「日銀ネット」
日銀ネットが稼動を開始したのが1988年であり、すでに20年以上も、日銀の当座預金を用いた金融機関同士の資金決済や国債決済を、大きな障害もなく運用されてきた。また稼動後も、証券と資金の同時決済(DVP、Delivery versus Payment)や、日本銀行当座預金決済および国債決済の即時グロス決済(RTGS、 Real-Time GrossSettlement)化にも対応している。
しかし、金融のグローバル化や情報技術革新はさらに進展しており、世界の主要な決済システムは、すでに多様な取引・決済ニーズに柔軟に対応するためのシステム基盤の構築努力を続けており、日銀ネットも同様の対応が迫られ、新日銀ネットの構築を検討しているようである。日銀によると、新日銀ネットの構築は、2010年度初よりシステム開発作業に順次着手し、2015年度を目途に開発作業を終了させることを目指し、検討を進めている。(http://www.boj.or.jp/type/release/adhoc09/data/set0907a.pdf)。
金融は経済の血液に置き換えられることがあるが、その太い血管の役割を果たしているのが日銀ネットである。金融取引において表立っては見えないインフラではあるが、その重要性は計り知れないものがある。安全で、効率的でなおかつ使いやすいシステム構築は難しいものではあろうが、金融を支えるシステム発展のためにもより良いものを構築していただきたい。


