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「新たなステージ」

 東京株式市場における本日の外資系12社の寄り前の状況は、売り3060万株に対して買いは6270万株となり、差し引き3200万株の買い越しとなった模様である。この時期としては破格の買い越し額となり、日経平均は再び12000円の大台を回復した。

 衆院解散総選挙となって政治的な空白期間が生じるというのに、海外投資家に加えて国内の機関投資家まで日本株への買い圧力を強めている。政府と日銀は景気の踊り場脱却を表明し、もちろん日本の景気回復への期待もあろう。しかし、それ以上に日本の構造改革進展への期待が強まっているのではなかろうか。

 海外マスコミも小泉首相は日本を「普通の国」に進化させようとしているとして、小泉改革への期待感を強めている。国内においても小泉内閣の支持率が上昇するなど、国民自体も改革進展への期待を強めている。企業に加え政府もしっかりリストラクチャリングを行えば、大きな足枷となっている莫大な政府債務問題も緩和されてくる期待もある。国民の意識もだいぶ様変わりしてきたようにも感じられる。

 日経平均株価の12000円は大きな壁であった。しかし、今回の買いはこの壁をやっと抜け出すような動きとなっている。そうなれば東京株式市場もあらたなステージにトライすることとなる。踊り場からの脱却は景気だけでなく日経平均株価も同様となりそうである。そして日本自体もあらたなステージ入りする期待もここには込められていそうである。
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# by nihonkokusai | 2005-08-10 10:58 | 債券市場 | Comments(0)

「郵政民営化関連法案、参院本会議で否決による債券市場への影響」

 8日の午後1時に郵政民営化関連法案が参院本会議で採決され否決された。先行きへの政局不安も高まったものの、結果とすれば、あらためて国民の声を聴くということは必要なのかもしれない。郵政民営化を主体とする小泉構造改革は、反対派が自民党内にいることで本来の目的からやや乖離しつつある。構造改革自体が妥協を重ねるうちに民営化との流れがすっきりしたものとならなくなっている。そのため選挙を行うことで、小泉政権後も財政構造改革、民営化、市場化、小さな政府といった方向性をさらに強固なものとしてほしいと思う。

 自民党も仮に構造改革に反対する人たちが多く残ってしまうようでは、今後の改革の妨げにもなろう。リニューアルした改革派がしっかり政権を担って、これまでの中途半端な改革ではなく徹底した改革を進めなければならない。日本の巨額債務を見るまでもなく、これには国の存亡すらかかっているといっても決して過言ではないはずである。

 衆院は解散総選挙となったがこれによる債券市場へのインパクトを考えてみたい。福井日銀総裁がコメントしていたように、日本では景気の踊り場からの脱却の可能性が次第に強まっている。今年度の設備投資計画も15年ぶりの2桁増となるなどしており、個人消費も好調。ガソリン価格の上昇など懸念材料もあるものの、引き続き経済は上向きの状態が続くものと見られる。解散総選挙による政治的な空白期間も懸念されていたが、今回の景気回復はこのように民需主導であり影響は限られる。

 すでに長期金利は上昇トレンド入りしたものと見ており、今回の衆院解散総選挙によってこの流れが変わるとは思っていない。小泉改革は財政の援護がなくても景気は回復できることを示した。むしろ財政出動による景気刺激といったものは今行われたとしても百害あって一利なしといった状況にすらなっている。

 今回の金利上昇は長期金利だけではなく短期金利も上昇圧力を強めている点に注意したい。10月以降の全国コアCPIのプラス転換もほぼ確実視され、量的緩和解除に向けての条件も徐々にではあるが整いつつある。日銀も早ければ来年前半の量的緩和解除も視野に入れているとも見られている。誰が政権を取るかによって、日銀の金融政策の自由度に変化が生じるとの見方もあるが、現政権に比べて大きな変化が出る可能性はむしろ薄い。

 好調な需給なども反映して長期金利の上昇ピッチは鈍いものの長期金利はいずれ1.5%を抜けてくるものと思われる。しかし、ここもやはり通過点になるものと予想している。

(レポート原稿のため、一部これまでの内容と重複しております。)
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# by nihonkokusai | 2005-08-10 10:08 | 債券市場 | Comments(0)

