性も」

日銀の白川総裁が26日から5日間の日程で米国出張となっており、白川総裁の帰国後にも臨時の会合を開き追加緩和の可能性があるのではないかとの思惑も燻っている。しかし、昨年12月時ほど切羽詰った様子もなく、9月6日から7日にかけての定例の金融政策決定会合であらためて議論される可能性が高いと見ている。また、政府は追加の経済対策を月内にも取りまとめ予定となっているため、こちらの動向にも注意したい。ただし、これについては新たな国債の増発などは考えにくい。

注目すべきは民主党代表選の行方となろう。菅氏と小沢氏の一騎打ちとなり、その結果次第では債券市場にも大きな影響を与える可能性がある。特に小沢氏が勝利した場合には、当初の民主党マニフェストに沿った政策が打ち出され、その財源のために国債に増発圧力が加わる可能性がある。

ここにきての日本の長期金利低下は円高株安や米国債の上昇に大きく影響を受けており、財政への懸念は無視されてきていた。しかし、来年度予算編成も睨んで、あらためて財政悪化が意識され、売り材料視される局面もありそうである。

9月1日には10年国債の入札が実施される。利率は2003年8月以来の1%以下に引き下げられる可能性があり、こちらの動向にも注意が必要となろう。過去にも入札が相場の転機となったことも多い。

引き続き米債や株式市場などを睨んだしっかりした展開となりそうだが、債券相場は4月以降、ほぼ一本調子の上昇となっていたこともあり、ここにきて改めて政局の動向が注目され、久しぶりに調整局面入りする可能性もある。
予想レンジ 0.90%~1.10%
by nihonkokusai | 2010-08-27 11:45 | 債券市場
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