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「やや気掛かりな菅財務相発言」

 昨日の菅財務相の発言を聞く限り、なんとなく先行きに不安も覚えた。円相場については、「経済界には90円台半ばぐらいが適切という見方が多い。もう少し円安の方向に進めばいいと思っている」と述べた。藤井前財務省の就任時には、「緩やかな動きなら介入には反対、円高反対という考えは極めて一方的だと」発言し、これを市場は円高容認と読んで円買いのきっかけになったが、ある意味藤井さんの発言の方がまともに聞こえる気がする。

 財務相が具体的な為替水準を挙げてような発言は極めて異例であるとともに、日銀とも連携して円安に促す考えも示し、これは為替介入をするぞと言っているようにも聞こえるが、これにより介入期待感が強まることもありそうだ。実際にこの菅発言をきっかけに円安が進行した。

 また、菅財務相は、金融政策との連動を含め、景気の二番底を回避したいと日銀の金融政策にも言及している。12月1日の臨時の金融政策決定会合で新型オペが導入された背景には、政府のデフレ宣言などが要因と指摘する声もあり、菅氏が財務大臣となりと、余計に日銀への政府からのプレッシャーがかかる可能性がある。これまではむしろ藤井さんが防波堤のようや役割をしていたように思われたが、日銀は今後直接波を被る可能性もある。

 そして菅財務相は「今、緊縮財政にしていいとは一度も思わなかったし、そのような主張はしてこなかった」とも発言した。現在の景気の現状からは、それは致し方ないと思うが、「需要拡大という方向でいろいろな政策を展開することが財政再建の基本的な道筋だ、と強調しており、どうやら財政規律を守るという面からは、菅財務相は藤井さんほどは厳しくはなさそうであり、今後国債需給への懸念がさらに強まる恐れもありそうである。
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by nihonkokusai | 2010-01-08 08:56 | Comments(0)
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