「流れはリニューアル自民党か」

 衆院が解散し、9月11日が投票日と決まった。各マスコミの論調は予想以上に小泉自民党への期待を強めているように思われる。流れは小泉新自民党にある。金融市場関係者においても小泉改革支持派が多いようである。これはたしかに市場関係者にとって市場化の必要性は身を持って感じているためであろう。

 国民の声は改革を望んでいるものと思われる。仮に今回の選挙で小泉自民党が勝った場合、小泉さんの後継者がもし改革派でなければ、国民が納得しないであろう。そして、すでに人事などでも透明性を強めた結果、それを元の密室人事などに戻すことなども誰も納得できないはずである。自民党が今回の選挙で勝ったならば、政権維持のためには改革への意欲をさらに高めてもらわなければいけない。

 ただし数の上では、小泉自民党もなかなか厳しい状況に変わりはない。民主党が政権を握る可能性もありうる。しかし、国民の過半数以上が郵政民営化を支持している以上、内容はともあれ、それに民主党が反対していたことは不利に働くものとも見られる。そして民主党にももっとしっかりと現実的な改革路線を主張してほしいものである。
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# by nihonkokusai | 2005-08-09 13:19 | 国債 | Comments(2)

「長期金利は1.5%を目指す」

 郵政関連化法案は参院で否決懸念され、衆院は解散総選挙となり不透明感も強まったものの、ファンダメンタルズの良好さが意識されこれによる株の下落なども一時的なものに止まった。中国や米国の景気減速懸念も次第に払拭され、日本でも景気の踊り場からの脱却の可能性が次第に強まっている。今年度の設備投資計画も15年ぶりの2桁増となるなどしており、個人消費も好調。ガソリン価格の上昇など懸念材料もあるものの、引き続き経済は上向きの状態が続くものと見られる。そして物価巣動向も注目したい。7月の全国消費者物価指数も前年比ゼロもしくはプラスとなる可能性がある。
 
 長期金利は上昇トレンド入りした。好調な需給なども反映してピッチは鈍いものの、じりじりと上昇基調となっている。今回の金利上昇は長期金利だけではなく短期金利も上昇圧力を強めている。10月以降の全国コアCPIのプラス転換もほぼ確実視され、量的緩和解除に向けての条件も徐々にではあるが整いつつある。日経平均の12000円はあくまで通過点となるものとみられる。長期金利はいずれ1.5%をトライしてくるものと思われる。しかし、ここもやはり通過点になるものと予想している。
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# by nihonkokusai | 2005-08-08 16:12 | 債券市場 | Comments(2)

「郵政民営化関連法案の参院本会議で採決」

 本日の午後1時に郵政民営化関連法案が参院本会議で採決される。自民党内で反対する議員が19人以上になると見られており、否決される可能性が高い。知り合いの方が郵政民営化準備室で大変なご苦労をされていたこともあり、個人的には通してほしいとの気持ちも強い。

 しかし、結果とすれば、あらためて国民の声を聴くということは必要なのかもしれないとも思う。郵政民営化を主体とする小泉構造改革は、反対派が自民党内にいることで本来の目的からやや乖離しつつある。構造改革自体が妥協を重ねるうちに民営化との流れがすっきりしたものとならなくなっている。そのため選挙を行うことで、小泉政権後も財政構造改革、民営化、市場化、小さな政府といった方向性をさらに強固なものとしてほしい。

 結果として、国民がどのような答えを出すのかは読みづらい。選挙となれば既得権益を持っている人たちが結集してがんばってしまう。それを突き崩すためには、浮動層と言われている人たちが動かなければならない。民主党が政権を取るとの予想もあるが、郵政民営化についても非常に中途半端な位置にいたことで、強く財政構造改革が打ち出せるとも思えない。今回の選挙で棚ボタ式に政権を取ったとしてもあまり期待はできないのではなかろうかと、私は思う。

 自民党も仮に構造改革に反対する人たちが多く残ってしまうようでは、今後の改革の妨げにもなろう。リニューアルした改革派がしっかり政権を担って、これまでの中途半端な改革ではなく徹底した改革を進めなければならない。日本の巨額債務を見るまでもなく、これには国の存亡すらかかっているといっても決して過言ではないはずである。
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# by nihonkokusai | 2005-08-08 09:55 | 国債 | Comments(0)

