「城ブーム」
ブームに乗って城めぐりというのも良いかもしれないが、それ以前に今住んでいるところも実は城跡であったりする。南北朝時代の南朝に北畠親房という人物がいた。北畠親房は「神皇正統記」という有名な著作を残しているが、これを執筆したと言われるのが現在のつくば市小田にあった「小田城」である。
その小田城の出城のひとつが我が家のすぐ近くにあるというか、その城の敷地の一部に我が家が建っている。正確には水は張っていなかったが掘りがあり、その掘りを埋め立てたところに我が家は建っているといえる。昔、近所で水道工事をした際に洞穴の一部見つかり、秘密の出入り口になっていたのではないかとの噂もあった。北朝に攻められた際の逃げ道であったのであろうか。出城といっても正確には城というよりも砦に近かったのではないかと言われているが、それでも城跡となっていることに違いはない。
遠くの著名な城に出かけてみるのも良いが、実はすぐ近くにもこのような城跡はあちらこちらにあるはずである。まずはご近所の城を探して地元の歴史探訪というのも良いのではなかろうか。