「見えないリスクと見えてきたリスク」
リーマン・ショックの際には、これまで経験したことのないような世界的規模のショックが走り、それ以降の動きは誰も正確に先を見通せられる状況にはなかった。しかし、これからのリスクはある程度、先が読めてきており、想定外の被害というのは考えづらい。たとえば商業用不動産や欧州の銀行などへのリスクなども指摘されているが、それがリーマン・ショックほどの先の読めない恐怖となることは考えにくい。
人間はたとえそのリスクが大きくてもある程度見えているリスクならば対応できると考えるが、先が見えないリスクは恐怖そのものとなる。その恐怖が薄れただけでも、やはりマインドは大きく変わってきていると見て良いのではなかろうか。