米雇用統計

 7月の米国雇用統計において、非農業雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は、前月比 20万7000人増加となった。増加幅は前月の16万6000人増を上回り、予想された18万人増を超えた。これを受け米国債は大幅に下落、利上げ継続観測もあり、10年債4.39%に上昇。円債はさらに売り圧力が強まるものと見られる。
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# by nihonkokusai | 2005-08-06 18:23 | 債券市場 | Comments(0)

「村尾信尚さんの特別寄稿」

 「もうひとつの日本を考える会」 でお世話になった関西学院大学教授の村尾信尚さんの特別寄稿が、4日に発行された小泉首相メルマガに掲載されています。
 「官から民への大政奉還」はすぐにも実行していかないと、大げさに聞こえるかもしれませんが国の存亡にも関わってくる可能性があります。「巨額の赤字をつくり、融通の利かない官は、そろそろ退いてもらわなければなりません」。まさに同意です。よろしければぜひお読みください。
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# by nihonkokusai | 2005-08-05 12:54 | 国債 | Comments(2)

来週の債券相場の見通し

<来週の主な日程>

8月8日(月)
参院本会議にて郵政法案採決
6月マネーサプライ(8:50)
日銀金融政策決定会合(9日まで)
6月貸出資金吸収動向(8:50)
APEC財務相会議(9日まで、済州島)
スペースシャトルディスカバリー帰還

8月9日(火)
日銀金融政策決定会合
6月特定サービス産業統計(13:30)
8月日銀金融経済月報(15:00)
福井日銀総裁記者会見(15:30)
6月機械受注(15:00)
米6月卸売売上高・在庫(23:00)
米FOMC結果発表(3:15)

8月10日(水)
7月企業物価指数速報(8:50)
6月企業物価指数確報(8:50)
7月中古車販売台数(11:00)
7月消費者態度指数(14:00)
6月建設工事受注動態統計確報(14:00)
米7月財政収支(3:00)

8月11日(木)
5年国債入札
6月国際収支(8:50)
米7月小売売上高(21:30)
米週間新規失業保険申請件数(21:30)
米6月企業在庫(21:30)

8月12日(金)
6月マネタリーサーベイ(8:50)
第2四半期GDP(8:50)
6月鉱工業生産確報値(13:30)
日銀金融政策決定会合議事要旨(7月12日から13日分)(14:00)
米6月貿易収支(21:30)
米8月ミシガン大消費者信頼感指数(22:45)

2004年8月8日~8月12日分

「材料多く波乱の週となる可能性も」

最近の動き(8月1日~8月5日)
景気の踊り場からの脱却への期待が強まり日経平均株価は一時12000円の大台に乗せ、また米国債の下落なども受け、債券先物は週末139円の大台を割り込んだ。現物債も売られ2日に入札が行われた10年270回は1.4%に接近し、5年47回も0.6%に近づいた。また、日銀の量的緩和解除が予想よりも早まるといった見方も出てきたことから短期金利にも上昇圧力が加わった。超長期債主体に投資家の押し目買いも入ってはいるが、それ以上に海外投資家や国内金融機関からの売り圧力が強まったと言える。

今後の予想(8月8日~8月12日)
今週は材料が目白押し。まずは週明け早々の参院本会議における郵政民営化法案の採決が行われる。注目の経済指標としては12日に第2四半期GDP。日銀の福井総裁の踊り場からの脱却発言が数字でも示されるかどうか注目したい。その日銀の決定会合は8日から9日にかけて開催される。賛成多数での現状維持と予想されるがその後の総裁会見にも注目したい。9日には米FOMCも開催。そして11日の5年国債入札も相場が下げトレンド入りしているだけに投資家動向を見る上でも注意したい。相場は波乱含みの中、さらに下値模索の展開になるものと予想する。
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# by nihonkokusai | 2005-08-05 12:46 | 債券市場 | Comments(0)

「メガバンク統合と日銀当座預金残高目標値の技術的引き下げの可能性」

 7月29日の当座預金残高は6月3日以来の目標下限割れとなり、8月3日以降8日もしくは9日あたりまで下限割れが続く予定だが、これについてはあくまで「なお書き」修正で対処するようである。少なくとも10日あたりには再び30兆円以上となることが明らかとなっているため、一時的との解釈であろう。

