「急激な景況感の改善を示した法人企業景気予測調査」
大企業のうち製造業の景況判断指数は4~6月期がマイナス13.2となり、中国の需要回復などにより生産や輸出が持ち直し、1~3月期のマイナス66.0から大きく改善し、これが全体の改善に大きく影響した。非製造業もマイナス27.8となり、1~3月期のマイナス42.6から改善している。
また、先行きの景況感については、全産業が7~9月期がマイナス2.6とさらなる改善を予想し、10~12月期にはプラス8.7とプラスに回復との予想となっている。このうち製造業は7~9月期にプラス4.8とすでにプラスになるとの予想となり、10~12月期にはプラス17.3と急速な改善を見込み、もしこれが予想通りとなれば、まさにV字型回復になることになるが。
政府は6月の月例経済報告で事実上の景気底打ち宣言を行なっており、4~6月期の法人企業景気予測調査はそれを裏付けた格好となった。7月1日には日本短観が発表されるが、4~6月期の法人企業景気予測調査を見る限り、やはり企業の景況感が大幅に改善する可能性がある。