「ミンシュトウ関連株の動向」
8月31日のソウセンキョ・ショックを受けて、ジミントウ関連株はほぼ全面安の展開となり、主力株を含めてかなりの銘柄が上場廃止に追い込まれた。それに対して多数の新規上場銘柄も加えて、ミンシュトウ関連株はほぼ全面高の様相となり、東京株式市場はミンシュトウ関連株が過半数を占める格好となった。ただし、もうひとつの巨大市場である大阪市場ではミンシュトウ関連株だけでは勢力を抑えられないことで、コクミンシントウ関連株とシャミントウ関連株もミンシュトウ関連株の一角に組み入れられた。
その後、9月16日からは正式にミンシュトウ関連株主導で取引が開始された。中心銘柄にはハトヤマ株が置かれ、主力株にはカン株、オカダ株に加え、フジイ株、ハラグチ株、ナオシマ株、そしてマエハラ株などが加えられた。さらにカメイ株、フクシマ株がコクミンシントウ関連株とシャミントウ関連株から加わった。
さて、その後のミンシュトウ関連株の動向を見ると、中心銘柄にはハトヤマ株は海外投資家の関心も強くしっかり。それに対しカン株やオカダ株は、投資家の関心もやや薄く閑散な取引に止まっていた。ハラグチ株、ナオシマ株なども同様に投資家の関心はまだ薄く商いが盛り上がらず。
マエハラ株に関しては八ッ場ダム問題や高速道路計画の国幹会議の廃止、日航再建の問題等の材料が多くマスコミの注目度も高まったことで小じっかりの展開に。
しかし、ここにきて波乱含みの展開となっているのがフジイ株とカメイ株。フジイ株は上場期間も長く安定的な株価とみられていたがエン問題が浮上したことで、海外投資家により狙い撃ちされる格好となり乱高下する展開となった。そしてカメイ株については当初から波乱が見込まれていたが、期待通りの動きを示し、ミンシュトウ株価全般への波乱要因となり、先行きの不透明感を強めさせた。
今後の動向としては、海外市場、特にアジア市場と米国市場との取引関係の動向が注目される。また、ヨサンの組み換えといったことも材料視されており、その動向次第では、ハトヤマ株主体のミンシュトウ関連株の動きに大きな影響を与えそうである。そして、ここにきてほとんど値動きを消しているオザワ株の動向にも注意が必要か。