 これにともなう当預残目標値の技術的引き下げは今回なかったが、年内にもうひとつのチャンスが存在すると見られていた。それはメガバンクの統合に伴うものであった。

 7月28日の読売新聞ネット版において、今年10月に合併が予定されている東京三菱とUFJについて、みずほフィナンシャルグループの時のようなシステム障害が発生する懸念が払拭しきれない可能性が出ており、金融庁が銀行法に基づき、システム統合作業の進展状況に関する異例の再報告を求め、三菱東京と UFJは事実上の合併延期要請と受け止め、両銀行の合併を延期し、来年1月以降にする方向で検討に入ったようであると伝えた。

 上記記事については、最終テストが今月末に控えているため、やや先走った感もあると指摘され、実際に他紙での同様の報道はなかったものの、市場関係者の間では延期される可能性は高いとも見られている。

 もし、両メガバンクの合併が延期されるとなると、当事者だけでなく別途日銀のシナリオが狂ったとのではないかとの思惑も広がった。日銀は当座預金残高が大量に存在するメガバンク2行の合併を理由に、日銀当座預金残高目標値の技術的引き下げを模索していた可能性があると考えられていたのである。確かに日銀当座預金残高目標値の技術的引き下げに対して名目が立つ大きなチャンスであることに間違いはない。これには財務省や政府なども反論するのも難しいものと思われた。しかし、実際に合併が延期となれば年内唯一とも思えた引き下げのチャンスも消滅しかねない。

 この可能性もなくなったとなれば、日銀の当預残の技術的な引き下げは行われず、10月以降のCPIの推移や経済動向を見ながら、早ければ来年の1~3月あたりにかけて、直接、量的緩和政策が解除される可能性が高いものと思われる。

 ちなみに、メガバンク統合に伴う日銀当座預金残高目標値の技術的引き下げに関する憶測については、メガバンクの当預残が明確になってしまうこともあり、実際には実現性は薄いとの見方もあった。
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# by nihonkokusai | 2005-08-04 13:54 | 日銀 | Comments(4)

「鷹くん鳩さんの日銀ウォッチング」

「一時的って」

・・・・・・・・・・ はじまりはじまり

鷹「7月29日に日銀の当座預金残高が目標値下限の30兆円を割って」
鳩「8月3日からしばらくの間、30兆円割れが続くようね」
鷹「こらこら、しばらくではなくて一時的と言いなさい」
鳩「一時的って何日ぐらいのことなの」
鷹「辞典では、しばらくの間だけであるさまとなっているぞ」
鳩「じゃあ、来週の8日とか9日まで続いても一時的と言うわけね」
鷹「なんか思ったよりも短期間に済みそうになっている」
鳩「景気の踊り場からの脱却期待に」
鷹「思ったより早めに消費者物価指数もプラスになりそうだし」
鳩「それで短期金利には上昇圧力が強まり」
鷹「今のうちにと資金を取りに行っている」
鳩「期間10か月程度の手形オペの金利が上昇している反面」
鷹「期間3か月のFBの入札なんかは金利ゼロが続いている」
鳩「短いところは運用難、長くなると状況が変るとの読みなの」
鷹「大手銀行さんも、Xデーに向けて着々と準備?」
鳩「金先なんかも売りが入り債券先物もかなり重そうなのもそのせいかしら」.
鷹「債券先物などは海外からの売りもだいぶ入っていると熊さんが言っていた」
鳩「日経平均も12000円の大台に一時乗せたわね」
鷹「景色もだいぶ変わりつつある」
鳩「それでも金利の動きはまだ落ち着いているわね」
鷹「景気が良さそうなのはわかるけど」
鳩「いざ日銀が動くとしても、まず条件のひとつCPIがプラスにならないと」
鷹「まずはそれからだろうな」
鳩「それにしてもガソリンの価格もさらに上がっているわね」
鷹「それによる景気への影響も木になるところではあるものの」
鳩「それは消費者物価の押し上げ要因ともなる」
鷹「景気回復の裾野が拡大すると価格転嫁もこれまでよりも容易になる」
鳩「実際にそういった動きも出ているとも言われるわね」
鷹「来週は8日から9日にかけて金融政策決定会合が開催」
鳩「その解説はまた10日あたりにアップいたします」

・・・・・・・・・・続く。
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# by nihonkokusai | 2005-08-04 13:36 | 日銀 | Comments(0)
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「債券ディーリングルーム」ブログ版


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